【台湾情報】AUOが独BHTC買収へ、自動車デジタルコックピット向け受注狙う<ワイズ機械業界ジャーナル2023年10月第4週号発行>


~台湾パネル、EV、自動車、ねじ、ギア、機械業界の最新動向を分析する~

ワイズコンサルティング グループ(本社:中華民国台北市、代表取締役:吉本康志)は台湾機械業界専門誌「ワイズ機械業界ジャーナル」の2023年10月第4週号を発行しました。今週号では自動車業界、EV部品業界、パネル業界、ギア業界、ねじ業界の動向を紹介します。



<最新刊目次>
AUOが独BHTC買収へ、自動車デジタルコックピット向け受注狙う

EUの炭素税導入、台湾の中小企業8割がCO2削減の圧力

和大工業が米工場計画を発表、EV回廊の構築を目指す

台湾ギア製造業の現状と日本メーカーとの提携見通し


<AUOが独BHTC買収へ、自動車デジタルコックピット向け受注狙う>

 液晶パネル大手、友達光電(AUO)は2023年10月2日、ドイツの車載空調制御機器メーカー、ベーアヘラサーモコントロール(BHTC)の全株式を6億ユーロで取得すると発表した。
 BHTCは自動車の内燃機関向け部品大手の独マーレと、自動車用照明機器大手の独ヘラーの折半合弁会社で、主に車載空調制御機器を手掛けている。アウディやダイムラーなどの大手自動車メーカーに部品を直接納入するティア1(一次)サプライヤーで、AUOの顧客でもある。
 AUOは10年以上前に車載用パネル市場に参入し、現在は世界シェア3位。システム統合能力を強みとし、ブルガリア、インド、メキシコなどに工場を持つBHTCを買収することで相互補完効果が期待でき、車載事業を強化できる見込みだ。


自動車メーカーとのパイプ確保
 BHTCの22年の売上高は6億1910万ユーロ、純利益は900万ユーロだった。ヘラーは昨年、自動車部品大手の仏フォルシアに買収された後、財務を改善するためにBHTC株の売却を計画していた。
 マーレについては今年1月、BHTCの株式をAUOに売却する意向があるとドイツ経済誌の『ビルトシャフツボヘ』が報じていた。マーレは近年、内燃機関向け部品から電気自動車(EV)向けに事業転換をしようと多額の投資を行った結果、財務が悪化したため、BHTCの株式売却を検討していたとみられる。
 そこで、自動車メーカーとの直接のパイプを求めるAUOがBHTCの買収に名乗りを上げた。AUOはBHTCを買収することで、経営戦略として掲げる「ディスプレイ技術の付加価値向上」と「垂直統合強化」につなげたい考えだ。

中長期的なリソース配分効率化
 モルガン・スタンレーは、BHTCの事業規模は小さいため、短期的にはAUOの業績に大きく寄与しないが、ティア1サプライヤーのBHTCを傘下に収めることで自動車メーカーとの直接のパイプができるため、中長期的にはメリットが期待できる指摘した。
 消費者向け電子製品用パネル市場が飽和する中、AUOなどのパネルメーカー各社は自動車向けを最重要分野と位置付け、ティア2(二次)サプライヤーからティア1サプライヤーへの昇格を図っている。中国のパネル大手、京東方科技集団(BOEテクノロジーグループ)は自動車用ディスプレイモジュールを手掛ける香港の精電国際(バリトロニクス・インターナショナル)を合併した。天馬微電子(天馬マイクロエレクトロニクス)は自動車用デジタルコックピット(スマートコックピット、eコックピット)を手掛ける華安鑫創控股(HAXCホールディングス北京)と合弁会社を設立し、中国のEVメーカー向け需要を取り込んでいる。台湾のパネル大手、群創光電(イノラックス)は19年に車載用ディスプレイを手掛ける子会社、群豊駿科技(カーUX・テクノロジー)をスピンオフ(分離・独立)で設立し、BMW、ゼネラルモーターズ(GM)からの受注に成功している。



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