2年だけ車を持つなら購入? それともリース? それぞれの特徴を解説

  • 筆者: MOTA編集部
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2年という短い期間で車が必要になったときは、中古車リースを選ぶことがおすすめです。購入する場合やレンタカーを利用する場合と比較したら、どんなメリットやデメリットがあるのかなど詳しく解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. 2年だけ利用できるカーリースはある?
  2. 2年だけ利用するなら新車購入・中古車購入・カーリースどれがいい?
  3. 短期リースなら中古車がおすすめな理由
  4. 短期カーリースのメリット・デメリット
  5. おすすめのリース会社TOP3
  6. 用途をしっかりと考えてから選ぼう

2年だけ利用できるカーリースはある?

一般的に、カーリースは3年からの契約できるプランを用意している会社が多いです。

ただし、なかには2年契約できるリース会社もあります。リース契約は中途解約ができないプランがほとんどなので、もしはじめから2年間だけ利用することが決まっているのであれば、そういったリース会社を選ぶとよいでしょう。

2年だけ利用するなら新車購入・中古車購入・カーリースどれがいい?

急な転勤や子どもの習いごとの送迎で車が必要になった場合など、2年だけ車が必要になった場合、車の利用方法はどれがよいのでしょうか。

新車・中古車・カーリースの3つの利用方法を紹介し、おおよその費用についても解説します。

新車購入

新車を購入するときかかるおもな費用は以下のようなものです。

・車の本体価格

・自動車税環境性能割

・各種税金(自動車税・自動車重量税・消費税)

・保険料(自賠責保険料・任意保険料)

・登録料

・車庫証明取得のための費用

・納車費用

・リサイクル費用

購入するときには初期費用として、車の本体価格のほかに諸費用として車の本体価格の10〜20%程度かかるといわれています。

車の本体価格が300万円、諸費用が20%かかるとしたら、購入するときにかかる費用は360万円となります。また、一般的に車の価値は1年間で30%前後下がるといわれているので、2年後に売ったときの車の価格は147万円前後と考えられます。

新車を2年間利用して売る場合、売ったときの金額を差し引いても213万円ほどかかります。売るときの車の状態によっては予想価格よりも低くなる可能性もあります。また駐車場代やガソリン代などの維持費も考慮しておく必要があるでしょう。

中古車購入

中古車を購入するときも、新車のときと同じような費用がかかります。新車よりも車の本体価格が抑えられるメリットがありますが、2年後の車の状態によってはほとんど売り値がつかない可能性があります。

また、中古車なので購入後にメンテナンス費用が多くかかることも想定しておかないといけません。

なお、新車と同じく車の本体価格の10〜20%程度の諸費用がかかるといわれています。車の本体価格が120万円、諸費用が20%かかるとしたら、購入するときにかかる費用は144万円となります。

カーリース

車を購入するときは、新車・中古車問わず初期費用が必要ですが、カーリースの場合は各種税金や自賠責保険料などをはじめとした諸費用が月額費用に含まれています。

なので、契約するときにまとまった費用を払う必要がありません。カーリースではおもに以下のような費用が必要です。

・2年分の月額料金

・メンテナンス費用(月額費用に含まれているプランあり)

・維持費(ガソリン代・駐車場代など)

2年の契約期間が終了したときには車をリース会社に返却するだけでよく、複雑な手続きは必要ありません。

短期リースなら中古車がおすすめな理由

短期カーリースを利用する場合、新車でも中古車でも基本的には仕組みは一緒です。

ただし、中古車リースには新車リースにはないメリットがあります。短期カーリースなら中古車がおすすめな理由について紹介します。

納車が早い

新車の場合だと、契約をしてからメーカーに発注をかけるため、納車されるまで時間がかかります。

今までは1〜3ヶ月程度とされていましたが、2022年現在において、コロナ感染の拡大ならびに世界的な半導体部品不足により、多くの車種で生産遅れが発生しています。早くても2〜3ヶ月、遅いと半年以上かかる場合もあります。

すぐにでも車を利用したい場合であれば、新車は納車の目処が読めないので難しいところです。しかし、中古車であればすでにある在庫のなかから車を選ぶので、早ければ契約完了してから1ヶ月程度で納車されます。

費用総額が安い

新車に比べて中古車は車の本体価格が安いものが多いので、費用総額が安くなる傾向があります。

新車に比べると中古車は故障リスクが高いので、メンテナンス費用がかかってしまうとも考えられますが、メンテナンス費用も月額費用に含まれているプランもあります。

また、年式が新車に近いものや走行距離が少ないものであれば、新車と大きく変わらない状態の車を利用できているといってよいでしょう。費用総額が安くて、高品質の車を用意しているカーリースを選べば、中古車といえども安心して利用できます。

短期カーリースのメリット・デメリット

短期カーリースを利用するにあたってはどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。以下で詳しくお伝えします。

メリット

自分が必要な期間だけ利用できる

短期カーリースは最短1ヶ月から契約できます。

転勤で急に車通勤になった場合や出産や介護で里帰りしている場合など、一時的に車が必要になった場合に利用しやすいのが特徴です。レンタカーやカーシェアなどのように予約の手間は不要で、マイカーのように利用できるのもメリットです。

ナンバープレートを気にせずに済む

車を利用するにあたって、ナンバープレートを気にする人もいます。仮にレンタカーを利用するときには、ナンバープレートが「わ」や「れ」になってしまいます。

短期カーリースでは、マイカーと同じナンバープレートを使用するので、ナンバープレートを気にする人にはレンタカーより短期カーリースがおすすめです。

費用総額を抑えられる

短期間で車を利用する場合は、レンタカーやカーシェアを検討する人もいるでしょう。

ただし、どちらも時間単位、日単位での利用をメインとしていて、利用時間が長くなるほど費用が高くなってしまいます。短期リースは使用時間に応じて費用がかかるのではなく、月々定額の費用を支払うことで利用できます。

また、定額費用には車の本体価格だけでなく各種税金や自賠責保険料なども含まれているので、毎月の出費が管理しやすいうえに費用を抑えられます。

中古車を扱っている会社が多いので納車が早い

短期リース会社が扱っている車のほとんどが中古車です。早ければ契約完了してから1週間以内に納車されるので、すぐに車を必要としている人にとっておすすめです。

新車だと納期に時間がかかってしまうので、すぐに車が利用できないというのがデメリットです。

簡単な事務手続きのみに利用できる

短期リースは、契約期間だけリース会社から車を借りて利用し、期間が終了すれば車を返すサービスです。

マイカーを手放すときは買取や廃車手続きなどをしなければいけませんが、故障などのトラブルがなければ車を返却するだけでよく、簡易的な事務手続きのみで済みます。

デメリット

時間単位・日単位ではほぼ利用できない

短期で車を利用したい場合、レンタカーやカーシェアだと時間単位や日単位で車を借りられます。

ただし、カーリースの場合だと最短でも1ヶ月からの契約になります。短期とはいっても、期間は月単位となるので、もっと短い期間で車を利用することを考えている場合には、短期リースはおすすめできません。

中途解約ができない

短期リースでは、契約期間中に車を利用する必要がなくなったとしても基本的には中途解約できません。

どうしても中途解約をしたい場合には違約金を支払う必要があります。このリスクを避けるためには、あらかじめ短い期間で契約をしておくとよいでしょう。さらに長い期間必要になれば乗り換え手続きをすればよいことになります。

利用制限がある

カーリースでは一般的に、契約期間が終了したときの車の価値を維持するために走行距離制限をつけています。

この距離を超えてしまうと超過料金を請求されることがあるので、あらかじめ長距離移動に利用することが決まっている利用者は注意しないといけません。短期カーリースに限ることではありませんが、契約するときにしっかりと確認しておくようにしましょう。

提供される車のほとんどは中古車である

新車を提供しているリース会社もありますが、ほとんどの短期リース会社では中古車を扱っています。

車の仕様や好きな車を自由に選べないこともありますが、納車が早くてコストを抑えられるメリットがあるので、短期利用であればデメリットを凌ぐお得感があるといってよいでしょう。

ただし、どうしても新車が乗りたくて自分の好きなようにカスタマイズしたいという人に短期リースはあまりおすすめできません。

車庫証明を取得しなければいけない

車庫証明とは、車の保管場所が確保されていることを証明する書類です。

レンタカーやカーシェアの場合は不要ですが、カーリースでは車の使用者を契約者で登録するので車庫証明を取得しないといつまで経っても納車ができません。

リース会社によっては車庫証明取得を代行してくれるというプランもありますが、もし自分でやる場合は警察署に行く手間がかかってしまいます。

長期カーリースより月々の支払い費用が高い

カーリースは契約期間が長くなるほど、月々の支払い費用が安くなるのが一般的です。

短期カーリースは長期契約するカーリースと比べると毎月支払う費用が高くなる傾向があります。もし、そうであってもできる限り月々の支払い費用を抑えたい場合は、軽自動車に乗れるリース会社を選ぶとよいでしょう。

おすすめのリース会社TOP3

ここからは2年契約ができるリース会社を3社紹介します。また、あわせてリース会社を選ぶときにはどのような点に気を付ければいいのかも解説します。

ワンコインリース

「ワンコインリース」は、低年式・多走行であっても問題なく乗れる車を1日あたり500円程度で格安に利用できる中古車リースです。

故障リスクが気になるところですが、万が一契約期間中に大きな修理が必要になったときは、その車を返すだけでよくそのあとのカーリース費用は必要ありません。最長3ヶ月間の試乗期間後に車を買い取れるサービスもあります。

「ワンコインリース」を利用するときのポイントは、おもに以下のような点です。

・提供する車は中古車で、低年式・多走行のものである

・1日500円程度で格安に利用できる

・契約期間中に大きな修理が必要になっても車を返せばよく、その後の費用はかからない

・利用した車が気に入ったら、3ヶ月の試乗期間中であれば買い取れる

・最初に名義変更手数料がかかる(3万8000円)

・車庫証明は利用者が取得しにいかなければならない

ニチゴカーリース

「ニチゴカーリース」は「地球にやさしいカーリース」と称して、環境への取り組みとともに利用者に安全なクルマを提供している中古車リースです。

車のメンテナンスは自社整備工場で熟練の整備士が担当していることが特徴で、故障リスクが高い中古車でも安心して利用できます。

「ニチゴカーリース」を利用するときのポイントは、おもに以下のような点です。

・軽自動車であれば最短1ヶ月から、普通自動車であれば最短2ヶ月から契約できる

・埼玉、東京、千葉、神奈川のいずれの店舗から離れた陸運局での登録が必要な場合は、圏外登録費用(軽自動車:1万1000円、普通車:1万6500円)が必要になる

・必要な手続きが終了後、最短3日で納車される

・「お手軽コース」と「しっかりコース」の2種類があって、お手軽コースを選ぶと車種を選べない。

・初期費用がかかる(軽自動車:3万5000円、普通車:3万9000円)

ニコリース

「ニコリース」は車のサブスクリプションサービスとして、月額2万9000円から車の提供をしている中古車リースです。

納車前にすべての車を自社工場で点検していて、納車した後も6ヶ月ごとの法定点検を契約店舗にて無料で実施しています。そして、契約期間中の月々の支払い費用を契約するときに現金一括払いできるのも特徴のひとつです。

「ニコリース」を利用するときのポイントは、おもに以下のような点です。

・対象エリアは関東全域(東京都、神奈川県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県、山梨(一部)、静岡(一部)山梨・静岡は要相談になります)に対応している(2020年12月現在)

・料金はクレジットカード払いが可能で、信販会社の審査を受ける必要はない

・必要な手続きが終了後、最短5日で納車される

・365日対応の専門カスタマーセンターを設置し、お客様の不安や疑問に対して知識を持ったスタッフが対応している

用途をしっかりと考えてから選ぼう

今回の記事は、2年間カーリースを利用したいと考えている人に向けて、短期リースを利用するときに注意すべきポイントやおすすめのリース会社について紹介しました。

短期リースを利用する場合は、基本的には中古車を提供されることになります。

故障リスクなどが懸念されますが、高品質の車を用意している会社もあるので、あとは予算やプランなどを確認して、自分に合ったものを提供しているリース会社を選びましょう。

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筆者MOTA編集部

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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