三菱 デリカD:5はなぜライバルが存在しないのか!? そのワケはデリカの強大な持つブランド力にあった

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堅調なセールスを記録している三菱 デリカD:5。SUVとミニバンの良さを併せ持った唯一無二の存在であり、初代モデルから考えると50年以上の歴史を持つクルマである。でもなぜ他社はデリカD:5に追従するモデルを投入しないのか!?。そこで今回はその理由を明確にするとともに、期待大の新型デリカの予想もしていこう。

目次[開く][閉じる]
  1. デリカD:5は唯一無二のクルマ! スマホで例えるならiPhone的存在だった
  2. デリカD:5にライバル不在な理由はビジネス的に難しすぎるから!
  3. 新型デリカD:5はエルグランドと兄弟車になる可能性大! PHEVの追加にも期待

デリカD:5は唯一無二のクルマ! スマホで例えるならiPhone的存在だった

ミニバンでありながら悪路走破性も確保するモデルというユニーク存在である三菱 デリカD:5。現行モデルは2019年に超ビッグマイナーチェンジをしているとはいえ、原型は2007年登場という古いクルマである。

しかし、販売台数は月平均1500台近くと堅調で、ここではその理由を考えてみた。

その理由は簡単で三菱 デリカD:5は、唯一無二の存在なのだ。

クルマ以外で例えるならばiPhone、クルマならジムニー、86&BRZ、ロードスターのように代わりになるものがない存在。極端に言えば「こういうクルマが欲しいならデリカD:5を買うしかないから」ということに尽きる。

これは例えば近くにガソリンスタンドが一軒しかなければ、そこを使うしかないのと同じように大きな強みである。

>>過走行でも150万円!? デリカD:5の買取相場はエグい

デリカD:5にライバル不在な理由はビジネス的に難しすぎるから!

では「なぜ他社がデリカD:5のようなクルマを造らないのか」を考えてみると、デリカD:5の販売台数は堅調ながら決して大きな数でもない。

それを見たらヤリスクロスのような派生車ならともかく、デリカD:5に対抗する別のクルマを開発するとしたら、採算性などが難しく、結局参入しにくいのだろう。

加えて、前述の3台のようにそのジャンルに特出したモデルがあると、そういったモデルは歴史も長いことが多いだけにブランド力も高い。

そのため、その牙城を崩すのは日産 GT-Rのように今までのスーパーカーにはなかった、「リアシートがある4人乗りのマルチパフォーマンススーパーカー」といったように、よほど飛び抜けたコンセプトか性能がない限り難しいのだ。

GT-Rはこの2つの要素があったから、新規参入ながらスーパーカー業界において短期間で高いブランド力を得たわけだが、一般に新規参入は難しい。

デリカD:5のモデルサイクルが長すぎる! だがそれこそがデリカオーナーの本音

また、前述の3台同様デリカD:5も趣味性の高いクルマだけに、趣味性の高いクルマは軽乗用車をはじめとした実用車ほどは「新しさを求められず、安全性や環境性能といった時代に沿ったアップデートがされればいい」という傾向があるのも、デリカD:5には追い風になったのではないだろうか。

新型デリカD:5はエルグランドと兄弟車になる可能性大! PHEVの追加にも期待

まとめると、デリカD:5の成功は「1980年代のデリカスターワゴンから1990年代のデリカスペースギアと、ニッチなコンセプトを長年コツコツと続けてきた三菱自動車の粘り勝ち」というのが結論だ。

今のところ堅調な販売となっているデリカD:5ながら、乗用車系の三菱車は今後日産車と基本的な部分を共用する兄弟車となっていくだけに、デリカD:5の将来も流動的に感じる。

しかし、現行デリカD:5の全長4800mm×全幅1795mm×全高1875mmというボディサイズを考えると、もしエルグランドの次期モデルがあるのであれば、新型デリカD:5は現行モデルのコンセプトを受け継いだ、エルグランドの兄弟車となる“デリカD:6”というのも不可能な話ではないのかもしれない。

いずれにしても新型デリカD:6があるなら、ミニバンでアウトドアに行く際も有難い給電機能やお父さんの通勤にも便利な三菱自動車得意のPHEVの設定も望みながら、その日を気長に待ちたい。

【筆者:永田 恵一】

三菱/デリカD:5
三菱 デリカD:5カタログを見る
新車価格:
415.7万円465.6万円
中古価格:
29.8万円750.9万円

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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