フリード vs シエンタ、荷室アレンジ対決は五分五分の戦い! 跳ね上げ式と床下収納式、どっちもひと手間かかるのが難点だ

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コンパクトミニバン「ホンダ フリード」と「トヨタ シエンタ」は、小さいサイズの中に3列シートや荷室を配置するための工夫が詰まっている。フリードとシエンタ、どちらも使い勝手は良好。ただし3列シート車の場合サードシートのアレンジに大きな違いがある。跳ね上げ式のフリードと床下収納式のシエンタ、どちらもちょっとばかり収納に手間がかかるのが難点だ。

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  1. サードシート以外はMクラスミニバン並みに余裕の空間を持つホンダ フリードとトヨタ シエンタ
  2. 限られた空間を有効活用するため、サードシートの収納にも各メーカーの工夫が感じられる
  3. 購入を検討する際にはディーラーの試乗車でシートアレンジを実際に体感しておくことも重要だ

サードシート以外はMクラスミニバン並みに余裕の空間を持つホンダ フリードとトヨタ シエンタ

ホンダ フリード、トヨタ シエンタともにボディサイズは非常にコンパクトで、全長4.3メートル弱、全幅1.7メートル弱の5ナンバーサイズである。Mクラスミニバンの「ホンダ ステップワゴン」「トヨタ ヴォクシー」などが全長4.7メートル級なのに比べると、駐車場や狭い道での使い勝手の面でかなりの差となる。

しかしそれでいながらこの2台は、パッケージングを工夫することで3列シートレイアウトを実現しているところが特徴だ。さすがに3列全ての席が余裕たっぷりという訳にはいかないが、使用頻度の高い前席及び2列目席(セカンドシート)の広さはMクラスミニバン並みに確保されている。

3列目の使用頻度があまりない、しかし年に数回は必要になる機会がある…例えばそんな使い方が想定されるユーザーには、最適な選択肢となるだろう。

限られた空間を有効活用するため、サードシートの収納にも各メーカーの工夫が感じられる

そんな訳で、ホンダ フリードとトヨタ シエンタのユーザーの多くは、3列目席(サードシート)は普段は収納し、広い荷室空間として使うケースが多いようだ。急な雨に振られ、塾に行った子供を迎えに行った際、後部に自転車を積む…そんな使い方もこの2台なら対応出来るだろう。

そのサードシートのアレンジだが、2台ともちょっと面倒だ。

フリードの場合、左右に跳ね上げるタイプでちょっと力がいるのと、荷室の左右幅が狭くなるのが難点となる。ただし床面自体はフラットで、使い勝手は良好。

シエンタの場合、セカンドシートを前倒しした上で、サードシートを前に倒しセカンドシート位置の床下に収納。セカンドシートを使用する際にはまたその上に戻す方式となる。なかなかアクロバティックな動きだが、パズルがピタッとハマったような気持ち良さがなんだか面白い。ただしフリードよりも床面には凹凸が生じる。

購入を検討する際にはディーラーの試乗車でシートアレンジを実際に体感しておくことも重要だ

普段はサードシートは収納したままで使用されるケースが多いホンダ フリードとトヨタ シエンタだが、やはりいざとサードシートを使おうとなると、もとの位置に戻さないといけない。

その際、特にシエンタは上記のアクロバティックな工程で戻していかないととならず、やや手間がかかる。その点フリードの場合は、壁側からサードシートを降ろすだけなので、シエンタに比べれば比較的簡単に済むだろう。

購入する前には、ホンダとトヨタの各ディーラーで、そうした工程も展示車や試乗車を使って実際にシミュレーションしてみると良いだろう。

「思ったよりも手間だった」あるいは「思ったより簡単だった」といった実感をあらかじめしておくことも、ホンダ フリードとトヨタ シエンタの2台を選ぶ際には重要なポイントとなる。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:Honda・TOYOTA]

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筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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