マツダ CX-30 新型車解説│高い商品力で激戦のCセグメントに真っ向勝負!(1/2)

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2019年9月20日、マツダから新たなSUVモデル「CX-30(シーエックス サーティー)」が発表された。価格は239万2500円~371万3600円(消費税込み)。SKYACTIV-Xなど、3つのエンジンラインナップを用意する。既存SUVモデルCX-5やCX-3とのすみ分けなど、気になる新型CX-30の詳細について、自動車研究家の山本 シンヤが徹底解説する。
目次[閉じる]
  1. 新型CX-30は激戦区「Cセグメント」市場でガチで戦うために生まれたモデル
  2. 開発コンセプトは『機動性の良さ』『室内空間の高さ』『デザイン』
  3. 3種類のパワートレインを用意
  4. 価格と性能のバランスから予想するとディーゼルが優勢か!?
  5. CX-30に搭載される気になる新世代技術や先進安全技術
  6. 新型CX-30は、CX-3/CX-5のユーザーを奪ってしまいそう!?

新型CX-30は激戦区「Cセグメント」市場でガチで戦うために生まれたモデル

マツダのクロスオーバーSUVは、下からCX-3、CX-4(中国専用)、CX-5、CX-8(日本専用)、CX-9(アメリカ専用)と幅広いバリエーションを揃えるが、激戦区と呼ばれるCセグメント市場でガチに戦えるモデルは空白……。そこに投入されたのが新型CX-30である。

マツダとしては「CX-5、MAZDA3に続く基幹車種に育てたい」と言う強い想いがあるそうだが、気になるのはこれまでのシリーズとは異なる二桁のネーミング。マツダの見解は「CX-3と同じコンパクトクロスオーバーだが、『前席優先』、『パーソナルユース』がメインのCX-3に対し、『後席やラゲッジも重要視』、『ファミリー需要』を狙ったのが新型CX-30」と語る。実はこのネーミングをどう浸透させられるかが、このクルマの成功の鍵の一つだと僕は考えている。

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開発コンセプトは『機動性の良さ』『室内空間の高さ』『デザイン』

車名は若干変化球(!?)だが、クルマのコンセプトは直球勝負である。CX-30の開発主査である佐賀 尚人氏に開発コンセプトを聞くと、「新型CX-30は『機動性の良さ』、『室内空間の高さ』、『デザイン』と言う3つの柱をコンパクトサイズの中で実現できるかに挑戦した一台です」と自信を見せる。

欧州でも日本でも取り回しの良いサイズ

機動性の良さはボディサイズに表れている。昨今Cセグメントモデルも肥大化が進んでいるが、新型CX-30は全長4395×全幅1795×全高1540mm、ホイールベース2655mmと実はMAZDA3よりもコンパクトだ。ちなみに全長は欧州で縦列駐車がしやすい4.4m以下、全幅/全高は日本のタワーパーキング対応サイズ。最小回転半径もCX-3と同じ5.3mと取り回しの良さも特徴の一つである。

細かなところまでリアルワールドでの使い方に基づいた寸法

次に室内空間の高さだが、「ヤングファミリーの家庭環境の変化にも対応できる居住性と積載性を実現」が開発目標となったが、MAZDA3より全長/ホイールベース共に短い中で、どのように実現したのか?

まず、「日本/アジア人」と「欧米人」どちらの体格でも筋負担が少なく乗り降りが可能な高さとなるヒップポイントと、サイドシルからの距離を設定。その上でCX-3より前後席間を26mm、頭上空間は約20mm拡大、更にフロア高は20mm下げることでスペースを確保。その上でシートバックのトルソ角(人体が描く上体の軸線のこと)を立ててアップライトなポジションにすると共に、前席シート下に足が入るスペースの確保など細かい工夫を行なうことで、後席は身長183cmまでカバーする。

室内幅もCX-3比で左右間距離は50mm、ドアアームレスト幅18mm、センターアームレスト幅50mm拡大し、左右間の余裕を感じながらもコミュニケーションも取りやすい絶妙な寸法に仕上げられている。

ラゲッジルームは家庭環境の変化に対応できるスペースを目標に、単なる容積の確保ではなく実際に使った時の利便性を重視した設計となっている。

具体的にはベビーカーは日本のA/B型だけでなく大きめのグローバルサイズ(欧米タイプ)も収納OK、スーツケースなら67~70Lサイズ2つを余裕持って搭載可能。更にリアゲート開口幅(1020mm)や開口部高さ(731mm)もリアルワールドでの使い方に基づいた寸法を設定。また、細かい部分になるがリアゲートのトリムは荷物と干渉しにくい形状に工夫した事も相まって、ラゲッジスペースを余すことなく楽に使えるようになっている。

デザインも車両のコンセプトと同じように直球勝負

その上でマツダらしいデザインを実現させている。CX-30のデザインはアヴァンギャルドで好き嫌いの分かれるMAZDA3に対して普通だ(笑)。チーフデザイナーの柳沢 亮氏は「どちらも『深化した魂動デザイン』は共通ですが、各々のモデルのキャラクターに合わせて振り幅を変えています。新型CX-30はMAZDA3よりも幅広いユーザーを想定していますので、デザインも車両のコンセプトと同じように直球勝負となっています」と語る。

エクステリアのデザインテーマは「スリーク&ボールド」。基本は都市生活の中で使うことを目的とした洗練された部分を重視しつつ、下部のクラッディングを厚めに設定することで、上半分は「スポーツモデルのようなタイト感」、下半分は「SUVの力強さ」をバランス良く表現。ちなみにバックウィンドウの角度はかなり寝ているが、バックウィンドウ下端を後退させることで、スタイリングと実用性(=ラゲッジ容積)を両立させている。

一方インテリアは横基調で、スイッチ類やレジスターの最適配置されたインパネにスイッチ/コマンダー/ステアリングなど、細かい部分にまでこだわったシンプルながら質の高いデザインはMAZDA3譲りとなるが、新型CX-30ではファミリーで乗る事を考慮した空間演出が行なわれている。

具体的には、MAZDA3ではハッチバックマーケットの中で目立つために思い切ったデザインの採用により直接視界は割り切っている部分もあるが、新型CX-30はファミリーユースがメインなのでそうはいかない。そこで、サイドウィンドウの高さは前後でほぼ同じに設定、更に6ライトのウィンドウグラフィックの採用により、解放感と視界性能をプラス。

またクラフトマンシップに関しては、アッパーのステッチやインテリアカラーなどMAZDA3以上に徹底したこだわり。上級モデルにはリッチブラウン+ホワイトレザー/ブラックレザー、普及モデルはネイビーブルー+グレージュファブリック/ブラックファブリックの4タイプが用意されるが、個人的にはネイビーブルー+グレージュファブリックはこれまでのマツダにない「モダン&カジュアル」な印象で、新型CX-30の世界観に最もマッチしているように感じた。更に細かい部分だが、ウインカーやホーンの音色までこだわっている所などは、是非販売店で確認して欲しい。

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集長)

新車の見積もりや値引き、中古車の問い合わせなど、自動車の購入に関するサポートを行っているMOTA(モータ)では、新型車や注目の自動車の解説記事、試乗レポートなど、最新の自動車記事を展開しており、それらの記事はMOTA編集部編集長の監修により、記事の企画・取材・編集など行っております。MOTA編集方針

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