[スタッドレスタイヤ テスト]トーヨータイヤ OBSERVE GARIT GIZ(オブザーブ・ガリットギズ) 試乗(3/3)

[スタッドレスタイヤ テスト]トーヨータイヤ OBSERVE GARIT GIZ(オブザーブ・ガリットギズ) 試乗
トーヨータイヤ スタッドレス「OBSERVE GARIT GIZ」(オブザーブ・ガリット・ギズ) 雪上試乗レポート/飯田裕子 トーヨータイヤ スタッドレス「OBSERVE GARIT GIZ」(オブザーブ・ガリット・ギズ) 雪上試乗レポート/飯田裕子 トーヨータイヤ スタッドレス「OBSERVE GARIT GIZ」(オブザーブ・ガリット・ギズ) 雪上試乗レポート/飯田裕子 トーヨータイヤ スタッドレス「OBSERVE GARIT GIZ」(オブザーブ・ガリット・ギズ) 雪上試乗レポート/飯田裕子 トーヨータイヤ スタッドレス「OBSERVE GARIT GIZ」(オブザーブ・ガリット・ギズ) 雪上試乗レポート/飯田裕子 トーヨータイヤ スタッドレス「OBSERVE GARIT GIZ」(オブザーブ・ガリット・ギズ) 雪上試乗レポート/飯田裕子 トーヨータイヤ スタッドレス「OBSERVE GARIT GIZ」(オブザーブ・ガリット・ギズ) 雪上試乗レポート/飯田裕子 トーヨータイヤ スタッドレス「OBSERVE GARIT GIZ」(オブザーブ・ガリット・ギズ) 雪上試乗レポート/飯田裕子 トーヨータイヤ スタッドレス「OBSERVE GARIT GIZ」(オブザーブ・ガリット・ギズ) 雪上試乗レポート/飯田裕子 トーヨータイヤ スタッドレス「OBSERVE GARIT GIZ」(オブザーブ・ガリット・ギズ) 雪上試乗レポート/飯田裕子 トーヨータイヤ スタッドレス「OBSERVE GARIT GIZ」(オブザーブ・ガリット・ギズ) 雪上試乗レポート/飯田裕子 画像ギャラリーはこちら

気になる、スタッドレスタイヤの寿命とは

トーヨータイヤ スタッドレス「OBSERVE GARIT GIZ」(オブザーブ・ガリット・ギズ) 雪上試乗レポート/飯田裕子

ところでスタッドレスタイヤの寿命はご存知かしら?

トーヨータイヤでは、2~3シーズンはきちんと保管しておけば性能面で問題はないと言う。が、重要なのは溝の深さ。新品時の1/2=50%摩耗したら、冬用タイヤとして使用できない。

では摩耗末期のタイヤの性能はどんなものなのだろう?

ということで今回は、摩耗末期のタイヤの性能を試す機会もあった。2014年製のOBSERVE GARIT GIZ。しかもスタッドレスタイヤとしての使用限界であるプラットフォームが露出する寸前で、50%弱の摩耗状態だった。

摩耗末期のスタッドレスタイヤを新品と比較テストしてみた

トーヨータイヤ スタッドレス「OBSERVE GARIT GIZ」(オブザーブ・ガリット・ギズ) 雪上試乗レポート/飯田裕子

トヨタ アクアに履いたそのタイヤは、テストコースの弱圧雪路での発進は大きな変化は感られず、評判路では「いくぶん横滑り防止装置の作動が早いかな?」と思う程度。これもあらかじめタイヤの状態を知っているから、注意深く観察しつつ「そう言われればそんな感じかしら?」という感覚だ。

ただ目に見えて異なったのは、氷盤路でのブレーキの制動力。同じアクア同士で20km/hからのブレーキを試したところ、新品では8~10mくらいで完全停止したが、555%摩耗タイヤは約10~15mの地点で停止。という具合に、制動距離自体はわずかに伸びたけれど、摩耗末期であっても効きが持続するという事は体感できた。

スタッドレスの性能を長く維持するのに最も大事なのは、オフシーズンの保管方法

トーヨータイヤ スタッドレス「OBSERVE GARIT GIZ」(オブザーブ・ガリット・ギズ) 雪上試乗レポート/飯田裕子トーヨータイヤ スタッドレス「OBSERVE GARIT GIZ」(オブザーブ・ガリット・ギズ) 雪上試乗レポート/飯田裕子

ただし、いくら摩耗末期のタイヤが性能を維持し続けているといっても、所期の機能を保つためには、もうひとつとても重要な条件がある。

それは使用しない間の保管状態=自然な劣化をなるべく抑えるということ。

ゴムが主原料のタイヤは、使用していない間にも自然と劣化するけれど、劣化速度は保管方法次第で大きく変わるという。トーヨータイヤでは、以下のような保管方法を推奨している。

<直射日光や熱、油類からタイヤを避けて保管すべし!>

まずホイール付で保管する場合は、タイヤの空気圧を半分くらいに減らしておくこと。タイヤ内の空気の膨張/収縮が、内側からゴムの劣化を進めるというのだ。

タイヤを重ね積み上げて保存する場合は、2~3ヶ月に1度、一番下のタイヤをローテーションすること。タイヤは床に直に置くと、タイヤ内に浸透しているオイルなどが染み出し、シミをつくることがあるので、新聞紙などを敷いてから置くように。

 立てて保管する場合は、接地面をローテーションしよう。ずっと同じ場所が床と接しているとフラットスポットができ、装着後の走行に影響する可能性がある(走れば復元する能力はあるそうだけど)。

高い排水性能だからと言って、こちらも過信は禁物

トーヨータイヤ スタッドレス「OBSERVE GARIT GIZ」(オブザーブ・ガリット・ギズ) 雪上試乗レポート/飯田裕子トーヨータイヤ スタッドレス「OBSERVE GARIT GIZ」(オブザーブ・ガリット・ギズ) 雪上試乗レポート/飯田裕子

ちなみにOBSERVE GARIT GIZは、冬道での排水性の向上が一つの特長なのだけど、排水性と言っても“雨”の走行が格段に得意というわけではない。これはスタッドレスタイヤ全般に共通する特徴だ。雪や氷が融けたときのようなウエット路面も同様。サマータイヤほどの排水効果が得られると勘違いしていたなら、ダメよ~ダメダメ(古い!)。あくまでも冬用タイヤを履いているのだから、その点は注意して走行しなければいけないのだ。

近年のタイヤは経年劣化の変化度合も緩やかになり、摩耗による性能の変化も極端に変わることはないようだ。これから保管していた冬タイヤを履こうという方は、あらためてきちんとチェックをしてからにしましょう。また今シーズン終わりで保管しようという方は、保管の仕方に注意して翌シーズンに備えよう!

ゴムは生もの。せっかく優れた性能を持つタイヤを手に入れたのなら、オフシーズンの維持や保管も怠らぬようにお願いします!

[レポート:飯田裕子/Photo:TOYO TIRES]

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飯田 裕子
筆者飯田 裕子

OL時代に始めたレース活動をきっかけに、クルマへの興味/関心を深め、フリーの自動車ジャーナリストに転身。自動車雑誌への執筆や自動車系TV番組出演などから、活動の場を広げ、現在では女性誌および一般誌、新聞、Web、ラジオ番組でのパーソナリティ、TV、トークショーと活躍の場は幅広い。ドライビングインストラクターとしてのキャリアも長く、自動車メーカーをはじめ、一般企業、保険会社、警視庁などが主催するスクールでの指導にも定評あり。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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