再評価したいマツダの名車3選! 今ならもっと売れたはずなのに…

  • 筆者: MOTA編集部
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魅力的なデザインと車づくりを根本的に見直した「SKYACTIV TECHNOLOGY」により好調なセールスを記録しているマツダ。しかし、過去にはあまり販売が振るわなかった車種もありました。今回は、良い車だったけど、何故かセールスに伸び悩んだマツダの“名車”をご紹介します。今ならもっと、売れたはず!

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  1. 僅か4年間で姿を消したマツダのスペシャリティクーペ 2代目MX-6
  2. あのジウジアーロが認める美しき小型サルーン ユーノス500
  3. 創意工夫で生まれた個性派ミニバン ビアンテ

僅か4年間で姿を消したマツダのスペシャリティクーペ 2代目MX-6

マツダが5チャンネル戦略で販売店数を拡大していった頃、MX-6はマツダ店専売のスペシャリティクーペとして販売。低く伸びやかなラインを描く2ドアのクーペボディをもち、やや日本車離れした雰囲気を醸し出しています。

最高出力200馬力を発生する、2.5リッターのV型6気筒エンジンを搭載し、前輪を駆動させるFF方式を採用。流麗なフォルムのクーペは海外で好評でしたが、日本ではやや中途半端なキャラクターとなってしまい、販売が伸びませんした。

社内の強豪に勝てなかったMX-6

当時、マツダのモデルラインナップにRX-7やロードスターというスポーツモデルのライバルが存在していました。マツダ MX-6は、ハイパワーなロータリーエンジンを搭載した孤高の存在「RX-7」、ライトウェイトスポーツカーの可能性を切り開いた「ロードスター」の影に隠れてしまい、販売台数に伸び悩んでしまったのです。

マツダ MX-6の中古車相場

■中古車掲載台数:2台

■中古車相場:110万円~135万円

※中古車掲載台数および相場は、2020年10月6日時点のデータ

あのジウジアーロが認める美しき小型サルーン ユーノス500

1992年、マツダの5チャンネル戦略のひとつ「ユーノス店」から販売された初めての4ドアセダンがユーノス500です。5ナンバーに収まるサイズでありながら、流麗な4ドアクーペのようなプロポーションと、「10年基準」に基づいた高い品質を備えています。カーデザインの巨匠ジウジアーロは、「世界で最も美しい小型サルーン」と高く評価しています。

高品質な走りを目指し、エンジンは2.0リッターと1.8リッターのV6エンジンを搭載。また、セダンでありながら5速MTを選択することもできました。

割高な価格設定と5チャンネル戦略の失敗

ユーノス500は、高い品質を持つコンパクトな4ドアセダンでしたが、同クラスのセダンよりもやや割高な価格設定。加えて、マツダ5チャンネル戦略の失敗により経営が悪化。販売店整理に伴い、ユーノス店が終了すると共に販売が終了しました。

ユーノス500の中古車相場

■中古車掲載台数:1台

■中古車相場:125万円

※中古車掲載台数および相場は、2020年10月6日時点のデータ

創意工夫で生まれた個性派ミニバン ビアンテ

2008年に登場した「最広(サイコー)空間」を謳うミニバンがビアンテです。全高が高く、スライドドアを持つ5ドア8人乗りミニバンで、ナンバー枠にとらわれることのないボディサイズにしたことで、広い室内空間を実現。さらに、ベンチシートや左右独立のキャプテンシートにも変化する2列目席のアレンジなど、使い勝手にも優れたパッケージングとなっています。

3ナンバーと歌舞伎顔にせざるを得なかった裏事情

背の高いミニバンを持っていなかったマツダは、プレマシーやアクセラで使用していたプラットフォームで開発をスタート。ところが、もともと背の低い車種向けのプラットフォームのため、フロア高を上げることができませんでした。

そこで、2列目以降に段差をつけてフロアごと上げていく「シアターレイアウト」を考案します。また、歌舞伎顔と呼ばれたヘッドライトや左右フロントの窓など、低いボンネットと高い天井の違和感をなくすためにデザインを工夫。その結果、少ない予算で背の高いミニバンを開発することに成功したのです。

しかし、結果的に5ナンバーサイズに収められなかったことや、あまりに個性的過ぎる外観が市場に受け入れられず、1台限りで姿を消すことになります。

マツダ ビアンテの中古車相場

■中古車掲載台数:356台

■中古車相場:22.2万円~214.8万円

※中古車掲載台数および相場は、2020年10月6日時点のデータ

マツダ/ビアンテ
マツダ ビアンテカタログを見る
新車価格:
238.7万円316.8万円
中古価格:
28.2万円222.9万円

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筆者MOTA編集部

MOTA編集部。編集部員は、自動車雑誌の編集者やフリーランスで活動していた編集者/ライター、撮影も同時にこなす編集ディレクターなど、自動車全般に対して詳しいメンバーが集まっています。

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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