マツダ 新型CX-5は「残クレ」がおすすめ! 安く買って高く売るためのグレード&オプションの選び方も徹底解説
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂 幸正/島村 栄二/和田 清志/トヨタ自動車
2026年5月21日に待望のフルモデルチェンジを果たしたマツダ 新型CX-5。「少しでも損をせずに賢く手に入れたい」と考える方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、自動車ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが、新型CX-5を安く買って高く売るためのポイントを徹底解説。
高い残価率を活かした残価設定ローン(残クレ)のトクする活用法をはじめ、数年後の売却時を見据えたグレード・オプション選びや、競合のトヨタ ハリアーを引き合いに出した商談テクニックまで、プロならではの視点でお届けします。
新型CX-5は高い残価率をキープ! 残クレなら月々の返済額を抑えられる
マツダの最多販売車種は、国内、海外ともにCX-5です。
新型CX-5の車両概要については予約受注の段階からお伝えしてきましたが、今回は残価設定ローンを活用したトクする買い方について見ていきましょう。
高値で売却できるか否かを知るには、残価設定ローンの残価も目安になります。新型CX-5の残価は、3年後では新車価格の59%です。
SUVでは、トヨタ ランドクルーザー300の67%、スズキ ジムニーノマドの64%、トヨタ RAV4の63%などもあります。
これら一部の人気車種と比べると新型CX-5の残価は低く見えますが、日本車の平均残価(3年後で42~48%)と比較すれば十分に高い数値です。
| 車種・区分 | 3年後残価率 |
|---|---|
トヨタ ランドクルーザー300 | 67% |
スズキ ジムニーノマド | 64% |
トヨタ RAV4 | 63% |
マツダ 新型CX-5 | 59% |
日本車の平均値 | 42〜48% |
さらに注目したいのは、「年数が経っても価値が落ちにくい」という点です。
3年後は前述のとおり新車価格の59%、4年後は53%と推移し、5年乗ってもまだ半分近く(45%)の価値が残ります。新型車ということもあり、契約期間が長引いても、残価の下がり方が小さいです。
これは言い換えると、マツダでは、新型CX-5が中古車になっても高値安定型の商品になると考えているということです。
| 経過年数 | 新型CX-5 残価率 |
|---|---|
3年後 | 59% |
4年後 | 53% |
5年後 | 45% |
新型CX-5は残価率が高いため、残価を除いた金額を支払う残価設定ローンを利用すれば、月々の返済額を安く抑えられます。したがって、5年間の残価設定ローンを組み、契約期間満了時に車両を返却する買い方を選べば、出費を抑えることが可能です。
買い得ベストグレードは中級の「G」! 価格・装備の徹底比較とニーズ別の最適なグレードの選び方
新型CX-5のグレード選びで迷う方に向けて、装備の違いや価格差を整理しました。一番買い得なおすすめグレードを紹介します。
新型CX-5のパワーユニットは、直列4気筒2.5Lガソリンのマイルドハイブリッドのみです。
先代型では、国内で新車として売られるCX-5の約半数を、動力性能が高く燃費も優れたクリーンディーゼルターボが占めました。新型CX-5はこのディーゼルを廃止しています。
グレード・駆動方式別の価格
そして発売時点で設定されたグレードと2WDの価格は、ベーシックな「S」が330万円、中級の「G」が352万円、上級の「L」が407万円です。なお、4WDはそれぞれ23万6500円高く設定されています。
| グレード | 2WD | 4WD |
|---|---|---|
| S | 330万円 | 353万6500円 |
| G | 352万円 | 375万6500円 |
| L | 407万円 | 430万6500円 |
グレード別の違いと主な特徴
まずはグレードを選びます。各グレードの違いを以下の表にまとめました。
| 装備・仕様 | 「S」 | 「G」 | 「L」 |
|---|---|---|---|
| 価格設定 | ベース価格 | 「S」より22万円高 | 「G」より55万円高 |
| タイヤ・ホイール | 17インチ | 19インチに拡大 | 19インチ |
| シート生地・素材 | ファブリック | 上質な合成皮革 | 本革 |
| ディスプレイサイズ | 12.9インチ | 12.9インチ | 15.6インチに拡大 |
ベースグレード「S」の特徴
ベースとなる「S」でも安全装備などは充実しています。シンプルな内装が好みで、快適装備にこだわらなければ「S」でも十分です。
中級グレード「G」の特徴(買い得ベストグレード)
中級の「G」には、ルーフレール、リアゲートの電動開閉機能、フロントウィンドウにカーナビ情報を表示する「アクティブドライビングディスプレイ」、運転席の電動調節機能、ステアリングヒーターなどが追加装着されます。
アルミホイールとタイヤのサイズは「S」の17インチから19インチに拡大され、シート生地はファブリックから上質な合成皮革へと変更されます。
これらの装備が加わり、「G」の価格は「S」よりも22万円高くなります。プラスされる装備と価格アップのバランスが取れているため、ニーズに応じて選べば良いです。
「G」に装着される人気の高い装備一式と19インチアルミホイールを、まとめて22万円の上乗せで得られるなら「G」が割安と考えるユーザーも多いでしょう。「G」を買い得ベストグレードとして推奨します。
上級グレード「L」の特徴
最後に「L」グレードを見てみましょう。
「S」と「G」の価格差は22万円ですが、中級の「G」と上級の「L」を比べると価格差は55万円に拡大します。「L」は「G」に比べて装備が豊富に加わるためで、「オーバーヘッドコンソールLEDダウンライト」、後席シートヒーター、「BOSEサウンドシステム」などが追加されます。
センターディスプレイのサイズは「S」と「G」が12.9インチであるのに対し、「L」は15.6インチに拡大。シート生地は本革になり、車内空間に使われる素材も上質になります。「L」の価格は「G」よりも55万円高いですが、それに見合う価値が加わります。
7年未満の売却なら最上級「L」が査定で有利! 高く売るためのオプション&ボディカラー選び
将来の売却や乗り換えを考慮した上で、無駄な出費を抑えるためのオプション選びやボディカラーの選定基準についてまとめました。
注意したいのは、「L」に標準装着される装備のいくつかは、セットオプションとして「G」にも装着できることです。
たとえば渋滞時にステアリングホイールから手を離しても運転支援が作動する「ハンズオフアシスト機能」、「ドライバー異常時対応システム」、助手席の電動調節機能、「BOSEサウンドシステム」などは、「G」も装着できます。
これらを含んだセットオプション価格は22万7700円なので、本革シートなどが不要な場合、55万円を加えて「L」を買うよりもムダを抑えられます。
ただしこの選択は、新型CX-5を購入して、どの程度の期間にわたって使うかでも判断が変わります。
7年以上使うなら、「G」にセットオプションを加えても良いでしょう。
しかし7年未満で売却するなら、22万7700円のオプションは選ばず、55万円を加えて「L」を買う方がトクです。
7年以上使う:「G」にセットオプションを加えても良い
7年未満で売却する:55万円を加えて「L」を買う方が良い
その理由は売却時の金額です。売却時の査定は、年式や走行距離とあわせて、主にグレードで決まります。この時にオプション装備は評価されにくく、上級の「L」を選んだ方がプラス査定になりやすいです。
特に15.6インチのセンターディスプレイは人気の装備ですが、このセットオプションには含まれません。したがって「L」が有利です。
7年以上にわたり長く使うなら、売却額自体が下がって「G」と「L」の差も少額になりますが、7年以内に売却するならセットオプションは避けて「L」を選ぶ方が高値で売りやすいです。
外装色は標準色のブラックか、7万7000円の上乗せになるものの、ソウルレッドを推奨します。
新型CX-5を高額で売却するための選択
| 項目 | おすすめの選択 | 理由 |
|---|---|---|
| グレード・オプション | オプションはなるべく追加せず、最上級「L」を選ぶ | オプション装備は査定で評価されにくい傾向があるため |
| 外装色(ボディカラー) | 標準色のブラック、またはソウルレッド(+7万7000円) | 中古車市場で非常に人気が高く、査定時にも高値がつきやすいため |
数年後に新型CX-5を売却する時は、ディーラーと買取店の両方に査定させると良いです。新型CX-5なら、基本的にどちらでも好条件になりますが、買取店はその時の人気次第では一層高値になります。
納期は約3ヶ月! ハリアーと競合させて商談を有利に進めるテクニック
実際の販売現場における納期や値引きに触れつつ、ライバルとなる人気車種を引き合いに出した商談の進め方を解説します。
販売店では、2026年3月5日から、価格を明らかにして予約受注を行っていました。実質的には、2ヶ月以上も前から売っていたことになります。
販売店に新型CX-5の納期を尋ねると「約3ヶ月」と返答されました。生産規模を超えるほどの大量受注には至っていません。人気のカテゴリーとされるSUVの新型車では、比較的購入しやすいです。
新型CX-5の「G」2WD(352万円)と、「L」2WD(407万円)をなるべく安く買う方法も考えましょう。
新型CX-5の値引きは少額ですが、マツダの販売店に、トヨタ ハリアーに2.0Lノーマルガソリンエンジンを搭載した「G」2WD(371万円)、「Z」2WD(418万円)も購入を検討していると告げます。
参考までに、新型CX-5とハリアーの価格を一覧表でまとめました。
| 車種・グレード | 2WD 価格 | 4WD 価格 |
|---|---|---|
| 新型CX-5 「S」 | 330万円 | 353万6500円 |
| 新型CX-5 「G」 | 352万円 | 375万6500円 |
| 新型CX-5 「L」 | 407万円 | 430万6500円 |
| ハリアー 「G」(ガソリン) | 371万300円 | 391万500円 |
| ハリアー 「Z」(ガソリン) | 418万円 | 438万200円 |
スポーティな新型CX-5と豪華指向のハリアーでは、クルマの性格が異なりますが、ハリアーは全長を4700mm前後に設定したSUVの人気車種です。車内の広さも新型CX-5に近いため、購入時の競争相手になり得ます。
新型CX-5をハリアーと競わせる内容は、値引きだけではありません。
フロアマットのような価格が比較的安いディーラーオプションのサービス装着、下取りに出す車両の査定アップなど多岐にわたります。ハリアーの見積書も入手して、新型CX-5と出費を項目別に比べると、商談を有利に進められます。
専門家が新型CX-5を総合評価! 良い点・気になる点まとめ
専門家として新型CX-5を採点し、長所と短所をまとめました。購入を検討する際の参考にしてください。
| 外観 | 4.0 | ★★★★☆ |
|---|---|---|
| 内装・居住性 | 5.0 | ★★★★★ |
| 走行性能 | 4.0 | ★★★★☆ |
| 運転のしやすさ | 3.0 | ★★★☆☆ |
| 乗り心地 | 4.0 | ★★★★☆ |
| 燃費 | 3.0 | ★★★☆☆ |
| 価格の割安度 | 4.0 | ★★★★☆ |
〇新型CX-5の良い点
・後席の足元空間と荷室が広く、乗降性も優れている
・足まわりは入念に設定されており、乗り心地が柔軟で快適
・カーブでボディが大きめに傾くものの、安定性は良好
×新型CX-5の気になる点
・人気の高かった高性能で低燃費のディーゼルが廃止された
・ディーゼルを廃止した割にガソリンエンジンの価格は高め
・4気筒ガソリンエンジンとタイヤが転がるノイズが気になる場合もある
【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:茂呂 幸正/島村 栄二/和田 清志/トヨタ自動車】
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