当時の若者が初詣に行くのにビシッとキメようと憧れた80年代の国産高級車3選

  • 筆者: MOTA編集部
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お正月と言えば、初日の出に初詣。今年はコロナ渦ということもあり控える方も多いと思いますが、例年ではお参りに行く方がほとんどで、中にはおめでたいイベントということで、きちんと正装する方も多数いらしたのではないでしょうか? 正装といえば羽織袴に振り袖などですが、一昔前のクルマ好きの若者たちは、お参りに行くクルマもビシッとキメようと考える方も多かったそうです。今回はそんな当時の若者が憧れた80年代の高級車3車種をご紹介します。

目次[開く][閉じる]
  1. 「いつかはクラウン」でみんなが憧れた高級車! トヨタ 7代目クラウン
  2. 四角いボディで迫力満点! 日産 6代目セドリック(Y30型)
  3. 豪華で速い! バブルを象徴する高級車 日産 初代シーマ(Y31型)

「いつかはクラウン」でみんなが憧れた高級車! トヨタ 7代目クラウン

「いつかはクラウン」は、7代目に当たる120系クラウンのテレビCMで使われたキャッチコピー。令和になった今聞くと、やや違和感のあるフレーズですが、レクサスが登場する以前、ショーファーカーであるセンチュリーを除き、クラウンはトヨタのフラッグシップセダンだったのです。

そんな7代目クラウンで特筆すべきは、これからバルブ期にに向かおうかという好景気を象徴する豪華な装備の数々。トヨタ ソアラで初採用したエレクトロニックディスプレイメーターや四輪独立懸架サスペンション、さらにメモリー付チルト&テレスコピックステアリングなど、最先端の装備が満載されていました。

クラウンの売れっ子“アスリート”が初登場

クラウンアスリートと言えば、スポーティなエアロやアルミホイールを装着し、11代目(170系)~14代目(210系)まで存在したクラウンのスポーティグレード。そんな「アスリート」が初めて登場したのは、7代目クラウンからでした。

カタログモデルのイチグレードではなく、特別仕様車だった7代目クラウンのアスリートは、スポーティにチューニングされた足回りとフロントスポイラーを装着。スポーティな走りや見た目を好む若い層からの人気を獲得しました。

角のある見た目や、ハイソカー路線まっしぐらの豪華な内外装。さらにハードトップやスポーティなグレードを用意し、威厳と迫力のあるカスタムカーの定番車種として、中古車になった後も高い人気を誇ります。

トヨタ 7代目クラウンの中古車相場

■中古車掲載台数:11台

■中古車相場:59.8万円~178万円(応相談含む)

※中古車掲載台数および相場は、2020年12月28日時点のデータ

四角いボディで迫力満点! 日産 6代目セドリック(Y30型)

1983年に登場した日産 6代目セドリックは、姉妹車に7代目グロリアをもち、日産のパーソナルセダンとしてハイソカーブームを牽引したモデルです。

ボディタイプは4ドアセダンとステーションワゴン、そしてBピラー(前席と後席の中間にある柱)を排した4ドアハードトップを用意。デザインは、販売が好調だった5代目を継承し、格子状のフロントグリルや長方形のヘッドライトなど、とにかく直線と角で形作られた押し出し感の強いものになっています。

そんなキープコンセプトなデザインに対し、メカニズムは大幅に進化。5代目まで搭載されていた伝統の直列6気筒に代わり、日本初のV型6気筒エンジン(VG型)を搭載。「V6は高級車の証し」というキャッチフレーズで、日本初となるのV型6気筒エンジンをアピールします。

カラオケ付きのオーディオも装備!

戦後の高度経済成長を終え、好調な安定期に入った日本経済。人々は懐に余裕ができ、さらなる快適性や高級感を求め始めた時代。6代目セドリックにもさまざまな豪華装備が与えられていました。

起毛素材を使用したソファーのような厚みを持ったシート、ブラウンやベージュ、ネイビーなどの濃色系の内装は、まるで高級クラブのような豪華さ。さらに、雨滴感応式間欠ワイパーをはじめ、カラオケ機能付きの車載オーディオなど、昭和末期の活気ある日本を象徴するような装備を採用しています。

日産 6代目セドリック(Y30型)の中古車相場

■中古車掲載台数:7台

■中古車相場:80万円~299.8万円(応相談含む)

※中古車掲載台数および相場は、2020年12月28日時点のデータ

豪華で速い! バブルを象徴する高級車 日産 初代シーマ(Y31型)

日産 セドリックやグロリアの上級仕様として、1988年に登場した日産 初代シーマ。シーマというネーミングがスペイン語で「頂上・完成」を意味するように、とにかくその時代の日産が持つ最新最上級の技術や装備が与えられています。

エンジンは、最高出力200psを発生するNA(自然吸気)3.0リッターのV型6気筒DOHC(VG30DE型)と、最高出力255psという当時国産最強クラスの3.0リッターV型6気筒DOHCターボ(VG30DET型)を搭載。3ナンバー専用で設計された大柄なボディを、ターボエンジン特有の金属音と共に加速する様はまさに大迫力! 速さと豪華さを併せ持ち、ユーザーだけでなく国内外のメーカーを驚愕させました。

初代シーマが売れた理由は“高いから”

日本が好景気に沸いたバブル期を象徴する言葉の一つに「シーマ現象」という言葉があります。まさしく、1988年から1991年までの約4年で、13万台近いセールスを記録した初代シーマに準えた言葉です。

初代シーマの価格は、最廉価グレードでも400万円以上、ターボエンジンを搭載する最上級グレードの「タイプIIリミテッド」になると500万円越え。それほど高額な初代シーマが大きく売れた理由は、もちろん車そのもののデキが良かったからことに間違いありません。ですが、もう一つ大きな理由として挙げられるのが、時代のニーズに合ったことです。

世の中はまさにバルブ絶頂期で、人々はより“高級なもの”を求めていた時代。「500万円を超える価格だから」という理由で購入するユーザーも少なくなかったと言います。高級品を買い求める需要に見事マッチし、初代シーマはバブルを象徴する高級セダンとなったのです。

日産 初代シーマ(Y31型)の中古車相場

■中古車掲載台数:43台

■中古車相場:78万円~363万円(応相談含む)

※中古車掲載台数および相場は、2020年12月28日時点のデータ

トヨタ/クラウン
トヨタ クラウンカタログを見る
新車価格:
730万円830万円
中古価格:
42.8万円880万円
日産/セドリック
日産 セドリックカタログを見る
新車価格:
329.9万円592.9万円
中古価格:
44.9万円519万円
日産/シーマ
日産 シーマカタログを見る
新車価格:
660万円825万円
中古価格:
19.8万円565万円

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MOTA編集部。編集部員は、自動車雑誌の編集者やフリーランスで活動していた編集者/ライター、撮影も同時にこなす編集ディレクターなど、自動車全般に対して詳しいメンバーが集まっています。

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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