テスラ モデルS オーナーインタビュー/株式会社IDCフロンティア 取締役 西牧哲也氏(2/2)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:小林岳夫
テスラ モデルSは、まるで「タイヤの付いたスマホ」
AO:乗りはじめて、いちばん気に入っているところはどこですか?
N:このクルマはタイヤの付いたスマホみたいな存在なんです。スマホとの連携に感動しましたね。キーがなくてもスマホ操作だけで運転の準備(※)までできるんですから。バージョンアップが用意されている点も好感を持っています。
通信料金は価格に含まれているので、インターネットを使った情報機能は気兼ねなく使えます。だからオーディオはネットラジオを聞くことが多いです。ディスプレイやメーターが先進的であるところもお気に入りです。
(※)テスラ モデルSのスマホ用アプリを使えば、ドアロック・アンロックや充電の開始・終了、冷暖房の操作、換気のためのサンルーフの操作などが可能。日本では2014年11月12日からアプリの提供が開始されている。
AO:主にどんな場面で乗っているのでしょうか?
N:だいたい週に一度のペースで乗っています。目的は主にゴルフです。ゴルフ場の往復なら充電なしで行けます。4人乗りでゴルフ場に向かうこともあります。ゴルフバッグが人数分積めるのです。モデルSはフロントとリアの両方にトランクがあるので、リアにキャディバッグ、フロントにボストンバッグがそれぞれ4個ずつ入るのです。
AO:いちばん遠くへ行ったのはどこでしょうか?
N:黒部ダムの長野側入口、長野県大町市まで行ったことがあります。信州がふるさとなのです。充電は現地でしました。意外に思うかもしれませんが、モデルSはただ走っているときはあまり注目されません。でも出先で充電していると、急にまわりの人が集まってきて、いろいろ聞いてくるのが面白かったです。
1充電でおよそ5~600円、自動車税5年間無料や助成金など多くのメリットが
AO:充電はいつ、どんな場所で行っていますか?
N:ほとんど自宅に設置した専用充電器で行っています。電気代は1回の充電でだいたい500~600円ぐらいでしょうか。ガソリン車より全然安いです。それに自動車税は5年間無税だし、取得税はタダだったし、助成金もあったし、維持費についてはかなり安上がりです。
AO:日本はエネルギー資源に乏しい国ですが、そんな国でEVに乗って、ガソリン車と違う気持ちになったりするのでしょうか?
N:ガソリン車はアクセルを踏むと燃料を食うので、環境のことを考えると、あまり踏みたくないと思ってしまうのですが、EVはそんなことはありません。心おきなくアクセルを踏めます。エコモードも必要はありません。ガソリンを使わずに走れることが、なんだかとても気持ちいいのです。
AO:トヨタからFCVが登場しましたが、どう思っていますか?
N:興味あります。現状では水素ステーションの数が少なすぎることが課題ですが、国がリーダーシップを持って普及を進めていくようなので、数年後には使える自動車になっているかもしれません。その頃には車種も増えているのではないでしょうか。いずれにしても好ましいです。というか、もうガソリン車には戻らないでしょうね。
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