納期1年は待てない! 新型フリードの代わりのクルマ3選

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2024年6月に発売されたホンダ 新型フリードは、待望のフルモデルチェンジで注目を集めています。

しかし、人気車種ゆえに納期は最大1年と長くなってしまいました。

そこで今回は、新型フリードの最新の納期情報とあわせて、新型フリードの代わりとなるおすすめの車種も紹介します。

あわせて、先代フリードより新型フリードがおすすめな理由や、新型フリードの納期遅延の理由を解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. 新型フリードとは?
  2. 新型フリードのグレード展開と装備の違い
  3. 新型フリード e:HEVエアーEXの納期は最長1年! その他のグレードは4か月〜半年ほど
  4. 新型フリードのライバル「トヨタ シエンタ」
  5. 新型フリードより大きい「ホンダ ステップワゴン」
  6. 少人数での移動がメインなら「ホンダ N-BOX」
  7. 先代フリードの購入は推奨できない
  8. 納期遅延の主な理由は先代型からの高い人気と予約受注の多さ
  9. まとめ

新型フリードとは?

まずは新型フリードによく知らないという方に向けて、ついて改めてご紹介します。

新型フリードのグレードは、従来の標準ボディに相当する「AIR(エアー)」と、外観をSUV風にアレンジした「CROSSTAR(クロスター)」に大別されます。それぞれに直列4気筒1.5Lのノーマルエンジンと、e:HEV(ハイブリッド)が設定されています。

駆動方式は、各グレードに2WD(FF)と4WDが用意されました。

新型フリードのグレード展開と装備の違い

新型フリードの納期は、グレードごとに異なります。そのため、続いては新型フリードのグレード展開についてご紹介します。

新型フリードの主なグレード展開は「エアー」「エアー EX」「クロスター」の3種類です。また、クロスターは「3列シートの6人乗り」と「2列シートの5人乗り」があり、仕様が異なります。

エアー

新型フリードのエアーはホンダセンシング(衝突被害軽減ブレーキと運転支援機能)、サイド&カーテンエアバッグ、LEDヘッドライト、電子制御パーキングブレーキ、両側スライドドアの電動機能、撥水・撥油シート生地など。

エアー EX

新型フリードのエアー EXのエアーからの価格アップは18万9200円です。

エアーの装備に加えて、ブラインドスポットインフォメーション、リアクーラー、コンビシート(上級シート表皮)、本革巻きステアリング&ATレバー、アルミホイールなどが追加されます。

クロスター/6人乗り

新型フリードの外観がSUV風にアレンジされたクロスター。エアー EXからの価格アップは15万9500円です。

エアー EXの装備に加えて、クロスター専用の外装パーツ、ルーフレール、LEDフォグライトなどが追加されます。

クロスター/5人乗り

新型フリードのクロスター/6人乗りと比べた時の変更点は、荷室後部の形状が変更され、ユーティリティナット、ユーティリティボードなども追加で装着されます。その代わりに3列目のシートやリアクーラーは非装着です。

新型フリード e:HEVエアーEXの納期は最長1年! その他のグレードは4か月〜半年ほど

2024年7月時点で、新型フリードの納期が大幅に遅れています。

複数の販売会社に問い合わせると、主力グレードになるe:HEV(ハイブリッド)エアーEXの納期は「10か月から1年」という返答が多かったです。

次に納期の長いグレードであるノーマルガソリンエンジンのエアー EXで「約6か月」、e:HEV クロスターは「約5か月」、ノーマルガソリンエンジンのクロスターは「約4か月」でした。

2024年7月に契約した場合であれば、e:HEVエアーEXの納期は2025年5月以降です。

それ以外のグレードも、2024年の末から2025年の初頭になりそうです。

販売店では「予想を上まわる売れ行きで、納期が長引いています。増産をする話は聞いていません」とコメントしました。

※ 納期情報は2024年7月時点のものであり、状況によって変動する可能性があります。

今後も新型フリードの納期が長引き、いま乗っているクルマの車検が切れてしまうといった事情から、長期の納車待ちはせず、早く乗り換えたいという方もいるでしょう。

ここからは、新型フリードの代わりになるクルマを紹介してきます。

新型フリードのライバル「トヨタ シエンタ」

新型フリードの代わりとして、最も選びやすい車種はトヨタ シエンタです。

新型フリードのライバル車になるコンパクトミニバンです。そのシエンタの納期について販売店に尋ねると「約2か月」と返答されました。

新型フリードとシエンタのボディサイズの違い

シエンタの全長は4260mmなので、4310mmのフリードよりも少し短く、運転のしやすさがメリットです。また、シエンタの全高は1695mmで、フリードよりも少し低く、外観はコンパクトカーに近いです。

新型フリードシエンタ
全長

4310mm

4260mm

全幅

1695~1720mm

1695mm

全高

1755~1780mm

1695~1715mm

ホイールベース

2740mm

2750mm

新型フリードとシエンタのパワーユニット、燃費の違い

シエンタのパワーユニットは、直列3気筒1.5Lのノーマルガソリンエンジンとハイブリッドがあります。

4気筒の新型フリードに比べてノイズが少し大きく、走りの滑らかさも新型フリードが優れていますが、車重が軽いことや全高が低いことなどから、走りの軽快感はシエンタの方が強いと言えるでしょう。

ハイブリッドのWLTCモード燃費は、シエンタで売れ筋のGグレードやZグレードが28.2km/Lなので、フリードe:HEVエアーEX(6人乗り)の25.4km/Lよりも少し勝っています。

グレード駆動方式乗車定員燃費
新型フリード エアーEX

2WD

6人

25.4km/L

シエンタ G、Z

2WD

7人

28.2km/L

新型フリードとシエンタのシートの違い

シエンタの注意点はシートの配列でしょう。

新型フリードの2列目には、アームレストが両側に備わるセパレートシートの6人乗りと、ベンチシートの7人乗りが用意されます。

6人乗りは人気も高いですが、シエンタは7人乗りのみで、2列目がセパレートシートになるグレードはありません。

また3列目の膝先空間を比較すると、新型フリードのほうがシエンタよりも余裕があります。

2列目に座る乗員の膝先空間を握りコブシ1つ分に調節して、身長170cmの大人6名が乗車する同条件とした場合、新型フリードでは握りコブシ2つ分ですが、シエンタは0.5個分に留まります。

その代わりシエンタの3列目は、床と座面の間隔が新型フリードを40mm上まわり、膝が持ち上がる姿勢になりにくいです。

つまり新型フリードは足元空間に余裕があり、シエンタは着座姿勢が自然です。

新型フリードとシエンタの荷室の違い

荷室を広げる時のシートアレンジも異なります。

シエンタの3列目は、2列目の下側に格納されるため、3列目の張り出さないスッキリと広い空間になります。その代わり、3列目を格納するには、2列目も操作する必要があります。

新型フリードの3列目は左右に跳ね上げるタイプなので、荷室に格納したシートが張り出しますが、操作は簡単です。

この違いを踏まえると、新型フリードは荷室のアレンジを頻繁に行うなど、多人数乗車も含めてミニバンの機能を重視するユーザーに適しています。

一方、シエンタは通常は3列目を格納して使い、稀に多人数で乗車する用途に向いています。

全長も少し短く、運転しやすい印象があり、シエンタはコンパクトカーに近いミニバンを求めるユーザーにピッタリです。

新型フリードより大きい「ホンダ ステップワゴン」

そして同じホンダのミドルサイズミニバンであるステップワゴンも、新型フリードに代わる候補車種です。

ボディサイズはステップワゴンの方が全長約500mm、全幅約50mm、全高約90mmと大きいですが、サイズが大きい分、室内空間にもゆとりがあります。

新型フリードステップワゴン
全長

4310mm

4800〜4830mm

全幅

1695~1720mm

1750mm

全高

1755~1780mm

1840~1855mm

ホイールベース

2740mm

2890mm

高い人気で納期の長い新型フリードのe:HEVエアーEXの価格は304万7000円で、ステップワゴンに1.5Lターボエンジンを搭載するエアーは316万9100円になります。

ステップワゴンは値引きも拡大しており、グレードの選び方によっては、ほぼ同じ予算で買えます。

ステップワゴンのエアーには、新型フリード e:HEVエアーEXに標準装着されるブラインドスポットインフォメーション(後方の並走車両を知らせる安全装備)、前席シートヒーター、本革巻きステアリングホイールなどは装着されませんが、実用的に不満はないです。

販売店にステップワゴンの納期を尋ねると「4WDは8か月を要する場合がありますが、エアーの2WDであれば半年以内に収まります」とのことです。

ステップワゴンは多人数で乗る機会が多い人や実用的な装備で満足できる人、室内を広々と使いたい人などにおすすめです。

少人数での移動がメインなら「ホンダ N-BOX」

多人数で乗車するのでなければ、軽自動車のホンダ N-BOXも購入の候補に入るでしょう。

ボディサイズはコンパクトで、乗車定員4人なので、その点は注意が必要です。

新型フリードN-BOX
全長

4310mm

3395mm

全幅

1695~1720mm

1475mm

全高

1755~1780mm

1790~1815mm

ホイールベース

2740mm

2520mm

価格はエアロパーツを装着して、動力性能に余裕のあるN-BOX カスタムターボが204万9300円です。新型フリードに比べると、N-BOXのほうが大幅に安いです。

N-BOXの納期を尋ねると「軽自動車のなかでは長めで、基本的には4か月から6か月」ですが、「メーカーに先行発注しているグレードであれば1か月程度」と返答されました。

実際に車両を店舗などで確認し、ご自身の使い方に適していればおすすめです。

先代フリードの購入は推奨できない

新型フリードの代替購入候補としては先代フリードの中古車も考えられますが、こちらは推奨できません。

新型フリードではハイブリッドシステムが刷新され、燃費性能なども向上しています。

さらに走行安定性、乗り心地、安全装備など、幅広い機能も向上しているため「代わりのおすすめ3車種ではなくフリードと決めている」という場合には新型フリードがおすすめです。

納期遅延の主な理由は先代型からの高い人気と予約受注の多さ

なぜ新型フリードは納期が予想以上に伸びてしまったのでしょうか。

大きな要因は先代型からの高い人気と予約受注の多さと考えられます。

それぞれ詳しく解説していきます。

先代から人気が高かったフリード

フリードの人気は、先代型から高い傾向にありました。

先代型の登場は2016年なので、2023年には発売から7年が経過していましたが、2023年でも先代型は1か月平均で6464台登録されました。

販売ランキングの上位に入り、ホンダ車としては、国内販売1位のN-BOXに次ぐ売れ行きです。

2020年に発売されたコンパクトカーのフィット、2021年に登場したコンパクトSUVのヴェゼルよりも、設計の古い先代フリードが多く販売されていました。

このようにフリードは息の長い人気車であるため、新型への乗り替え需要も多く、納期の遅延に陥っています。

予約受注を溜め込んでいたことも納期遅延の一因

もう1つの要因は予約受注の溜め込みです。販売店では、正式発表に先立ち、2024年5月10日から価格を明らかにして予約受注が行われていました。

正式発表された同年6月27日まで、約1か月半にわたって受注台数を溜めていたことも、納期が遅延した原因です。

まとめ

納期が遅れると、乗り換えがしづらいという問題が発生します。

例えば、いま乗っているクルマの車検が2024年11月に満了するのに、新型フリードの納期が2025年5月であれば、それまで乗り続けるために再び車検を受ける必要が生じます。あるいは、約半年の間、クルマを持たずに過ごさねばなりません。

新型フリードに限らず、購入した車両の納期が遅れると、ユーザーは難しい選択を迫られます。

受注台数が多いなら、増産すれば良いと思いますが、メーカーはなかなかその判断をしません。生産設備を増やすと、その後も好調な売れ行きを保たなければ、過剰な設備を持つことになってムダが生じるからです。

増産するか否かは、メーカーの国内市場に対する本気度の表現ともいえるでしょう。果たしてホンダは、新型フリードの増産に踏み切るのでしょうか。

今後のホンダの動向に注目しましょう。

ホンダ/フリード
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新車価格:
250.8万円343.8万円
中古価格:
17.8万円402.9万円

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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