コルベット史上“最強”のコンバーチブルが浅間ヒルクライムにて日本初披露(1/2)
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ごく一部のミッドシップスポーツカーを除いて、通常はコンバーチブルモデルはクーペに比べてボディ強度が落ちるために、600馬力オーバーのフルスペックの設定は避けるものだが、コルベットZ06コンバーチブルは659馬力フルスペックのパワーユニットを搭載してきた。
これはクーペとコンバーチブルの分け隔てなく、それこそレーシングモデルのC7Rとも共通するボディユニット、すなわち高剛性と低重心を備えるためにクーペモデルであってもルーフ部の構造体に応力を伴わないボディ設計を採用したC7コルベットならではの特徴と言える。
クーペモデルから屋根を落としてコンバーチブルにする他メーカーの様な構造と違い、コンバーチブル化におけるボディ補強は一切必要が無く、そのためクーペに対して電動ソフトトップ機構の分の重量増加で659馬力を受け止めるコンバーチブルを実現できたのだ。
コルベットZ06はクーペ、コンバーチブル共に659馬力を有効に活用するために空力面を大幅に改良しており、新たにフロントのリップスポイラー、サイドスカート、3分割のリアスポイラーが追加された。
このスポイラー類はすべてカーボン製となっており、また3分割リアスポイラーのセンター部分は後方視認を考慮して強化ポリカーボンを採用する。この透明なセンター部分は高さを調節でき、リアのダウンフォースを好みに調整することが可能となっている。
ただし、この展示車両のコンバーチブルは参考車両となるため、このリアスポイラーが標準装着されて市販されるかどうかは現時点では未定となっている。
またハイパワー化に合わせてサイズの大きなタイヤを履くことができるようにボディ幅も拡大されており、その拡大幅はフロントで56mm、リアで80mmとなっている。
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