日本車にも小排気量ターボが「復活」!トヨタ オーリス、マイチェンで1.2リッター直4ターボを新たに搭載/渡辺陽一郎(1/3)

日本車にも小排気量ターボが「復活」!トヨタ オーリス、マイチェンで1.2リッター直4ターボを新たに搭載/渡辺陽一郎
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輸入車のみならず、国産車においても強豪揃いのミドルサイズハッチバック市場

最近は、以前に比べて輸入車の売れ行きが伸びた。

この需要を支える柱のひとつが、ミドルサイズのハッチバックだ。「フォルクスワーゲン ゴルフ」は40年にわたる定番車種だが、今では「メルセデス・ベンツ Aクラス」「BMW 1シリーズ」「ボルボ V40」などが加わって人気を高めた。

これらを迎え撃つ国産のライバル車も用意される。トヨタ車なら「オーリス」だ。現行オーリスは2012年に登場し、先代に比べて内外装や運転感覚をスポーティに仕上げた。

ただし、売れ行きが伸び悩む。最近の1ヶ月の登録台数は400~600台。同じジャンルに属する「スバル インプレッサ」「マツダ アクセラ」に比べて、半分以下の台数だ。

インプレッサの登録台数には5ドアのスポーツやセダンのG4のほか、SUVのXVも含まれる。アクセラにもスポーツとセダンがあるので単純な横並びでは比べにくいが、オーリスにとっては不本意な販売実績であろう。

人気が伸び悩む原因は、選択の決め手に欠けること。オーリスは内外装ともにスポーティで走行性能もまずまず良いが、ほかのミドルサイズハッチバックも、走りとデザインには力を入れている。

インプレッサであれば、前述のようにSUVのXVが用意され、4WDの2リッターモデルでは人気の安全装備とされるアイサイトを選べる。アクセラは現行型になって内外装と走りの質を高め、5ドアのスポーツにはクリーンディーゼルターボのXDも設定した(充実装備で価格は300万円を超えるが)。ミリ波レーダーとカメラを使って衝突の回避を支援する機能も備わる。

このライバル2車に比べて、オーリスのエンジンは1.5リッターと1.8リッターで平凡だ。衝突回避の支援機能も用意されていなかった。価格も安いとはいえず、いまひとつ魅力が分かりにくい。

そこで2015年4月6日にマイナーチェンジを実施した。新しいエンジンを用意して、衝突の回避を支援する機能も選択できる。ライバル車に対する不利を払拭することも視野に入れ、大幅なテコ入れを施した。

マイチェンにより、1.2リッター直噴ターボを搭載!

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最も注目されるのは、直列4気筒1.2リッターの直噴ガソリンターボを新搭載したこと。

前述のフォルクスワーゲンゴルフなどと同様、小排気量のターボにより十分な動力性能と低燃費の両立を図っている。ちなみに1980~1990年代のトヨタ車では、スターレットの1.3リッターターボが高い人気を得ていた。

ほかのメーカーも含めて日本車には小排気量ターボが豊富だったが、その後に廃れ、2000年代の後半になると欧州メーカーが燃費の優れたエンジンとして新たな普及を開始している。

ターボの技術で日本車が遅れを取ったように見えるのは歯痒いが(軽自動車の分野では着実に進化している)、今後は日本の小型&普通車にも増え始めるだろう(正確には復活だ)。

その先駆けが、オーリスの1.2リッター直噴ターボになる。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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