キャデラック 新型 エスカレード[2015年モデル] 試乗レポート/金子浩久(3/4)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:小林岳夫
後席との会話明瞭度の高さはさすがキャデラック
走りのキャラクターといえば、とてもいい印象を受けるのは車内での会話がしやすいという点が挙げられる。運転席と助手席はもちろんのこと、後席の乗員とも普通のボリュームと話し方で話せる。
車内が圧倒的に静かというわけではないのに話しやすいのが不思議だ。エンジンの排気音やタイヤノイズなども普通に車内に入ってきているのにもかかわらず、まるで静かなカフェで寛いでいるかのように会話を楽しむことができる。
エンジンを掛けたまま車外に出ると、けっこう大きな排気音が耳に入って来る。それでも車内での会話に支障を来さないのに驚かされた。プレスリリースには、「三重シールドア」と書いてあるので、遮音に何か秘密があるのだろう。
ソーダでも飲みながら、都市間のフリーウェイをゆったりと流したい
6.2リッターV8ガソリン直噴エンジンは第3世代からパワーアップされていて、最高出力は426馬力、最大トルクは63.5kgmとそれぞれ4%と10%増強されている。
63.5kgmもあるので、エスカレードの巨体を操るのは思いのままだ。浅間山の方へ登っていく急な登り坂の連続する道でも苦もなかった。
とても大きなボディを軽いハンドルさばきで操れる。ゆったり、まったり。機敏な走りをしようという気すら起こってこない。あまり先を急がずに、長距離をゆったりと走りたくなってくる。
アメリカは大都市でも、街を少し外れれば空いたフリーウェイなり国道が何本もある。そうしたところを衛星ラジオで好きな音楽ジャンルを選び、ガソリンスタンド併設のコンビニで買ったソーダでも飲みながら走りたい。
[エスカレードに乗るとユーザーの顔が垣間見えてくる・・・次ページへ続く]
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