「あぁ、BMWって素晴らしい!」/“愛すべき”魅力あるクルマ達を絶賛する【試乗】(4/5)

「あぁ、BMWって素晴らしい!」/“愛すべき”魅力あるクルマ達を絶賛する【試乗】
「あぁ、BMWって素晴らしい!」/“愛すべき”魅力あるクルマ達を絶賛する 「あぁ、BMWって素晴らしい!」/“愛すべき”魅力あるクルマ達を絶賛する 「あぁ、BMWって素晴らしい!」/“愛すべき”魅力あるクルマ達を絶賛する BMW M235i BMW M235i BMW M235i BMW M235i BMW M235i BMW M235i BMW M235i BMW M235i 画像ギャラリーはこちら

BMWならではのハンドリングも健在

エンジンの気持ち良さを語るとキリがないので、次へ行きましょう。

BMWのスポーティなフィーリングは、エンジンのみならず、やはり今でもハンドリングでも別格感があります。最近はSUVはおろかミニバンでさえハンドリング面の不満が少ないクルマが増えたほどですから、スポーティさを訴求する系のセダンやクーペでハンドリングがダメだと指摘したくなるクルマはほとんどなくなりました。

その背景には、多くのメーカーがBMW風味のハンドリングの影響を強く受けてきたことが大きいと思われますが、これだけハンドリングが優れたクルマが激増してもなお、BMWはハンドリング面のアドバンテージもいまだに大きいことを実感します。

BMW M235i

BMW風味のハンドリングとは何かというと、それは「自然さ」に尽きると考えます。

自動車として、すべての動きが自然であり、どんな状況下でも不自然さがないので、運転好きのドライバーからの評判が良いのです。

ハイテクデバイスなどで強引に安定させたり鋭敏さを出したりせず、クルマの基本レイアウトのバランスの良さや剛性の高さで自然な動きをもたらしていることが感じ取れるところに気持ち良さの源泉があるように思います。もちろん、BMWのシャシーも様々なハイテクデバイスを駆使していますが、それらの制御も含めて自然で違和感の少ない動きをみせるのです。

足を固めてロールを抑え、ハイグリップタイヤを履くだけで得られたようなスポーティさとは一線を画す「口パクLIVEではないホンモノ感」は、ハンドリングからも感じられるのでした。

M2のような過激な性能ながら、快適な乗り心地も両立

この自然な動きをもたらす大きな要因は、やはり伝統の50対50の前後重量配分にあるのでしょう。

通常時は前後のどちらにも偏っていないため、前後のどちらにも荷重移動がしやすく、かつ早く移動できるところが自然なニュートラル感をもたらします。エンジンの気持ち良さもさることながら、究極に自然な動きをみせるシャシーがあってこそ、エンジンの気持ち良さもより濃厚に感じられるのでしょう。

この自然な動きはエンジンの出力が上がっても基本的には変わらず、BMWのハイパフォーマンスモデルは、FR車の中では飛ばしても怖くない度ナンバーワンといえます。

BMW M235i

M235iは、これがM2ですと言われても疑わないほど速く、過激な性能を備えていますが、どこまでもドライバーフレンドリーなので、峠道などでは運転スキルに関係なく頭の中が真っ白になる恍惚の境地に浸れます。

タイトコーナーでは、安定性を損なわず、恐怖を感じさせない範囲で後輪が微妙にウズウズしてくる様子をドライバーは自分のお尻で感じ取れることができるなど、クルマがドライバーに伝える情報量が多くて濃密なところも「らしさ」でしょう。実際にはやりませんが(私にはできませんが)、俺でもこのままドリフトできそうだというイメージをリアルに抱かせてくれるクルマは高揚感がケタ違いに大きくなります。

これほどのハンドリングでありながら、乗り心地は2ドアながらファミリーカーとしても使えるレベルで快適であることも仰天ポイントです。

その乗り味は、クルマ好きを“悶えさせる”

BMW M235i

アダプティブMサスペンションは、一番ハードな状態でも硬さが気になりません。M235iはランフラットタイヤではなくミシュランのパイロットスーパースポーツを履いていることも乗り心地の良さに影響しているのでしょう。

細かい部分では、ステアリングの復元力の強さや踏力に応じた制動フィールの変化など、守旧派のクルマ好きが気にするポイントについてもエクセレンス級。

燃費は、エコランを実施しないで市街地をタラタラ転がした時でも7.5~8km/L程度は記録(エコランを実施すれば12km/Lぐらい)できたので、スポーツモデルとしては文句なし。

ただし、車両の静止状態で操作した時は甘美の極みと思えたMTの操作感は、走り出すと多少印象が変わってしまいます。並以上の感触ながらも、「縦置きの直6」から期待するほどのダイレクト感が得られない場面が多々あったのは惜しまれました。

総じてM235iは、当代きっての「クルマ好きを悶えさせる乗り味が堪能できるマシン」として、大激賞せずにはいられないのでありました。

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マリオ 高野
筆者マリオ 高野

1973年大阪生まれ。免許取得後にクルマの楽しさに目覚め、ヴィヴィオとインプレッサWRXを立て続けに新車で購入。弱冠ハタチでクルマローン地獄に陥るも、クルマへの愛情や関心は深まるばかりとなり、ホンダの新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、ダイハツ期間工(アンダーボディ組立て)などを経験。2001年に自動車雑誌の編集部員を目指し上京。新車情報誌やアメ車雑誌の編集部員を経てフリーライターとなる。編集プロダクション「フォッケウルフ」での階級は「二等兵」。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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