ゼロスポーツ 中島社長インタビュー(3/3)

  • 筆者: マリオ 二等兵
  • カメラマン:オートックワン編集部
ゼロスポーツ 中島社長インタビュー
ゼロスポーツ 中島社長 ゼロスポーツ 中島社長 ゼロスポーツ 中島社長 ゼロスポーツ 中島社長 (左)マリオ二等兵/(右)ゼロスポーツ 中島社長 エレクシード エレクシード 走行イメージ エレクシード 走行イメージ ゼロ EV セラビュー ゼロ EV セラビューバン 画像ギャラリーはこちら

現在の技術を活用すれば電気自動車の普及は早まる

マリオ:わずか6年前なのに、電気自動車の市場はまだゼロに近かったとは・・・。しかし、それでも電気自動車を諦めようとは思わなかったんですね。

中島社長:2005年に開催された愛知万博でも、まだまだ世の中の食いつきは悪かったですね。なかなかマーケットチャンスに巡り会えませんでしたが、それゆえに「マーケットを開拓する!」というモチベーションは衰えませんでした。また、当社の電気自動車事業のために出資していただいたた株主への責任も重くのしかかっていたので、途中で辞めるわけにはいきませんでした。

マリオ:チャンスがキター!と実感されたのはいつ頃でしたか?

ゼロスポーツ 中島社長

中島社長:2008年6月の後半に、日本郵政が電気自動車の導入を発表した時ですね。そこから世の中がガラッと変わりました(笑)

マリオ:ようやく時代が追いついてきたわけですね。しかし、電気自動車そのものの性能はかなり実用的なレベルになってきましたが、最大の課題といわれるインフラの整備についてはどうお考えですか?

中島社長:インフラ論というのは、従来のエンジンの時代とまったく同じ状況を再現しようとすると出てくるものだと考えています。ある一定の区間に多数の急速充電設備を置かねばならないという発想は、北海道から九州まで走り切るような自動車の用途のイメージですよね?現状では、50キロワット級の大電流の急速充電器を設置すると、車体と充電器で数百万円の補助金が必要になってしまうのですが、インフラを整備するのに、国はここまでお金を使ってよいのかと疑問を抱いています。

今市販されている電気自動車の容量は約9~24キロワットなので、50キロワット級の大電流の充電器じゃなくてもいいわけです。10~20キロワット級の充電器なら、大幅な低予算化が可能となります。日本郵政で使うクルマのように、1日に50kmという用途には50kmのパッケージで十分ですから、実際に使う用途に合わせれば、現状の技術で十分満足できる状況がつくれるはずだと考えます。

まだ見ぬ次世代技術でいつ花が咲くか、を目指すよりも、今現在、古くから培われてきた日本の素晴らしいモーター・電池の技術をうまく活用すれば、電気自動車の普及は早まるのではないでしょうか。電源を供給するスタンドが小型で安価なら、新しいメーカーも参入しやすくなります。現状の技術を繋げることも、立派な技術力だと思うのです。

マリオ:これからの御社の新しいプロジェクトについて教えてください。

(左)マリオ二等兵/(右)ゼロスポーツ 中島社長

中島社長:日本郵便は電気自動車の導入にあたり、数ある自動車メーカーの中から当社を選んでいただきました。また、大手石油会社からの出資もいただいているので、それだけ注目と期待をされているということを実感しています。

来年度からは電気自動車の量産を本格的に始めます。自社で自動車をオリジナルで開発し、世界に提供していきたいと考えています。

マリオ:アフターパーツの開発・販売についてはいかがですか?スバリストはこれからも夢と期待を抱き続けられるのでしょうか?

中島社長:従来の根幹事業であるアフターパーツもまだまだ需要がありますので、こちらでも新たなる展開を計画しています。どうかご期待ください!

前へ 1 2 3

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

筆者マリオ 二等兵
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる