2016-2017日本カー・オブ・ザ・イヤー決定! ~ジャーナリストたちは今年の1台をどう評価したのか~(2/2)
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:CAR OF THE YEAR JAPAN/オートックワン編集部
アウディA4は買ったユーザーが長く愛せる1台だ
今井優杏さんは、全方位でそつがなく、しみじみ良いクルマだったとアウディ A4を評す。購入したユーザーも乗るたび良さを実感し、きっとずっと長く大事にするだろうと高評価だ。
またアバルト124スパイダーも、走りとデザインの良さに「(マツダと)こんな違いを出せるのか!」と感動したという。さらにジャガー Fペイスについても、SUVなのにまるでスポーツカーのFタイプみたいに良く走ることに「ときめいた!」と目を輝かせる。
そんな今井さんもやはりインプレッサに10点を入れている。スバルが世界に誇る安全支援装備ももちろん凄いのだけれど、何より走りの質感の高さが良かったと言い、「この内容ならインプレッサは“安い”し“お得”!」と太鼓判を押す。
“スバル・グローバル・プラットフォーム”に太鼓判を頂いた ~スバル インプレッサシリーズ~
会場で開発スタッフらと談笑していた、インプレッサシリーズの開発責任者である富士重工業 スバル商品企画本部の阿部 一博 プロジェクトゼネラルマネージャーに声をかけると「率直に言ってホントに信じられない。今でも実感がない。」と戸惑いながらも笑顔で答えてくれた。スバルでは10数年ぶりとなるプラットフォーム一新は苦労もあったのでは、と問うと「開発はとても苦労した。より良い性能を目指せば、時に上位クラスの車種とのヒエラルキーを崩すことにもなるが、そこに気を使って性能を抑えるようなことがあればお客様への裏切りとなる。だから他モデルの商品担当や営業担当ともしっかり話して筋を通した。」と正直に話してくれた。阿部さんは「社内と喧嘩しているワケではありませんから」と笑うが、大きなプレッシャーだったことは想像に難くない。
「受賞は、“スバル・グローバル・プラットフォーム”が正しい方向だったとひとつの太鼓判を頂いた証し。次世代のフォレスターやレヴォーグなどもここから始まる。期待して頂きたいです。」と熱いメッセージを頂いた。
目利きの審査委員からまんべんなく評価されたことが勝因 ~アウディ A4シリーズ~
アウディジャパンの斎藤 徹 代表取締役社長は、授賞の喜びについて「目利きの皆さんから高い評価を受けた。あとは我々がA4の良さをより多くのお客様に伝える番だ」と気を引き締める。
ボルボとの大接戦となった今回のインポートカー・オブ・ザ・イヤーだったが「10点満点こそ少なかったものの、多くの方々からまんべんなく点数を頂けた」ことが受賞につながったと分析する。
アウディジャパンの丸田 靖生 広報部長も「他社もデザインやパワートレインなど皆一様に素晴らしい。審査委員の皆さんも配点には苦労されたと伺っている。そんな中で、アウディの基幹車種である“A4”もプラットフォームを一新し、結果として総合評価されたことは素直に嬉しい」と安堵の表情をみせた。
[レポート:トクダ トオル(オートックワン編集部)/Photo:2016-2017 CAR OF THE YEAR JAPAN・オートックワン編集部]
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