スズキ、VWとの「提携解消問題」決着へ

8月29日仲裁判断を受領

スズキは、「フォルクスワーゲンAG(以下、VW)との資本提携解消」問題に決着がついたことを発表した。平成23年11月に国際商業会議所の国際仲裁裁判所に対して申し立てていたが「スズキ側の要求を認める」という判断が下された。

今後の見通しとして、スズキは自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)の方式によりVWからスズキ株式を取得する予定。スズキは、同社株式の取得について、詳細を決定次第、改めて開示するとしている。

VWがスズキ株式を処分することにより、主要株主である筆頭株主が異動することになる。現時点でスズキの当期(平成28年3月期)の連結業績予想を修正する必要を見込んでいないが、今後開示すべき事項が発生した場合には、速やかに開示するとのことだ。

これまでの経緯

スズキは、VWに対し、円満な協議を通じて提携及び資本関係を解消することを求めたが、VWがそれに応じないため、スズキが平成23年11月18日にVWとの包括契約を解除する旨を通知し、更に、平成23年11月24日に国際商業会議所国際仲裁裁判所に対して契約に基づき仲裁地をロンドンとする仲裁を申し立ててていた。その後、国際商業会議所の仲裁規則に従って仲裁廷が組織されていた。

スズキは、この仲裁廷に対し、包括契約が有効に解除されたことを認めること及び、これに伴いVWがスズキ株式をスズキ又はスズキの指定する第三者へ処分することを命じることなどを求めた。

他方で、VWは、スズキの主張をすべて認めないこと及びスズキが包括契約に違反したなどのVWの主張を認めることを仲裁廷に求めた。

仲裁判断の要旨

(1)包括契約の解除について

仲裁廷は、包括契約が平成23年11月18日付の上記解除通知により平成24年5月18日に有効に解除されたことを認めた。

(2)スズキ株式の処分について

仲裁廷は、スズキ株式の処分に関する同社の主張を認め、VWに対し、直ちに同社が保有する同社株式を同社が合理的に決定する方法により同社又は同社の指定する第三者へ処分することを命じた。

(3)スズキの契約違反について

仲裁廷は、VWが主張したスズキ社の契約違反の一部を認め、かかる契約違反に基づく損害の有無及び額について引き続き仲裁において審議することを示した。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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