走りを楽しむ発想は変わらない! 日産が進める自動運転の世界とは(1/2)

走りを楽しむ発想は変わらない! 日産が進める自動運転の世界とは
神奈川県と実証実験を行った日産の自動運転テスト車両(ベース車:リーフ) 日産の自動運転テスト車両(ベース車:リーフ) 日産の自動運転テスト車両を試乗したゴーン社長(ベース車:リーフ) 日産の自動運転テスト車両(ベース車:リーフ) 日産の自動運転テスト車両(ベース車:リーフ) 日産の自動運転テスト車両(ベース車:リーフ) 神奈川県と実証実験を行った日産の自動運転テスト車両(ベース車:リーフ) 「自動運転技術の投入スケジュール」を発表したゴーン社長 画像ギャラリーはこちら

技術の日産を早くから見せつけた

2013年8月28日、日産は自律自動運転技術「NISSAN AUTONOMOUS DRIVE」を発表した。システムを搭載したのは市販車であるEV「リーフ」。センサーの認識範囲内であればドライバー要らずの運転操作が可能なSAE(米国自動車技術者協会)が定める「レベル4」を達成する。

今でこそ、この「レベル4」を有する自動車メーカーは多いが、2年以上も前に我々報道陣への同乗試乗を許していたメーカーは少なかった。さすが「技術の日産」を掲げるだけはあると感心したものだ。

その同乗試乗は、都市部や高速道路を模したクローズドコースで行なわれた。交差点手前での一時停止や赤信号を認識しての完全停止、さらにはスムースな車線変更のほか、走行中に死角から突如として飛び出してきたダミー人形を素早いハンドルさばきで緊急回避を行なうなど、高い自律自動運転操作の数々を助手席で体感した。

抜群の性能を誇るレーザースキャナー

日産の自動運転テスト車両(ベース車:リーフ)日産の自動運転テスト車両(ベース車:リーフ)

こうした自律自動運転操作は数種類のセンサーと解析技術の賜だが、貢献度でみれば「レーザースキャナーセンサー」がダントツに高い。車体前後左右に取り付けられた6つのレーザースキャナー(測定範囲は最大80m程度)で自車を取り囲むように360度のセンシングを行ない、認識能力の指標となる角度分解度は一定に保たれるなど安定した性能を発揮する。また、その際の測定誤差は数cm単位と極わずかであることも大きな特徴だ。

ADAS(先進安全技術)に数多く使われ、「衝突被害軽減ブレーキ」などで知名度が高まってきたミリ波レーダーだが、測定範囲においては200m(長距離77GHz)程度とレーザースキャナーを大きく上回るものの、測位誤差という点だけで捉えると30cm程度とレーザースキャナーには及ばない。

このように抜群の性能を誇るレーザースキャナーだが、高価であるという難点がある。しかし「NISSAN AUTONOMOUS DRIVE」では駐車車両の側方通過も行うため、あえて誤差の少ないレーザースキャナーを採用している。これは一見すると普及を見据えたシステム作りとはほど遠い、つまりは単なるプロトタイプとしての技術披露と思われがちだが、日々進化するセンサーの価格は日進月歩であることから、将来的には価格競争力という意味でも勝算があると見込んでのこと。

では、その将来とはいつであり、どんな自律自動運転技術が展開されていくのか?

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西村 直人
筆者西村 直人

1972年東京都生まれ。クルマとバイク、ふたつの社会の架け橋となることを目指す。得意分野はパーソナルモビリティだが、WRカーやF1、MotoGPマシンの試乗もこなす。近年では大型のトラック&バス、トレーラーの公道試乗も行うほか、HVのバス&電車など、物流や環境に関する取材も多数担当。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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