アストンマーティン V12 ヴァンテージS試乗レポート/石川真禧照(1/2)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:和田清志
サーキットから公道までおさえたマシン
アストンマーティン ヴァンテージシリーズはショートホイールベースの2シータースポーツで、アストンマーティンのレーシングカーや「One-77」というフラッグシップモデルを除けば、常に最速カーの称号を与えられているモデルだ。
以前のヴァンテージに比べて、フロントに搭載されるパワーユニットは573ps、トルクは570Nmから620Nmに引き上げられたV12、6.0リッターエンジン。トルクは1000rpmでも4400Nmから510Nmへと増えている。
組み合わされるトランスミッションはスポーツシフトIIIAMT(オートメーテッド・マニュアル・トランスミッション)。現行のV8ヴァンテージSに搭載されているものを大幅に改良している。油圧駆動式を採用し、V12のハイパワー、ビッグトルクに適合させた。しかもこのユニットは既存の6速ATよりも25kgも軽量という。ちなみにこのスポーツシフトIIIはイタリアのグラツィアーノ社というミッション専門工房の手によるものだ。
つまり、ヴァンテージSは、サーキットで走行することをメインにしつつ、一般公道でも走行できるマシンなのだ。ウィークディーは足として使い、週末にはサーキットに行きレースを楽しむ。これがヴァンテージSというクルマの正しい楽しみ方なのだ。
で、今回は、日常の足としての使い勝手を中心にインプレッションしてみた。
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