トヨタ ヴォクシー&ノア 新型車徹底解説

  • 筆者:
  • カメラマン:原田淳
トヨタ ヴォクシー&ノア 新型車徹底解説
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新型ヴォクシー&新型ノア誕生!待望のフルモデルチェンジ!

トヨタのミドルサイズミニバン『ヴォクシー』『ノア』がフルモデルチェンジを遂げた。先代モデルがデビューしたのが2001年。ライバル達がフルモデルチェンジを繰り返す中でも、ヴォクシー&ノアは安定した人気を持続させてきた。そこから6年経って登場する『新型ヴォクシー』『新型ノア』は、トヨタの言葉を借りると「ミニバンの“真打”」であり続けるために、満を持しての登場となる。

新型ヴォクシー・新型ノアは、先代同様、中身が同じ兄弟車種。販売店(ヴォクシーはネッツ店、ノアはカローラ店)のキャラクターに合わせて、ヴォクシーにはクールで個性的なデザインを、ノアには上質で親しみやすいデザインが与えられ、それぞれの個性を際立たせている。今回のフルモデルチェンジで、それぞれに標準ボディとエアロボディが設定された。エアロボディは、全幅が1,720mm(標準ボディは1,695mm)となり3ナンバーとなる。

新型ヴォクシーはクールなデザイン

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新型ヴォクシーは、力強く塊感とシャープな面質のある表情。エアロボディには、よりスポーティで立体感のある造形を狙い、フォグランプ内蔵の専用バンパーと張り出したホイールフレアを採用し、低重心とワイドボディが強調されている。ボディサイドは、フロントからリアへ抜けるキャラクターラインと、S字断面の豊かな曲面により、ボリューム感のあるスタイリシュなサイドビューとなっている。

リアビューは、安定感を感じさせる台形形状のシルエットが特徴的。リアコンビネーションランプは、サイドラインまで回りこみ、ワイド感を演出している。エアロボディは、外側に張り出した専用バンパーが装着され、踏ん張り感のある力強さがさらに強調されている。ヴォクシーのバックドアガーニッシュは、ボディ同色となり、クールでスポーティなキャラクターを際立たせている。

エクステリアリアスタイリングフロントビューリアビューサイドビュー

新型ノアは親しみのあるデザイン

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一方、新型ノアのエクステリアは、おおらかな平面ラウンドの立体ボディと、グリルからフードへと続く彫りの深い造形により、親しみやすさと上質感を両立させたデザイン。サイドビューは、フロントフェンダー部でJ字型に折り返すキャラクターラインでモダンなイメージが表現されている。リアは、基本ヴォクシーと共通だが、バックドアガーニッシュにメッキ処理が施され、上質感を際立たせている。

エアロボディには、1本化したグリルバー、スポイラー一体型の大型バンパーに加え、張り出したホイールフレアで、ワイド感を強調させるフロント、大型サイドマッドガードを設定し、走りを予感させるサイドビューが与えられ、差別化が図られている。

エクステリアリアスタイリングフロントビューリアビューサイドビュー

乗る人すべてに快適性を提供するインテリア空間

インテリア
フロントシートサードシート

インテリアは、ヴォクシー・ノアとも共通のデザイン。乗る人すべての快適性を満たす、機能的で広がりのある先進的なデザインを追求。シンプルな中にも新鮮さが感じられる、ゆとりある室内空間を目指してデザインされている。

インストルメントパネルは、メーターフードからアッパー部にかけ薄い3層の立体構成が、抜けのよい広がり感と先進性を感じさせる。素材や細部にもこだわり、見た目や触感からもわかる上質感を追求。シフトレバーは、手元に近く操作しやすいようにドライバー側に配置。グローブボックスなども効率的に配置され、広い室内空間と豊富な収納スペースが確保されている。

ドライバーの視界確保にも配慮。フロントピラーのガーニッシュを細くするとともに、アウターミラーは従来型のドアフレーム付けからドアパネル付けに変更され、左右三角窓まわりの良好な視界を確保している。また、フロントのマットランプ部には、振り返らずに後部シートの状況を確認できる「後席確認ミラー」を全車に標準装備し、走行中でも後席の様子を一目で確認できるようになっている。

シンプルで優しいシート構造

ワンタッチスペースアップシートラゲッジドア開口部チャイルドケアモード

ミニバンに求められる使いやすさ。新型ヴォクシー・ノアは、快適性・使いやすさに徹底的にこだわり室内空間と装備を充実させている。

サードシートは、簡単な操作で広いラゲッジスペースが作り出せるワンタッチスペースアップシートを採用。ワンタッチのレバー操作で、シートが自動的に跳ね上がり、フックでシートを固定するだけで格納することが可能。女性でも、片手で操作できるくらいの軽さだ。

セカンドシートには、ロングスライドマルチ回転シートを設定。センターシートを除く左右のシートが、簡単な操作で外側方向に180度回転し、サードシートと向き合う回転対座シートを実現。セカンドシートは、最大で前後に470mmのスライドが可能。フロントシートとセカンドシートの前後席距離は、標準ボディで従来型より約80mm拡大した1,030mmを確保。後方に最大限にスライドさせれば、背の高い大人でも余裕をもって足を伸ばせる空間を確保できる。

ロングスライドマルチ回転シートには、チャイルドシートを使用するユーザーのために新機構のチャイルドケアモードを採用。セカンドシート左右の各シートを、レバーひとつで簡単に外側に60度(運転席側は30度)回転させることで、チャイルドシートに子供を乗せるときなどの動作が容易に行えるように配慮された装備である。また、セカンドシート中央席は、簡単に折りたたむことができる跳ね上げ式のシート機構を採用。これにより、セカンドシートにチャイルドシートを装着したままでも、1列目から3列目のシートに自由に行き来することが可能となっている。

新しいパワートレーン「バルブマチック」

エンジン
トランスミッションパドルシフト付7速スポーツシーケンシャルシフトマチック

新型ヴォクシー・ノアには、全車、新開発の2.0リッターエンジンが搭載される。Super CVT-iとの組み合わせにより、低燃費で滑らかな走りを実現する。「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」認定を取得し、同時に「平成22年燃費基準+20%」もクリアする。

さらに、一部グレードにCO2削減と低燃費(14.2Km/L)、高い動力性能を実現するトヨタ初の連続可変バルブリフト「バルブマチック(VALVEMATIC)」を採用。バルブマチック搭載車には、パドルシフト付の7速シーケンシャルシフトマチックを採用し、マニュアル感覚でスポーティな走行フィーリングを楽しめる。

5ナンバーサイズのボディの中に、乗る人すべてが使いやすく快適な装備、優れた環境性能と高い動力性能をバランスよくパッケージした『新型ヴォクシー』『新型ノア』。先進技術のバブルマチック搭載の新開発エンジンを採用したことからも、トヨタのヴォクシー・ノアに対する意気込みが感じられる。また、価格や中身を共通に、ターゲットユーザーに合わせてコンセプトの異なるデザインを持った2台をラインナップできるのも、トヨタならではの強みといえる。

競争の激しいミニバンマーケットの中で、初代以上にヒットする可能性をもった期待のモデルの登場だ。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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