新型車SAI(サイ)概要について

トヨタの新HV、SAI(サイ)

トヨタは、新型車SAI(サイ)を開発し、全国のトヨタ店、トヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店を通じて、12月7日より発売する。価格は、338.0万円から426.0万円の設定となる。(税込)

SAI(サイ)は、その名の由来である「才」と「彩」をコンセプトとして開発、「才に満ちた先進性」と「彩を放つ上質感」を兼ね備えた、ハイブリッド専用セダンである。

■優れた燃費/環境性能

▽2.4Lアトキンソンサイクルエンジンとモーター、リダクションギヤを組み合わせたハイブリッドシステム「リダクション機構付のTHS II」を搭載。ゆとりの動力性能を確保しながら、コンパクトカーに相当する23.0km/L(JC08モード走行燃費:19.8km/L。国土交通省審査値)の低燃費を実現。

・吸気バルブを閉じるタイミングを遅らせ、少ない圧縮で高い膨張比を実現させることで、熱効率を高めるアトキンソンサイクルエンジンを採用。

・省エネ法に基づき策定された新たな燃費目標基準である「2015年度燃費基準」を達成するとともに、排出ガスについても国内の排出ガス基準最高レベルとなる「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定を取得。

・「環境対応車 普及促進税制」および「環境対応車 普及促進対策費補助金」の対象車。

・トランスアクスルは、小型/高回転型モーターによる高出力化と、トルクを増幅するリダクションギヤによる高トルク化とともに、小型/軽量化を実現。

・冷却水を排気熱で温めることにより、エンジン暖機時間を短縮し、特に外気温が低い状況における燃費向上に高い効果を発揮する排気熱再循環システムを採用。

・省電力化でエンジンの発電負荷を減らし、燃費向上に寄与するLEDヘッドランプを採用。

▽低燃費とパワーをバランスさせた通常走行モードに加え、アクセル操作に対する駆動力を穏やかにすると同時に空調制御を省エネルギー化し、燃費最優先で走行する「エコドライブモード」と、モーターのみの静かな走行を可能とし、排出ガスを出さない「EVドライブモード」が選択可能。

●エコドライブサポート

▽運転状態をメーターの増減によりリアルタイムで表示する「ハイブリッドシステムインジケーター」と、エコドライブ時に点灯する「エコドライブインジケーターランプ」により、ドライバーを視覚的にサポート。

▽ドライバーが楽しみながらエコドライブを継続できるサービス「ESPO(エスポ)」を搭載。

・トヨタ独自の先進のテレマティクスサービスG-BOOK mXを通じ、ドライバーのエコドライブを評価し、ポイントを付与。月間のポイント獲得率により、エコドライブの習熟度を判定。

・獲得したポイントに応じ社会貢献活動に寄与できるプログラムや、全国のSAI(サイ)/ESPOユーザーにおける燃費ランキングなど、エコドライブが楽しくなるさまざまなメニューを提供。

●環境負荷軽減

▽カーボンニュートラルの恩恵を受けることによるCO2排出量の抑制と、限りある石油資源の使用量削減のため、植物資源が原料のエコプラスチックを、圧倒的な使用量となる室内表面積の約60%に採用。

・天井やピラーガーニッシュ、サンバイザーの表皮に、量産車として世界で初めて採用。さらに、スカッフプレートやラゲージトレイなどの射出材やラゲージ表皮、シートクッションなど広範囲に採用。

・植物由来の原料と石油由来の原料を高度な複合化技術を駆使することにより、自動車用内装部品に必要な耐熱性や耐衝撃性、量産性を確保。

・エコプラスチックであることを示すマークや表皮柄も採用。

▽リサイクル材も、アンダーカバー類などに積極的に採用し、環境負荷を低減。

▽独自の環境評価システム「Eco-VAS」を活用し、効率的に環境負荷を低減。

・開発初期段階から環境目標を設定し、環境への影響をバランスよく減少。

・LCA(ライフサイクルアセスメント)を実施し、走行段階だけでなく、生産から廃棄するまでの全段階で排出するCO2や大気汚染物質の総量を低減。

▽内装部品の素材、加工法、接着剤の見直しにより、揮発性有機化合物(VOC)の発生量を抑制し、車室内の臭いや刺激臭を軽減するなど、業界自主目標を達成。

■全長を抑えながら居住空間を広くした高効率パッケージ

▽取り回しの良さと居住性、飽きのこない洗練されたセダンスタイルと空力性能を高次元でバランスさせた高効率パッケージを採用。

・取り回しの良いボディサイズとともに、最小回転半径5.2m(16インチタイヤ装着の場合)を実現。

・高めのヒップポイントにより、前方視認性を確保するとともに、ドア開口部とシート位置を最適化し、乗降性へ配慮。

・チルト&テレスコピックステアリングと8ウェイパワーシートの採用により、最適なドライビングポジションの設定が可能。

・薄型のシートバックを採用することにより、後席の膝まわりのスペースを拡大し、後席の快適性と良好な乗降性を実現。

・ハイブリッドバッテリーの配置の工夫などにより、ゴルフバッグを4個収納可能なラゲージ容量を確保。

■充実の安全装備

▽前方/後方プリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)の設定をはじめとした先進技術の採用とともに、7つのSRSエアバッグの全車標準装備に加え、後席SRSサイドエアバッグを設定するなど、高い安全性能を追求。

●予防安全・運転支援

・パワー(駆動力)/ステアリング/ブレーキを協調制御して車両の安定を保つS-VSCを全車に標準装備。

・衝突の可能性を予知し、警告ブザー/表示によりドライバーに注意喚起、さらに衝突の可能性に応じて、プリクラッシュブレーキアシスト、プリクラッシュブレーキ、プリクラッシュシートベルトを作動させ、衝突被害軽減に寄与するプリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)を設定。

・後続車の接近を検知し、追突の可能性があるとハザードランプを点滅させ注意喚起。さらに追突の可能性が高いと判断した場合、ヘッドレストを適切な位置に移動させ、むち打ち傷害の軽減を図る後方プリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)を設定。

・急制動時にストップランプが点滅し、後続車に注意を促す緊急ブレーキシグナルを全車に標準装備。

・高速道路や自動車専用道路において、車線を逸脱時、注意喚起やドライバーの負荷軽減のためにステアリング操作を支援するレーンキーピングアシストを設定。

・設定車速内で先行車との車間距離を保ちながら追従走行するレーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)を設定。

・車両前方直下および左右の映像を広範囲にわたり映し出すワイドビューフロントモニターを設定。

●衝突安全

・より進化した衝突安全ボディGOAを採用。コンパティビリティの概念を取り入れて、前面、側面、後面からの衝突に対し、優れた衝突安全性能を確保。

・歩行者の頭部や脚部への衝撃緩和に配慮したボディ構造を採用。

・SRSニーエアバッグ(運転席)、SRSサイド&カーテンシールドエアバッグなど7つのSRSエアバッグを標準装備。さらに、後席にもSRSサイドエアバッグとプリテンショナー&フォースリミッタ-機構付シートベルトを設定し、後席の安全性に配慮。

・後方から追突された際、ヘッドレストを適切な位置に移動させることにより、乗員の頸部への衝撃を緩和し、むち打ち傷害軽減に寄与するアクティブヘッドレストを運転席と助手席に標準装備。

■機能美と品格を調和し洗練させた、シンプルでモダンな内外装デザイン

●エクステリア

▽トヨタ車のデザインフィロソフィ「VIBRANT CLARITY(活き活き/明快)」に基づき、優れた空力性能を象徴するトライアングルシルエットをセダンとして初めて具現化し、先進性と品格が際立つ独自のエクステリア。

・通気抵抗低減と冷却性能を高めるため、アンダーグリルを大型化するとともに、メッキグリルやランプ周りの質感を高めることで、フロント全体に洗練された一体感を持たせ、先進性と品格が調和した表情を創出。

・空力理論に基づいた「エアマネージメント」により、トライアングルシルエットを採用。ショルダー部のキャラクターラインをリヤまで通してトランク部を強調することで、優れた空力性能と品格あるセダンフォルムを両立。

・トランクリッドのパネル結合に、日本で初めてレーザー溶接技術(レーザーブレージング)を採用。細いメッキガーニッシュをあしらい、すっきりと精緻で美しいリヤビューを実現。

・外板色は、新開発色アクアマイカメタリックをはじめ全7色を設定。

●空力性能の向上

▽空力理論に基づくデザインアプローチ「エアマネージメント」とともに、フロアアンダーカバーを広範囲に採用することにより、床下のフラット化を徹底的に追求し、クラストップレベルのCD値0.27を実現。

・フロントピラーを前に出し、ルーフの後端を徐々に下げることで性能向上を図るとともに、フロントバンパーの側面に平面を設けた「エアロコーナー」により、ホイール回りの整流効果を向上。

・高い剛性を確保しつつ軽量化するとともに、空気抵抗を軽減するルーフパネル形状を採用。

・マイナスリフト(ダウンフォース)をフロントで実現(18インチタイヤ装着の場合)し、高速走行ほどタイヤの接地性を向上させることで、優れた操縦性/走行安定性も確保。

●インテリア

▽視認性と操作性に優れた運転に集中できる人に優しいコックピットレイアウトを具現化するとともに、先進の操作性を象徴した薄く滑らかなセンタークラスターをはじめ、すっきりとした美しさで統一された、モダンで上質感あふれるインテリア。

・情報を表示する「ディスプレイゾーン」と操作系を集約した「コマンドゾーン」を明確に分離することで、運転に集中できる先進的なコックピットを実現。

・地図、エアコン、オーディオなどに関する情報を表示する「ナビ画面」を、視線移動が最小限に抑えられるよう、インパネ中央部上方に配置。

・指先の感触でナビ画面上のポインターを操作できる「リモートタッチ」(トヨタ車初)とステアリングスイッチにより、運転姿勢の変化を抑制。

・ステアリングすぐ横の扱いやすい位置に配置したシフトレバーは、軽い力で操作できるエレクトロシフトマチックを採用。

・薄く滑らかなセンタークラスターは、リモートタッチとステアリングスイッチの採用により、頻度の少ない操作部の格納が可能となり、すっきりと使いやすいシンプルでモダンな造形を実現。薄くしなやかなメーターフード、アームレストの造形とあわせ、先進的な空間に奥行きのある上質感を創出。

・フロントシートには、座り心地とデザイン性を両立した薄型シートバックを採用。後席の居住性にも配慮。

●快適装備

▽乗降時のドライバーの動作をサポートする「パワーイージーアクセスシステム」の採用など、高級車にふさわしい快適装備を充実。

▽華やかな艶感と手になじむ質感を兼ね備えたファブリックシート表皮(プラム/グレー)を新開発。運転席/助手席には、静電気防止・脱臭機能を付加。快適温熱シート機能付の本革(プラム)シートも設定。

▽照明&キー付グローブボックスをはじめ、オーバーヘッドコンソール、ボトルホルダーなど使い勝手の良い収納スペースを最適な位置に配置。

▽ポップアップ式8インチディスプレイを採用した、HDDナビゲーションシステムを全車に標準装備。10スピーカーのスーパーライブサウンドシステムには、全スピーカー(ツィーターを除く)に、環境負荷の少ない竹を素材とした「竹繊維スピーカー」を採用し、歪みの少ないクリアなサウンドを実現。

▽運転席と助手席で別々に温度設定が可能な運転席/助手席独立温度調整オートエアコン(花粉除去モード付)を全車に標準装備。助手席から操作しやすいよう、助手席側ドアトリムに温度調整スイッチを設置。

▽除菌効果のあるイオンを放出するとともに、イオンバランスを最適に整え、室内を爽やかな空気で満たすプラズマクラスター(マイナスイオン発生機能付)を採用。

●ハイブリッド車識別アイテム

▽トヨタエンブレムをはじめ、ヘッドランプ、リヤコンビネーションランプ、メーター、シフトノブ、パワースイッチに、ハイブリッド車を象徴する“シナジーブルー”を効果的に配し、先進性を表現。

■高級車にふさわしい卓越した走行性能

▽2.4Lハイブリッドシステムにより、力強く軽やかでありながら、スムーズでシームレスな加速感を実現。

▽ミディアムコンパクト系をベースに新開発したプラットフォームを採用。SAI(サイ)専用の徹底したチューニングにより、軽快な操縦性と優れた走行安定性、上質な乗り心地を実現。

・フードやボディ骨格部材にアルミや高張力鋼板の使用を拡大し、高い剛性と軽量化を両立。

・新設計のサスペンションは、フロントにはマクファーソンストラット式、リヤには新開発のダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用。

▽電動パワーステアリング(EPS)にブラシレスモーターを採用。ステアリングギヤ比とEPS制御を最適化し、取り回しのしやすい軽快感と低速から高速までダイレクトな操舵感を実現。

▽細部にまでこだわった防音対策により、ハイブリッド車ならではの静粛性をさらに向上。

・高剛性ボディに、防振タイプのサスペンションメンバーや制振材、吸音材、遮音材などを最適に配置。

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サイ:G“AS Package”(アクアマイカメタリック)サイ:G“AS Package”サイ:メーターサイ:LEDヘッドランプサイ:リアリップスポイラー

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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