竹岡圭のモンゴルラリー2009 参戦記 vol.2(1/3)
- 筆者: 竹岡 圭
- カメラマン:原田淳
竹岡圭のモンゴルラリー2009 参戦記/4日目
この日は遠距離移動の日。まずは2日間お世話になったビバーク地、ソクトオボーから南下し、その後西へ。アルベイヘールまで518.73kmのロングランコースを走ります。
ところが、モンゴルの南の方はゴビ砂漠。2日目の後半でトラブル、昨日は修理といった状態で、果たしてどれくらい走れるのかがわからない・・・。
というのも、本来AWDで設計されているフォレスターがFRになってしまった場合、大きなトルクを掛けてしまうとリアのドライブシャフトが、割りと簡単に折れてしまうことがあるらしいんですよ。時と場合によりますがね。
となると、なるべくトルクを掛けないように高めのギアをチョイスして、ペースを落としての走行を強いられます。
さらに、シフトフィールが渋くなってきたら、ミッションオイルも継ぎ足さなきゃなりません。(ここから先、だいたい約50~200km走行毎に、ミッションオイルを継ぎ足さなければならない状況が、最終日まで続くことになります)。
ショートカットのコースを選択したものの・・・
そんな状況のFRになってしまったマシンで、ゴビ砂漠を越えるのは難しいだろうとの大会本部の判断。しかもまだ中盤の4日目で、残りの距離も長いということで、メカニックのみなさんが移動するときに使う、本来のSSよりもややショートカットのコースを選択することにしました。
このコースを選択するとCPはパスしなきゃならないから、またペナルティがついちゃうけれど、とにかく次の目的地に移動するしかありません。
でも、いくらショートカットとはいえ、これが予想以上に山あり谷あり砂漠あり土漠あり。距離が短いだけで、あんまりSSと変わらないんじゃないの?っていう感じだったので、ゆっくりペースとはいえ今日も走れたな~という感覚を私は味わうことができました。
コ・ドライバー(メインドライバーを助手席でサポートする役目。ナビとも呼ばれる。)の若林さんは、かなり物足りなかったんじゃないかな・・・と思うと心苦しいけれど、仕方ないもんね・・・。
しかし、なんとかこの状態でのクルマの走らせ方もわかってきて、無事4日目のビバークに辿り着くことができました。
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