STAY HOMEはクルマ漫画三昧!「頭文字D」をイッキ読み!

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不要不急の外出は自粛しなければならない現状。クルマ好きとしてはドライブもままならない日々を過ごし、悶々としていることと思います。しかし、それならば家でクルマ漫画を読みふけってみるというのも立派なリフレッシュ! ということで、今回はあのクルマ漫画の金字塔、「頭文字D」(イニシャル・ディー)をご紹介します!

頭文字Dとは・・・

頭文字Dは週刊ヤングマガジンに1995年から2013年まで連載されていた、しげの秀一氏の作品で、漫画だけではなく、アニメ化、映画化、ゲーム化とさまざまな分野でもリリースされていただけにしっかり読んだことがなくても名前だけは知っている、という人も多いのではないでしょうか?

主人公である藤原拓海は群馬県に住む高校3年生で、中学生の頃から実家が営む豆腐店の豆腐を山頂のホテルまで自宅のクルマを使って配達しており、一秒でも早く配達を終わらせたいという一心で、気づけばものすごいドライビングテクニックを身に着けていた、という設定です(当然ですが、現実世界で無免許運転は法律で禁じられています)。

無意識に身に着けたドライビングテクニックは峠の走り屋の目に留まり、多くのバトルを繰り返していく中で人間的にも成長していきます。そして「頂点に立つドライバーになる」という夢を持ち、プロジェクトDと呼ばれる群馬選抜チームに加入し、県外の走り屋たちと戦っていく……というのが物語のあらましとなります。

バトルの描写はもちろんですが、最初はクルマにも興味がなく、バトルも嫌々だった拓海が、徐々にのめり込んでいく様子なども見所の一つと言えるでしょう。

頭文字Dの登場車種は?

頭文字Dの登場車種としてもっとも有名なのが、藤原拓海の乗るトヨタ スプリンタートレノでしょう。AE86の型式でも知られる同車は、連載開始時点では手ごろな価格で買うことができる後輪駆動の入門車両的なポジションでしたが、漫画の人気が上がるにつれて相場も爆上がりし、おいそれと雑に扱えないほどの価格にまでなってしまったのです。

なお、作中のトレノは冒頭では拓海の父である藤原文太の愛車という設定で、ドアには屋号である「藤原とうふ店」と書かれていました。当初は純正の4A-G型エンジンをファインチューニングしたもので、推定140馬力程度でしたが、物語の途中でエンジンブローを経験。その後は200馬力以上を絞り出すグループA仕様の4A-Gに載せ替えられ、ストーリーが進むにつれて更なるチューニングがなされていました。

ちなみにストーリーの途中でトレノは完全に拓海のものとなり、父の文太は新たにスバル インプレッサWRX STiを購入しており、豆腐の配達時には拓海もインプレッサに乗る描写がされています。

そして、物語の序盤ではライバル、プロジェクトDスタート以降は同じ志を持った仲間として登場する高橋兄弟の愛車はどちらもマツダRX-7です。兄の涼介が乗るのは2代目RX-7(FC3S型)の限定車「アンフィニ」で、ボディカラーはホワイト。弟の啓介が乗るのは初期型のFD3S型。こちらもレアカラーのコンペティションイエローマイカでした。

これ以外にも、拓海のバイト先の先輩、池谷のS13シルビアK’s(前期型)や、中里毅が乗るR32スカイラインGT-R、庄司慎吾が乗るEG6シビックなど、物語の年代が199X年と90年代であることもあって、今ではプレミア価格となった国産スポーツカーが多数登場しています。

一方後半のプロジェクトD編では、作中では1年ほどしか時間が経過していないにもかかわらず、2000年以降に登場したR34スカイラインGT-Rニュルや、Z33フェアレディZなども登場し、時間軸がややおかしなことになっていますが、これは20年弱も連載が続いたため、やむを得ない措置と言えるかもしれません。

ちなみに、頭文字Dはすでに完結していますが、現在頭文字Dと同じ世界線を持った「MFゴースト」が連載されており、藤原拓海を始めとした登場人物も出てきますので、頭文字Dを読み終わってしまった人はこちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。

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小鮒 康一
筆者小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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