日産 GT-R 2015モデル イラスト試乗レポート/遠藤イヅル(3/3)
- 筆者: 遠藤 イヅル
- カメラマン:和田清志 イラスト:遠藤イヅル
実に45年を超える歴史を持つ老舗ブランド”GT-R”
ところで2014年に、GT−Rはデビュー45周年を迎えました。最初のGT−Rは言うまでもなく1969年登場のC10型(通称ハコスカ)「スカイラインGT−R」、PGC10型です。レースに勝つために、プロトタイプカーR380のGR6型エンジンの血を引くS20型直6DOHCエンジンを搭載したGT−Rは、のちにさらに戦闘力をアップした2ドアハードトップ(KPGC10型)へと移行し、国内では無敵のレーシングマシンに進化しました。そして前人未到の50連勝を達成したのは有名な話です。
現在のGT−R・R35型はスカイラインの名を冠する事も無く、歴代GT−Rのようにレースに勝つために開発されたクルマではありません。でも、その時代における最高の技術と高い性能と専用のエンジンを持ち、スカイライン系の形式「R」を引き継ぎ、丸4灯テールを輝かせるこの類いまれなるグランツーリスモは、間違いなくGT−Rのヘリテイジの延長上にあります。
時期モデルの噂もチラホラ聞こえるGT−Rですが、日産の、そして日本が誇るスーパーカーとしてまだまだ進化を続けていって欲しいと思います。
[イラスト&レポート:遠藤イヅル]
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