新型ハイラックスの価格と最新納期! ランクル超えの資産価値やおすすめグレードも解説
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:小林 岳夫/トヨタ自動車/三菱自動車
トヨタから、日本市場では非常に希少なピックアップトラックである「新型ハイラックス」が発売されました。価格は498万800円からと先代に比べて値上がりしていますが、動力性能の向上や最新機能の追加により、その進化は価格差以上の魅力を持っています。
今回は、気になる新旧の価格差や将来高く売るためのグレード選びをはじめ、ランドクルーザーを超える驚異の残価率や、ライバル車となる三菱 トライトンとの比較について、カーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが徹底解説。
さらに記事の後半では、最新の納期・受注状況や、大きなボディゆえの購入前チェックポイントもご紹介します。
価格は498万円から! 先代より約91万円の大幅値上げも、動力性能1.3倍と機能が向上
新旧ハイラックスの価格差と、それに見合うエンジン性能の向上や安全装備の充実度について具体的に比較します。
新旧ハイラックス グレード別価格表と価格差
新型ハイラックスの価格は、「Z」が498万800円で、上級の「Zアドベンチャー」は550万円です。先代型が販売を終了する時の価格は、「Z」が407万2000円で、「Z GRスポーツ」は431万2000円でした。新旧ハイラックスの価格を「Z」同士で比べると、新型は先代型に比べて90万8800円高いです。
新旧ハイラックスの車両本体価格を一覧表でまとめました。
| モデル | 車両本体価格 |
|---|---|
新型「Z」 | 498万800円 |
新型「Zアドベンチャー」 | 550万円 |
先代「Z」(2023年12月モデル) | 407万2000円 |
先代「Z GRスポーツ」(2023年12月モデル) | 431万2000円 |
動力性能1.3倍アップ! 最新の安全装備と12.3インチ大型モニターの採用も魅力
新型では機能や装備が向上しています。新型ハイラックスは、トラックでありながら2列シートを備えたダブルキャブ仕様となっており、乗車定員は5名です。さらに、全車に4WDを標準搭載して悪路走破力を高めています。
先代型のエンジンは直列4気筒2.4Lディーゼルターボで、最高出力は150馬力、最大トルクは40.8kg-mでした。
それが新型では、2.8Lディーゼルターボに変わり、204馬力、51.0kg-mです。動力性能は1.3倍前後に高まりました。動力性能の向上に伴って、後輪のブレーキも、先代型のドラムからディスクに強化されています。
新旧ハイラックスのパワートレインと主要装備の違いを一覧表でまとめました。
| 項目 | 新型「Z」 | 先代「Z」 |
|---|---|---|
エンジン(排気量) | 2.8L ディーゼルターボ | 2.4L ディーゼルターボ |
最高出力 | 204馬力 | 150馬力 |
最大トルク | 51.0kg-m | 40.8kg-m |
リアブレーキ形式 | ディスク式 | ドラム式 |
モニターサイズ | 12.3インチ | 8インチ |
パーキングブレーキ | 電動式 | レバー式 |
新型ハイラックスでは、後方の並走車両を知らせる「ブラインドスポットモニター」、低速時に衝突被害軽減ブレーキを作動させる「パーキングサポートブレーキ」、ドライバーの死角を補う「マルチテレインモニター」などが新たに標準装着されています。
また内装ではディスプレイオーディオの機能を充実させました。モニター画面のサイズも、先代型は8インチでしたが、新型は12.3インチに拡大されています。
パーキングブレーキも、レバー式から電動式に変わりました。
約91万円の大幅値上げの背景には円安と原材料費の高騰も
新型ハイラックスでは、エンジンやブレーキなどのメカニズムから各種の装備まで、全般的に充実しています。
それでも約91万円の値上げは行き過ぎで、商品力の向上だけを考えれば、50万円前後の上乗せが妥当でしょう。昨今の原材料費などの高騰に加えて、輸入車であるために円安も価格を押し上げています。
将来高く売るためのおすすめグレード
価格帯や装備の違いを把握したところで、続いてはリセールバリューを考慮したおすすめグレードを紹介します。
実用重視なら「Z」、高価買取を狙うなら「Zアドベンチャー」を選ぶ
新型ハイラックスのグレード選びですが、実用的には「Z」で十分です。
ダンパーを装着して滑らかに開閉できるテールゲート、荷室の上側に装着するスポーツバー、サイドモールなどの装備が欲しい時は、約52万円を加えて「Zアドベンチャー」にグレードアップすると良いでしょう。
「Zアドベンチャー」はタフさを強調する専用の外装パーツを備えており外観がカッコイイため、価格が高い代わりに、売却額も高値になりやすいです。
| モデル | 車両本体価格 |
|---|---|
新型「Z」 | 498万800円 |
新型「Zアドベンチャー」 | 550万円 |
脅威のランクル超え! 残価率からわかる資産価値の高さ
高額な車両価格にためらいを感じる方に向けて、購入後の資産価値の高さと、残価設定ローンの賢い活用法を解説します。
ランドクルーザーシリーズとの比較:ランドクルーザー300を上回る残価率68%も
新型ハイラックスは価格の高騰を補う目的もあり、残価設定ローンの残価率を高めました。首都圏で購入した場合、3年後の残価は新車価格の68%で、5年後でも59%ですから最高峰の数値です。
同じトヨタ車のランドクルーザーシリーズで見てみましょう。ランドクルーザー300が3年後で67%、ランドクルーザー250は66%、ランドクルーザーFJは65%なので、新型ハイラックスの68%という残価率が、いかに高い残価であるかがわかります。一般的な残価は、3年後でも新車価格の43〜48%です。
新型ハイラックスとランドクルーザーシリーズの残価率を一覧表でまとめました。
| 車種 | 3年後の残価率 |
|---|---|
新型ハイラックス | 68% |
ランドクルーザー 300 | 67% |
ランドクルーザー 250 | 66% |
ランドクルーザー FJ | 65% |
一般的な残価率 | 43〜48% |
残価設定ローンを利用して月々の支払いを軽減する
残価設定ローンでは、残価を除いた金額を分割返済するため、残価が高ければ月々の返済額を減らせます。また残価は中古車市場の価値を反映させているため、残価の高いハイラックスは、高値で売却できる可能性も高いです。
したがって新型ハイラックスを買うなら、残価設定ローンの利用が効果的です。また購入してから5年以内なら、高値で売却できるため、比較的短い期間で資産価値の高いクルマを乗り継ぎたいユーザーにも適しています。
ライバル車「三菱 トライトン」と徹底比較! 悪路特化のハイラックスか、舗装路に強いトライトンか
ここでは同じピックアップトラック市場で競合する三菱 トライトンと比較し、4WDシステムの仕組みや価格の背景を整理します。
価格比較:トライトン「GSR」は約551万円でハイラックスより高額
ちなみに新型ハイラックスのライバル車になる三菱 トライトン「GSR」は、価格が551万8700円に達します。
トライトンのエンジンは、直列4気筒ディーゼルターボで、最高出力は204馬力、最大トルクは47.9kg-mです。
新型ハイラックスとトライトンの価格やエンジンスペックを一覧表でまとめました。
| 車種(グレード) | 車両本体価格 | 最高出力 | 最大トルク |
|---|---|---|---|
新型ハイラックス(Z) | 498万8000円 | 204馬力 | 51.0kg-m |
トライトン(GSR) | 551万8700円 | 204馬力 | 47.9kg-m |
4WD方式の違い:舗装路でも4WD走行が可能なトライトン
エンジン性能は新型ハイラックスとほぼ同じですが、トライトンの4WDはセンターデフ式です。パートタイム式の新型ハイラックスとは異なり、カーブを曲がる時に前後輪の回転数を調節できるため、舗装路も4WDで走行できます。
| 車種 | 4WD駆動方式 | 舗装路での4WD走行 | 最小回転半径 |
|---|---|---|---|
新型ハイラックス | パートタイム式 | 不可(悪路専用) | 6.3m |
トライトン | センターデフ式 | 走行可能 | 6.2m |
トライトンの強み(7つのドライブモードと舗装路での走行性能)
4WDが悪路専用の新型ハイラックスとは異なり、トライトンは舗装路でも4輪を駆動するメリットが得られます。
またトライトンには7種類のドライブモードも採用され、マッド(泥道)、ロック(岩場)、サンド(砂地)など、走行状態に応じてエンジンや4WDが最適制御されます。
それでもトライトンの約552万円という価格は高額で、この背景には、新型ハイラックスと同様の理由があります。したがって、日常的な舗装路での安定性を重視するならトライトン、悪路走破性と価格のバランス、資産価値を重視するなら新型ハイラックスがおすすめです。
新型ハイラックスの納期は最短2ヶ月以上! 「受注終了」と言われても諦めずに複数店舗を回るのがベスト
気になる販売店舗での納期状況を見ていきましょう。
納期未定となる背景はタイ生産の輸入車ゆえの事情
発売日の2026年5月28日に販売店に尋ねると、販売会社や店舗によって返答が異なりました。
すべての店舗で共通していた返答は「受注はできますが、いつ納車されるか分かりません」というものです。納期が不明な理由を尋ねると「ハイラックスは、タイの工場で生産される輸入車なので、国内生産車とは状況が違います。納期が分かりにくく、短くても2ヶ月以上を要します」とのことでした。
そして受注が可能か否かを尋ねると、販売会社と店舗によって対応が異なります。「現時点(2026年5月28日時点)では、納期は不確定でも受注できます」と返答した店舗と「すでに受注を終了しました」という店舗がありました。
受注停止と言われても諦めない! 近隣の別店舗へ問い合わせるのがおすすめ
受注を終了した店舗に理由を尋ねると以下のように返答されました。
「新型ハイラックスは、アジアで半年ほど前(2025年11月)に公開されました。この時から、従来型のお客様を中心に、購入を希望する話が増えました。その結果、発売されると、即座に当店が受注できる台数に達したのです」。
販売店によると、今のトヨタの人気車は受注できる台数の上限が決まっているとのことです。メーカーが販売会社に受注台数を振り分け、そこからさらに各店舗の台数が割り当てられる仕組みです。
そのために販売店では「当店が受注を停止していても、近隣の店舗では受注している可能性があります。とくに川を隔てて県が変わる地域では、状況が異なることも多いです」と説明してくれました。
つまり1つの店舗で「受注が停止しています」といわれても、諦めるのは早いわけです。複数の店舗に問い合わせてみましょう。
月販目標690台の希少性(RAV4との販売台数比較)
新型になったハイラックスの販売基準台数は、1ヶ月当たり690台です。
ちなみにトヨタ RAV4の登録台数は、2025年度(2025年4月から2026年3月)の1ヶ月平均が約2950台でした。
ハイラックスはピックアップトラックなのでSUVのRAV4とは異なりますが、発売直後であることを考えると、RAV4の約20%では少ないです。
今後の人気度と売れ行きに応じて、日本への輸入台数を増やす必要もあるでしょう。
契約前の試乗で確認したいボディサイズと駐車の感覚
新型ハイラックスはボディが大きく、全長は5325mm、全幅は1885mm、最小回転半径は6.3mに達します。
参考までに、RAV4とのボディサイズの違いを一覧表でまとめました。
| 項目 | 新型ハイラックス「Z」 | RAV4 |
|---|---|---|
全長 | 5325mm | 4600〜4645mm |
全幅 | 1885mm | 1855〜1880mm |
全高 | 1865mm | 1680〜1685mm |
ホイールベース | 3085mm | 2690mm |
最小回転半径 | 6.3m | 5.7m |
RAV4に比べサイズも一回り大きいため、販売店の試乗車を使って、ディーゼルターボの高い動力性能と併せて、縦列駐車や車庫入れも試しておくと安心して購入できます。
【筆者:渡辺 陽一郎 画像提供:トヨタ自動車/三菱自動車】
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。


















