ホンダ 新型フィットe:HEV HOME 実燃費レポート│低燃費コンパクトカーの代名詞の実力やいかに!?

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今回の燃費テストに持ち出したのは、今年の2月にフルモデルチェンジを果たし、4世代目となったホンダ フィット。ハイブリッドモデルは従来の1モーターから2モーターへとシステムが一新され、名前もフィットハイブリッドからフィットe:HEVへと変更されている。果たして、新型フィットの実燃費やいかに!?

目次[開く][閉じる]
  1. 燃費テスト概要
  2. ホンダ 新型フィットe:HEV HOMEの実燃費は29.7km/L
  3. ホンダ 新型フィットe:HEV HOME実燃費レポート|市街地・街乗り編
  4. ホンダ 新型フィットe:HEV HOME実燃費レポート|郊外路編
  5. ホンダ 新型フィットe:HEV HOME実燃費レポート|高速道路編
  6. ホンダ 新型フィットe:HEV HOME実燃費レポート|総合実燃費編
  7. 【動画】ホンダ 新型フィットe:HEV HOME 公道試乗
  8. 試乗ルート

新型となって燃費についてはあまり声高にアピールしていないものの、旧型フィットハイブリッドの人気グレードだった「HYBRID・L Honda SENSING」のカタログ燃費が34.0km/Lだったのに対し、新型フィットe:HEVの量販グレード「e:HEV HOME」は38.6km/L(ともにJC08モード燃費)と確実に進化しているのである。

ということで、今回テストに持ち出したフィットe:HEVは、前述の量販グレードになるであろう「e:HEV HONE」の2WDモデル。メーカーオプションの「Honda CONNECT for Gathers+ナビ装着用スペシャルパッケージ」と「16インチアルミホイール」が装着されてWLTCモード燃費が27.4km/L(JC08モード燃費は35.0km/L)となるグレードだ。

燃費テスト概要

今回の燃費測定は3月19日に行い、天候は晴れ、最高気温は車両の外気温度計で20度を超える春らしい気温の中でのテストとなった。朝10時ごろに青山にあるMOTA編集部を出発し、高速、郊外路、市街地・街乗りの順で走行し、16時ごろに再びMOTA編集部へ戻るルートを選択した。燃費の数値は区間燃費については車両に備わる燃費計を使用した。エアコンは24度設定のフルオート、全行程をDレンジで走行し、走行モードは「ECON」を使用しないノーマルモード、クルーズコントロールは未使用としている。

ホンダ/フィット
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新車価格:
165.6万円274.9万円
中古価格:
15.8万円631.3万円

ホンダ 新型フィットe:HEV HOMEの実燃費は29.7km/L

新型フィットe:HEV HOME 実燃費(WLTCモード) カタログ燃費(WLTCモード)

総合

29.7km/L

27.4km/L

市街地

28.1km/L

26.9km/L

郊外路

32.7km/L

29.8km/L

高速道路

29.7km/L

26.0km/L

テストではトータルで158.1mを走行し、全行程を走り切ったトータルの燃費は29.7km/Lとなった。WLTCモード燃費は27.4km/Lなので、カタログ燃費を上回る結果となった。ECONモードをONで走行すればもう少し伸びたかもしれないが、走りを犠牲にしないノーマルモードでもここまで走ってくれれば十分と言えるだろう。

それではここからは走行シーンごとの燃費や走りっぷりなどをお伝えしていこう。

ホンダ 新型フィットe:HEV HOME実燃費レポート|市街地・街乗り編

新型フィットe:HEV HOME 市街地・街乗りでの実燃費:28.1km/L

生活に密着するコンパクトカー故に、一番気になるであろう市街地走行での燃費。一般的にストップ&ゴーが続くシチュエーションは燃費に厳しいとされているが、2モーターとなったフィットe:HEV(2WD)では、なんとカタログ燃費で市街地モード(26.9km/L)が高速道路モード(26.0km/L)を上回る数値となっているのだ。

実際に走行してみても、タウンスピードでは基本的にはモーター駆動で走ることが基本で、エンジンが始動してもそれは発電、充電のためという、日産 ノートe-POWERのようなもの。ただ、ノートe-POWERほど電動感は強くなく、ガソリン車から乗り換えても違和感を覚えることはなさそうだ。

そんなことを感じながら走行した市街地では、52.5kmを走行して28.1km/Lという燃費をマークした。燃費性能にも満足できるが、なんといっても全車標準装備となった電子制御パーキングブレーキによるオートホールド機能は偉大で、渋滞路での疲労感が大きく違ったことをお伝えしておこう。

ホンダ 新型フィットe:HEV HOME実燃費レポート|郊外路編

新型フィットe:HEV HOME 郊外路での実燃費:32.7km/L

郊外路は若干のワインディング風なコースもあり、路面もやや荒れた部分も見られるところ。プラットフォームは旧型のキャリーオーバーのため、ハンドリングに関しては大きく進化していないとタカをくくっていたのだが、リアのスタビリティが大きく向上していた点に驚かされた。決してスポーティな足回りではないものの、しっかり路面を捉えて離さない感覚が強かったのだ。

なお、郊外路での燃費は28.4kmを走行し、32.7km/Lを記録。カタログのWLTC郊外モード燃費は29.8km/Lと30.0km/Lに迫る数値に驚くが、それを軽々超えてくるのにはさらに驚かされた。

ホンダ 新型フィットe:HEV HOME実燃費レポート|高速道路編

新型フィット 高速道路での実燃費:29.7km/L

最後は高速道路を通るルートを振り返る。今回も芝公園出入り口から首都高に乗り、東京湾アクアラインを経由して圏央道の茂原長南インターで下りるルートを走行し、走行距離は77.0km。燃費は29.7km/Lとなり、WLTC高速道路モード燃費の26.0km/Lを超える結果となった。

今回は春の嵐か強風が吹き荒れる中での走行となり、アクアラインの風速計の数値は風速14メートルという環境で小柄なフィットでも風にあおられるほどだったので、もう少し風が弱ければ更なる低燃費が狙えたかもしれない。

高速道路の走行時はエンジンと車軸が直結され、エンジンの力でクルージングをすることが基本となるが、走行中にエンジンが唸りを上げることもなく、クルーズ中一番耳に入ってくるのはタイヤノイズいった感じだった(今回の場合は風の音も大きかったが)。

ホンダ 新型フィットe:HEV HOME実燃費レポート|総合実燃費編

今回のフィットe:HEVの燃費テストは、街乗り・郊外路・高速道路と合わせて158.1kmを走り、総合実燃費は29.7km/Lであった。WLTCモード燃費の27.4km/Lを超える数値は、日常のパートナーとして十分満足できる数値と言えるのではないだろうか。

ただ、今回のテスト車両には16インチのアルミホイールが装着されており、見た目という点では大いにアリなのだが、荒れた路面では少々ドタバタする感覚があり、乗り心地や燃費を考えると標準の15インチの方がキャラクターに合っている印象であった。

とはいえ、今までの“ホンダ=スポーティ”というイメージから脱却し、心地よさをテーマに生まれ変わった新型フィットは、多くのユーザーに違和感なく受け入れられるクルマに仕上がっている。一見すると派手さはないものの、これこそがベーシックカーの本質なのかもしれない。

[筆者:小鮒 康一]

【動画】ホンダ 新型フィットe:HEV HOME 公道試乗

試乗ルート

ルート1「市街地」

千葉県市原市の国道16号線から国道357号線、途中から片側1車線になる国道14号線、都県境から蔵前橋通りを経由し、MOTA編集部に戻るルート。スムースに流れることは少なく、渋滞路が多くを占める区間だ。 平均時速は15~20キロ程度と遅い。道のりは約55km。

ルート2「郊外路」

茂原長南インターを降り、国道409号線を西に進み、交差する国道297号線を北上し、東京湾に近い千葉県市原市内の国道16号線まで向かうルート。 道路にアップダウンは少なく信号があまりない上に走行中の流れも良く、好燃費が期待できる区間と言える。道のりは約30km。

ルート3「高速道路」

首都高速都心環状線芝公園ランプから首都高湾岸線を経由し、東京湾アクアラインから最近開通した圏央道の茂原長南インターに向かうというルート。 道路にアップダウンは少なく、流れは区間全体を通しおおよそ80km/h程度。道のりは約70km。

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小鮒 康一
筆者小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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