フォルクスワーゲン ゴルフ GTI エディション35 海外試乗レポート/大谷達也(2/2)

  • 筆者: 大谷 達也
  • カメラマン:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
フォルクスワーゲン ゴルフ GTI エディション35 海外試乗レポート/大谷達也
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ドイツ生まれはダテじゃない!200km/hオーバーもなんのその

VW ゴルフ GTI エディション35
VW ゴルフ GTI エディション35VW ゴルフ GTI エディション35

でも、ゴルフGTIの本当のすごさは、ただスピードが出ることだけではない。日本ではとても体験できないような200km/hオーバーの超高速域でも、クルマがぴたっと安定して微動だにしない点にこそ、ゴルフGTIの本領はある。だから高速道路を長時間運転しても疲れない。

200km/hでも疲れないのだから、日本の100km/h制限の高速道路なんて軽いもの。もちろん無理や過信は禁物だけれど、ゴルフGTIとだったら安心してロングクルージングに出かけられること請け合いである。

エンジン以外にもゴルフGTIエディション35には記念モデルならではの特別な装備がたくさん盛り込まれている。エクステリアではヘッドライト内にLEDのデイタイム・ドライビング・ライトを内蔵。テールライトもレンズがスモーク・タイプとなり、ランプ自体もLEDに置き換えられている。

細かいところではフロントスポイラーのデザインもよりダイナミックな表情に改められているし、フロントフェンダーには“35”の文字があしらわれている。

タイヤは、“ノーマルGTI”ではオプション扱いとなる225/40R18サイズが標準設定となり、いままでは選べなかった225/35R19サイズがオプションで用意されることになった。

また、サスペンションも車高を15mm低くした特別なスポーツシャシーを採用、より機敏な動きを可能としている。

従来は18インチ・タイヤとセットオプションとされていたアダプティブシャシーコントロール“DCC”も標準装備とされ、センターコンソール上のスイッチからコンフォート、ノーマル、スポーツと乗り心地を3段階で調整できるようになった。

35の文字が大きく刺繍されたシート地もゴルフGTIエディション35専用のもの。

VW ゴルフ GTI エディション35
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試乗車には、GTIのフロントマスクを飾っているのと同じハニカム模様になっていて、えも言われぬ迫力を醸し出していた。ゴルフボールを思わせるディンプル・パターンが刻まれたシフトレバーもゴルフGTIエディション35専用の装備。このデザインは初代GTIの流れを汲むものだ。

エンジン出力や迫力ある内外装から想像されるように、ゴルフGTIエディション35はエグゾーストサウンドの音量も大きめで、乗り心地も硬め。それだけによりスポーティな味わいが楽しめるだろう。

ドイツ本国では3ドアやMTモデルも用意されるが、日本で販売されるのは5ドアのDSGモデルのみとなる見通し。

発売は今年の10月前後、価格は400万円を少しオーバーすると見られるものの、生まれながらにしてコレクターズアイテムとなることが運命づけられたゴルフGTIエディション35は間違いなく人気モデルとなるはず。

確実に手に入れたいなら、追って発表される情報をこまめにチェックすることをお勧めしたい。

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大谷 達也
筆者大谷 達也

1961年、神奈川県生まれ。エンジニア職を経験後、1990年二玄社に就職し、CG編集部に配属となる。以来、20年間にわたり同誌の新車情報、モータースポーツに関する記事を企画・編集・執筆。2010年3月フリーランスとなる。現在もCGの編集・執筆業務に携わる傍ら、ENGINE、GENROQ、東京中日スポーツ新聞、レーシングオンなどにも寄稿。日本モータースポーツ記者会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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