トヨタ 新型カローラアクシオ ハイブリッド/新型カローラフィールダー ハイブリッド 新型車解説(1/2)

トヨタ 新型カローラアクシオ ハイブリッド/新型カローラフィールダー ハイブリッド 新型車解説
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国産セダン/ワゴンではNo,1の燃費となった新型カローラハイブリッドの登場

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“いよいよトヨタは全車にハイブリッドを搭載するのか!?”と思わせるのが、新型カローラアクシオ ハイブリッド&新型カローラフィールダー ハイブリッドの登場だ。

搭載するハイブリッドシステムは1.5リッターエンジンがベースで、基本的にはアクアに積まれるタイプと同じ。モーターの最高出力は45kW(61馬力)で、駆動用電池にはニッケル水素を使う。

エンジンとモーターを合計したシステム最高出力は100馬力。最終減速比まで含め、アクアのハイブリッドシステムをほぼそのまま移植した。

JC08モード燃費は、セダンのカローラアクシオ ハイブリッド、ワゴンのカローラフィールダー ハイブリッドともに33km/L。アクアは35.4km/Lだが、車両重量は新型カローラアクシオ ハイブリッドが1140kg、新型カローラフィールダー ハイブリッドが1180kgだから、1080kgのアクアに比べると60~100kgは重い。そのために2.5km/Lほど数値が下がる。

それでも国産のセダンとワゴンでは最良。ホンダの新型フィットハイブリッドは標準仕様が36.4km/L、売れ筋になるFパッケージが33.6km/Lだから、新型カローラアクシオ ハイブリッド&新型カローラフィールダー ハイブリッドは優れた居住性を考えると燃費効率が高い。

動力性能も満足できる。1.5リッターのハイブリッドは、強力なモーターの駆動力も手伝って、巡航時の動力性能はノーマルエンジンでいえば1.6~1.8リッタークラスに相当するからだ。

特に軽くアクセルペダルを踏み増した時は、反応の素早いモーターがエンジンを効果的に支援して、滑らかに速度を高める。これに33km/Lの低燃費が加われば、魅力的な組み合わせだろう。

グレードは新型カローラアクシオ ハイブリッド、新型カローラフィールダー ハイブリッドともに、標準仕様の「ハイブリッド」と上級の「ハイブリッドG」を用意する。ハイブリッドGではUVカットガラスの遮音性が高まり、サイドターンランプ付きのドアミラー、時間調節機能付きの間欠ワイパーなども加わる。

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トヨタ 新型カローラフィールダー

車両価格は、新型カローラアクシオの「ハイブリッド」が192万5000円、「ハイブリッドG」が207万5000円。新型カローラフィールダーはそれぞれ208万5000円(ハイブリッド)/216万5000円(ハイブリッドG)になる。

ハイブリッドとハイブリッドGの価格差は、新型カローラアクシオが15万円、新型カローラフィールダーは8万円だ。新型カローラアクシオ ハイブリッドGではドアハンドルがメッキになり、シート生地などの違いも見られるが、15万円の価格差は開きすぎだろう。標準仕様の新型カローラアクシオ ハイブリッドは法人ユーザーの比率が高く、諸費用込みで200万円前後に抑えたい事情は分かるが、新型カローラアクシオ ハイブリッドGも4万円くらいは安くしないとバランスが取れない。

とはいえ新型カローラアクシオ ハイブリッドには、ディスチャージヘッドランプ、スマートエントリーのメーカーオプション設定がない(これも価格を安くできた要因だが)。多くのユーザーは上級のハイブリッドGを選ぶ。

そこで新型カローラアクシオのノーマル1.5リッターエンジンを積んだ1.5Gと、ハイブリッドGで損得勘定を行ってみたい。

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ハイブリッドは1年間に1万5000km程度の走行により、6年少々でモトが取れる

トヨタ 新型カローラアクシオ
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新型カローラアクシオ1.5Gの車両価格は165万円。新型カローラアクシオ ハイブリッドGは前述のように207万5000円。両グレードには42万5000円の開きがある。装備内容はフロントウインドーの遮音性能などを含めても、2万円程度の違いにとどまる。なので実質的な価格差は約40万円だ。そしてエコカー減税は1.5Gが50%、ハイブリッドは免税(100%)だから、負担額の違いは34万5000円と考えたい。

JC08モード燃費は、ハイブリッドが33km/Lで、ノーマルの1.5リッターエンジンを積んだ1.5Gは20km/Lになる。

実用燃費がJC08モードの85%、レギュラーガソリンの価格が1リッター当たり155円で計算すると、1km走るのに必要なガソリン代は、ハイブリッドGが5.5円で1.5Gは9.1円。1km当たり3.6円の差額になる。

トヨタ 新型カローラフィールダー
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この走行単価の違いで34万5000円の負担額の違いを埋められるのは、約9万6000kmを走った時点だ。

ハイブリッドでは動力性能が少し高まり、二酸化炭素の排出量も抑制できる。「9万6000kmを走った時点でモトが取れる」という価値観だけで、新型カローラアクシオ ハイブリッドのメリットを語れるわけではない。

しかし、新型カローラアクシオを買う時の判断として、走行距離とのバランスも見ておく必要はあるだろう。新型カローラアクシオの購買層は概して走行距離が伸びず(カーナビの装着比率もほかの車種より低い)、1年間に5000km程度の使い方では価格の割高感が強まってしまう。

逆に1年間に1万5000km程度を走れば、6年少々でモトが取れるから選ぶ価値も生じる。使い方とのバランスで判断したい。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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