三菱 パジェロ ファイナルエディション 試乗|有終の美となるか!? SUVブームの“火付け役” パジェロ 最終モデルに乗ってみた(1/3)

パジェロは輝かしい経歴の持ち主

今はSUVが人気のカテゴリーといわれ、その先駆け的な存在が、1982年に初代モデルを発売した三菱 パジェロであった。パジェロは三菱 ジープの流れを汲むオフロードSUVだが、シンプルで都会的な外観が人気を高めた。

パジェロの登場でSUVの流れが変わり、トヨタ ランドクルーザーや日産 サファリも乗用車感覚を強めている。日産 テラノ、トヨタ ハイラックスサーフなども、パジェロと同じく好調に売れて、オフロードSUVが人気のカテゴリーになった。

特に1980年代の後半は、バブル経済の影響もあり、スキーもブームを迎えている。雪道に強いパジェロは相乗効果で売れ行きを伸ばし、1991年に2代目にフルモデルチェンジを行った。これもヒットして、1992年には約8万4000台を登録している。2018年のホンダ フリードと同等の台数であった。

>>貴重な最終モデル! ファイナルエディションの内外装を画像で見る

時代の変化とともに衰退していった…

ところが1994年にトヨタ RAV4、1995年にはホンダ CR-V、1997年にはトヨタ ハリアーという具合に、前輪駆動ベースのシティ派SUVが登場すると、パジェロのような後輪駆動ベースのオフロードSUVは人気を下げた。シティ派SUVは、悪路走破力はオフロード派にかなわないが、それ以外の舗装路における走行性能、乗り心地、運転のしやすさ、居住性、乗降性、燃費などは勝っていたからだ。

そして日本の悪路は、せいぜい雪道程度だから、オフロードSUVの本格的な走破力は実用的には必要ない。むしろ「悪路は走らないから前輪駆動の2WDで十分」という意見も根強く、オフロードSUVは次々と生産を終えた。

パジェロが国内生産を終了する理由とは

遂にパジェロも、2019年8月に国内仕様の生産を終了する。理由は2つあり、まずはパジェロの売れ行きが下がったことだ。現行型は2006年に発売され、2018年の売れ行きは1年間で800台を下まわった。1992年には8万台以上を登録したから、今の売れ行きは最盛期の1%以下にとどまる。

2つ目の理由は、今の状態では歩行者保護の要件を満たせないことだ。改良を施して造り続けることも可能だが、登録台数が極端に減った今では、そのメリットも乏しいと判断された。

三菱によると「パジェロの4WD技術は、エクリプスクロスなどに受け継がれている。また国内向けの生産は終わるが、海外のパジェロは今後も存続する」とコメントしている。

すでに完売間近!? ファンにはたまらない粋なオリジナルグッズも

そこで三菱は、パジェロに特別仕様車の「ファイナルエディション」を用意した。ベースとなったグレードは、クリーンディーゼルターボを搭載するエクシードだ。ファイナルエディションでは、エクシードにオプション設定されるサイド&カーテンエアバッグ、悪路走破力を高めるリアデフロック、電動調節機能を備えた本革シート、電動ロングサンルーフ、ルーフレール、寒冷地仕様を加えた。

これらのオプション価格を合計すると54万2160円になるが、ファイナルエディションの価格は453万600円だから、価格の上乗せは24万8400円だ。つまり29万円ほど割安な価格になる。

このほか記念品として「FINAL EDITION」のロゴとシリアルナンバーが刻印されたイルミネーションスカッフプレートとオリジナルウォッチ、オリジナルステッカーも進呈される。

ファイナルエディションは価格が割安でプレゼントも用意されるが、もともとパジェロは値引きが多かった。本革シートや電動ロングサンルーフはユーザーによってニーズが異なるから、損得勘定がさまざまだが、ファイナルエディションだから贅沢に仕上げたようだ。700台の限定生産とされ、2019年7月上旬時点で三菱のウェブサイトを見ると、この特別仕様車しか掲載されていない。

販売店によると「現時点での販売は、ファイナルエディションに絞られた。歴代パジェロを乗り継いだお客様が購入され、これから長く大切に乗り続けたいといわれている。限定生産とあって、そろそろ完売が近づいている」という。

>>最後を記念し、ファイナルエディションに試乗してきた![次ページへ続く]

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集長)

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