国産スポーティコンパクトカー 徹底比較(1/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:山口敏尚
今回は、2007-2008年カー・オブ・ザ・イヤー大賞を受賞したフィットと、RJCカー・オブ・ザ・イヤーを受賞したデミオと、2007年度にコンパクトカーのカテゴリーでもっとも売れたヴィッツの、それぞれにラインアップされるスポーティグレード3台を持ち込んだ。スポーティグレードは、スタンダードよりも、エンジン、足まわりなど走りに直結する部分のほか、外観、シート、パドルシフトなど、各部がスポーティに設定されている。
2007年10月に2代目となったフィットは、キープコンセプトを前提に、初代モデルよりもボディサイズを拡大し、従来より持ちえた、あらゆる要素を向上させた。 RSは内外装をスポーティに仕立て、フィットでは唯一、120馬力を発生する1.5Lエンジン+7速CVTが与えられる。
デミオは、2007年7月にフルモデルチェンジ。3代目にモデルチェンジするにあたり、それまで評価されてきた部分を捨ててまで、新しい方向性に進んだ。SPORTは、その名のとおりスポーティグレードである。
ヴィッツは、2005年2月に現行型の2代目にモデルチェンジ。以来ずっと販売ランキングのトップ3の常連となっている。そして、2007年8月にマイナーチェンジを実施。デビュー当初から1.5L車にスポーティグレードとしてRSが設定されていたところ、同マイナーチェンジ時に1.3LのRSが追加された。レス装備はあるものの、1.5RSとほぼ同様の内外装が与えられつつ20万円以上も価格ダウンとなる。このスポーティな雰囲気を味わいたいユーザーにはうれしいモデルである。
なお今回は、フィットとデミオが1.5Lエンジンを搭載するのに対し、ヴィッツRSについては、新規に追加された1.3LのRSを持ち込んだ。
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