ランドローバー、次世代ディスカバリーを発表

左:スペースシップ2 VSSエンタープライズの実物大模型 右:ランドローバー「ディスカバリー・ビジョン・コンセプト」

ランドローバーは、リチャード・ブランソン氏率いる世界初の民間宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティック社と、長期的なグローバル・パートナーシップを締結したことを発表した。

パイオニア精神と技術革新、冒険心に対する両社の共通ビジョンを示すこの画期的な提携の発表は、世界初の旅客用民間宇宙船スペースシップ2と、ランドローバーの新型モデル、「ディスカバリー・ビジョン・コンセプト」の前で行われた。

このパートナーシップにより、ランドローバーの各モデルがヴァージン・ギャラクティック社のチームや“将来の宇宙飛行士”全員の日常的な移動手段となる。訓練のために宇宙飛行士候補者が米国ニューメキシコ州に到着した時の移動から、ターミナルビルから待機している宇宙船に向かうその瞬間までランドローバーが送り届ける。なお、米国カリフォルニア州モハーヴェ砂漠にあるヴァージン・ギャラクティック社のテストセンターと、ニューメキシコ州にある同社の宇宙港スペースポート・アメリカにランドローバーが配備される予定。

米海軍の退役航空母艦の上でスペシャルな発表会が行われた

左:ランドローバー「ディスカバリー・ビジョン・コンセプト」 右:スペースシップ2 VSSエンタープライズの実物大模型

今回の発表は、米海軍の退役航空母艦で、現在はハドソン川に係留され海上航空宇宙博物館として利用されているUSSイントレピッドの艦上でドラマティックに行われた。イベントの第一幕は、ヴァージン・ギャラクティック社の独占パートナーであるランドローバーが、「スペースシップ2 VSSエンタープライズ」の唯一の実物大模型をニューヨークへ運ぶこと。

その後、宇宙船は、イントレピッドの艦上で既に展示されているブリティッシュ・エアウェイズ社の超音速旅客機として名を馳せたコンコルド、そしてVSSエンタープライズの名前の由来となっている宇宙船の先駆けとなるものである。クルマや飛行機、宇宙船、スペースシャトルが初めて一堂に会する光景は、人間の英知と、探検、新たな発見にかける冒険心の力強い象徴といえる。

スペースシップ2の隣で初公開されたのが、ランドローバーのディスカバリー・ファミリーの将来像を示唆する「ディスカバリー・ビジョン・コンセプト」。このコンセプトモデルは、ダイナミックで新しいデザインランゲージと世界初となる多彩なテクノロジーの一端を示している。ランドローバーの定評ある、あらゆる地形に対応する優れた走破性を発展させ、将来の究極のSUVを表している。

同車はAR(拡張現実)技術を採用しており、車内から前方のボンネットがバーチャルで見えないようにし、代わりにボンネットの下の地形を“透視”しているかのように映し出す。また、ジェスチャー・コントロールを使えば、手を動かすだけで、ドアを開けたり、方向指示器を操作したり、ヘッドランプを点灯させたりすることが可能。レーザー・レファレンシングは、マークやシンボル、映像を地面に投影し、低速走行時や気の抜けない走行をする際にドライバーをサポートする。

今後の展示や情報発信の予定

スペースシップ2はイントレピッド海上航空宇宙博物館に引き続き展示され、4月15日から22日までの間、一般公開される。スペースシャトル第1号機のエンタープライズ、スペースシャトル計画の道を拓いたNASAのオービターの試作機、そして超音速旅客機コンコルドと共に展示。

ディスカバリー・ビジョン・コンセプトは、4月16日(水)に開幕するニューヨーク国際オートショーで展示予定。

また、ディスカバリー・ビジョン・コンセプトに関する情報を、ランドローバーの公式Facebookをはじめ、Twitter、Instagramを通じて発信していく予定です。ハッシュタグ「#ReadyToDiscover」をつけて参加することが可能。

ヴァージン・ギャラクティック社創設者、リチャード・ブランソン氏のコメント

「ランドローバーが私たちの素晴らしい旅の仲間として参加してくださったことに、この上ない喜びを感じています。探検と冒険の代名詞として、ランドローバーほどふさわしいブランドは他に考えられません。ランドローバーの卓越した安全性能と技術は、65年を超えるランドローバー・ブランドの伝統の本質であると共に、ヴァージン・ギャラクティック社の根幹を成すものでもあります。共に最後のフロンティアを制覇し、実り多いパートナーシップを末長く継続していきたいと思います。」

ジャガーランドローバー、フィル・ポッパム氏のコメント

「これは、価値観、開拓者精神、真の冒険心を共有し英国を象徴する両ブランドによるパートナーシップです。人類の探検を可能にする長期的ビジョンを分かち合うだけでなく、この関係性が多くの人々を突き動かすものに発展させたいと願っています。何万人という当社の従業員やお客様から、学校・大学に至るまで、多くの若者がエンジニアリングやサイエンス、テクノロジー、数学の分野のプロフェッショナルになりたいと思い、そして、次世代の旅の新しい手法を考案してもらいたいと願っています。ランドローバーは『ABOVE AND BEYOND(さらなる高みへ)』を掲げています。当社は地上におけるパイオニアであり、ヴァージン・ギャラクティック社は宇宙でのパイオニアです。ビジョンを共有する2社の特別な組み合わせと言えるでしょう。」

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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