アウディのステーションワゴン大本命、新型「A4アバント」が先進の安全装備を多数備えて遂に登場!【徹底解説】(3/3)

アウディのステーションワゴン大本命、新型「A4アバント」が先進の安全装備を多数備えて遂に登場!【徹底解説】
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開放感ある車内に、操作性が馴染みやすいATレバー

アウディ A4アバント

内装では横長のインパネデザインに特徴があり、前輪駆動らしいワイド感を持たせた。デザインが上質なのはプレミアムブランドだから当然だが、アウディA4の車内は、メルセデス・ベンツCクラスワゴンやBMW 3シリーズツーリングに比べて開放感がある。明るい雰囲気に演出した。

ATレバーはオーソドックスな形状だ。最近のメルセデス・ベンツやBMWのATレバーはサイズが小さく、ユーザーによっては使いにくく感じるが、アウディは操作性が馴染みやすい。 室内空間の広さも、メルセデス・ベンツ「Cクラスワゴン」、BMW「3シリーズツーリング」に比べると余裕がある。

アウディ A4アバント

特に後席の足元が広く、座り心地もCクラスワゴンや3シリーズツーリングよりも少し柔軟だ。このリラックス感覚がA4アバントの持ち味になる。

A4セダンとの比較では、アバントであれば後席の頭上空間に余裕があるので、4名乗車時の快適性がさらに高まる。

安全装備では、緊急自動ブレーキ「アウディ プレセンスシティ」に注目したい。ミリ波レーダーとカメラをセンサーとして使い、衝突の危険が発生すると幅広い速度域で警報を発したり、ブレーキを自動的に作動させる。カメラを併用するので歩行者を見分けることも可能だ。

主だった機能は標準装着されるが、リアセーフティパッケージ(17万円)を加えると、後方の並走車両などを検知して警報する機能も備わる。さらに後席のサイドエアバッグもプラスされるので、可能な限り装着したい。

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多数の運転支援技術を搭載

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運転の支援機能も進化した。車間距離を自動調節しながら追従走行できるアダプティブクルーズコントロールに加えて、車線の中央を走れるようにハンドル操作を支援する機能(アクティブレーンアシスト)も備わる。

停止状態から時速65kmの範囲ではトラフィックジャムアシスト機能が作動して、車線を読み取るだけでなく、路上の障害物を自動的に避ける制御も行う。クルーズコントロール作動時に先行車に合わせて自動停止した後、3秒以内に先行車両が発進すると、自車も自動的に再発進する機能も備わる。

実際に作動させると、ハンドルの支援操作は少し滑らかさに欠けるが、手を沿えておくと何とか自動的な操舵支援は行える。ペダル操作もクルマ任せだから、自動運転車に乗っている気分になりがちだが、信号が近づいた時は注意したい。先行車に合わせて停止する機能はあるが、信号は識別できず、赤信号の先頭で止まる時はドライバーのブレーキ操作が遅れないようにしたい。

また急な飛び出しや割り込みに反応できないことも想定されるため、クルーズコントロール作動時でも、常にブレーキ操作ができるように靴の底は前方に向けておく。自動運転に似ているが、実際は支援機能にすぎない。

FFモデルとクワトロ、選ぶべきはどちらか!?

メルセデス・ベンツ C220d ステーションワゴン スポーツBMW 3シリーズ「320i xDrive ツーリング スポーツ」

A4アバントの価格は、2WDの2.0TFSIが547万円、4WDの2.0TFSIクワトロが626万円だ。いずれもA4セダンの同グレードに比べて29万円高い。

この価格差は輸入ワゴンの相場では妥当だろう。メルセデス・ベンツ Cクラスは装備が同等のグレード同士で比べてワゴンが36万円ほど高いが、BMW 3シリーズでは22万円程度に収まる。

グレードの選択としては、実用的には2WDの2.0TFSIで十分。この仕様を選んで安全装備などを加えるのが良い。

ただし2WDでも最大トルクが32.6kg-mに達するので、スポーティーに走ったりすると、前輪駆動の特性が相応に感じられることも事実だ。このあたりが気になったり、長距離移動が多いために4WDの走行安定性が欲しいなら、2.0TFSIクワトロを検討する手もあるだろう。

年内にはスポーティモデルの「S4アバント」も登場予定

アウディ A4アバント

とはいえ正直な感想をいえば価格が少々高く、ボディも大きい。安全装備と運転支援機能は、従来のアウディが消極的だったこともあって大幅に進化したが、A4はもう少し小さくて割安なクルマだとユーザーも増えそうだ。

なお販売ディーラーによると、納期は希望に合った在庫車があれば1ヶ月程度だが、輸入車とあってメーカーに発注すると5か月程度は要するという。

またスポーティーな「S4アバント」、「RS4アバント」は、すでに披露されていて日本にも導入する予定だが、詳細な時期は未定とのこと。それでもS4については、2016年中に発売される可能性が高いようだ。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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