ゼロスポーツ 中島社長インタビュー(2/3)

  • 筆者: マリオ 二等兵
  • カメラマン:オートックワン編集部
ゼロスポーツ 中島社長インタビュー
ゼロスポーツ 中島社長 ゼロスポーツ 中島社長 ゼロスポーツ 中島社長 ゼロスポーツ 中島社長 (左)マリオ二等兵/(右)ゼロスポーツ 中島社長 エレクシード エレクシード 走行イメージ エレクシード 走行イメージ ゼロ EV セラビュー ゼロ EV セラビューバン 画像ギャラリーはこちら

8年間連続でEVを販売し続けている唯一の自動車メーカー

マリオ:スバルのサンバー以外の軽トラックもテストしていたんですね。当時は、パーツメーカーさんが電気自動車を作ってしまうという事実に大変驚かされた記憶があります。

ゼロ EV セラビュー

中島社長:たとえば、アフターパーツを開発する時には、装着するクルマ本体をバラバラに解体して研究するところから始まるのですが、その過程でクルマの設計者の意図が見えてくるようになります。

アフターパーツ開発・研究を続けて行くと、クルマの基本構造や設計理念への理解が深まるのです。そこで電気自動車を独自に開発するプロジェクトが立ち上がりました。

我々は、まず電気自動車である前に、普通に乗れるクルマであることを重視してきたので、開発にあたっては3社の軽トラックでテストを行いました。軽トラックとはいえ、メーカーごとにエンジンの搭載位置やフレームの構造などが異なるので、モーターや電池の搭載位置も全部変わってきます。テスト走行を実施して、電気自動車としてのシステムが正しく機能するかをチェックしないといけない。クルマとしてきちんと機能しないと意味がありませんからね。それで残ったのがサンバーでした。

マリオ:元々スバル車のカスタムをやっていたからサンバーを選んだ、というわけではなかったのですね。

中島社長:サンバーは、我々が考える電気自動車にもっとも適した構造を持っていました。RRレイアウトゆえに重量バランスの比率もよかったですね。

マリオ:それにしても、11年も前から電気自動車の開発に取り組んできたとはすごいですね。今日のエコカーブームの到来を予想されていたのでしょうか?

エレクシード 走行イメージ
エレクシード 走行イメージエレクシード

中島社長:当社は、電気自動車を軽自動車以上のモデルで8年間連続で販売し続けている唯一の自動車メーカーです。大手の自動車メーカーさんも昔から開発・研究は続けてきたわけですが、販売を継続することはなかった。今でこそ電気自動車はどのクルマよりも注目されるようになりましたが、それはごく最近になってからの話です。

数年前までの電気自動車は、重い、遅い、カッコ悪い、というネガティブなイメージを持たれ、まったく売れることはありませんでした。2003年には国土交通大臣から型式認定をいただき、「エレクシード」を発表。

これは直流モーターを搭載した本格的な小型軽量のスポーツカーとして、それまでの電気自動車のマイナスイメージを払拭するべく発売しました。モーターショーでは大盛況でしたが、乗員は一人しか乗れないこともあり、198万円という低価格を実現しながらも、まったく売れませんでした。

「エレクシード」は、電気自動車である前にハンドリングやブレーキ性能にも強くこだわって開発し、スポーツカーらしさを追求したので、大手自動車メーカーの技術者が視察や試乗に来られたものでした。レース関係者にサーキットでテストされたこともありました。その後はゴルフカートや車イスカートの開発・販売を始めました。ゴルフカートにおいては一定のシェアを確保しています。

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筆者マリオ 二等兵
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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