アウディ A5 カブリオレ 試乗レポート/藤島知子(1/3)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:オートックワン編集部
優雅で美しいスタイルを演出するためのソフトトップ
2008年のリーマンショック以降、自動車市場全体が販売台数の落ちこみを見せていたが、そんな中、輸入車市場においてシェアを拡大し、勢いに乗っているメーカーがアウディだ。
2009年は8つの新型車種を登場させて、ラインナップの拡充を目指すというが、今回のA5カブリオレもA5をベースとしたクロスオーバーSUVのQ5に続き、個性派モデルがまたひとつ増えた印象を受ける。
アウディのオープンモデルの日本での歴史は比較的浅く、アウディカブリオレが初めて日本に登場したのは1992年のこと。その後、2002年に発売を開始した4枚ドアのA4カブリオレは2006年まで発売されていた。
A5カブリオレが存在感を与える理由は、色気と男気が混在したクーペモデルのA5がベースとなっているからだろう。
スポーティーなスタイルながら、ボディサイドは抑揚のあるホイールアーチでワイド感が強調され、流れるようなショルダーラインは、優雅に見えるカブリオレスタイルのなかにも、静かな情熱を秘めているように感じさせる。
最近のオープンモデルは、静粛性や防犯性のメリットを踏まえてハードトップが主流になりつつあるが、このクルマには優雅で美しいスタイルを演出するうえで敢えて電動開閉式のソフトトップを採用している。
ソフトトップは開くのに15秒、閉める際は17秒で、ともに50km/h以内で開閉が可能だ。
リヤウインドウはガラス製でクリアな視界を確保。このクラスとしては珍しく、ルーフの裏側に後席用のLEDルームランプも取り付けられている。
この記事にコメントする