スズキ 新型軽自動車 スペーシア(2013年・パレット後継モデル)新型車解説/渡辺陽一郎 -ワゴンRを超える低燃費29.0km/Lを達成!-(2/3)

スズキ 新型軽自動車 スペーシア(2013年・パレット後継モデル)新型車解説/渡辺陽一郎 -ワゴンRを超える低燃費29.0km/Lを達成!-
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ワゴンRを上回る燃費に驚き!

スズキ 新型スペーシア(2013年・パレット後継車)

新型スペーシアでは軽量化も図られ、ボディからシートまで徹底的に手が加えられた。

その結果、ノーマルエンジンを搭載したXの車両重量は850kg。パレットのアイドリングストップ装着車に比べて90kgも軽い。エンジンやCVT(無段変速AT)の効率向上も加わり、JC08モード燃費は29km/Lに達している。

この燃費値には驚きを隠せない。ベースであるワゴンRの28.8km/Lを上まわってしまっているからだ。

スズキ 新型ワゴンR

スペーシアがパレットに比べて90kg軽いといっても、今のワゴンRよりは60kg重い。

全高も95mm上まわるから空気抵抗も増える。それなのにスペーシアの燃費性能が勝るとなれば、身内のワゴンRの立場は一体どうなるのか!?従来の常識では考えられない展開だが、そこまで今の軽自動車の燃費競争は厳しいのだろう。

呑気なことは言ってられない。ムーヴもマイナーチェンジで29km/Lを達成しており、全力を出し切った開発を続けないとライバルメーカーに負けてしまう。見方を変えれば、今の低燃費技術は日進月歩ともいえる。現行ワゴンRの登場が2012年9月だから、わずか半年足らずの間に60kgの重量増加と95mmの全高アップを補えるほど低燃費技術が進化したわけだ。

背景には、軽自動車の共通化されたクルマ造りもあるだろう。エンジン、プラットフォーム、低燃費技術などを共通化する目的は開発と製造コストの低減だが、技術進歩の実績を即座に商品に反映させられる。

MRワゴンから始まった、スズキの新しい低燃費戦略

スズキ MRワゴン

スズキが低燃費で新しい段階に入ったのは、2011年1月に発表されたMRワゴンだった。

R06A型エンジンを搭載し、プラットフォームを大幅に改善している。この後、2011年11月にアルトエコが同様の技術でJC08モード燃費を30.2km/Lに向上。2012年2月にはMRワゴンエコが27.2km/Lになり、同年9月にワゴンRが一新されて28.8km/L。2013年2月にはスペーシアが29km/Lという具合だ。ほぼ同時期にアルトエコは33km/Lになった。さまざまな車種を経由しながら、段階的に燃費性能を向上させている。

動力性能はノーマルエンジンの最高出力が52馬力(4,000回転)、最大トルクは6.4kg-m(4,000回転)。ターボは64馬力(6,000回転)/9.7kg-m(3,000回転)になる。この数値はワゴンRと同じで、CVTのギヤ比も共通化された。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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