マクラーレンMP4-12 スパイダー試乗レポート/石川真禧照(2/2)

マクラーレンMP4-12 スパイダー試乗レポート/石川真禧照
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簡単にオン・ザ・レールでカーブを走り抜けることが出来る!!

さて、オープンカーの醍醐味を味わうため、車速を落し電動ルーフを開け、オープンにしてみる。

30km/h以下なら走行中にスイッチオンでルーフが動きだす。ルーフの開閉時間は約13秒。オープン状態ではエンジン音はそううるさくはない。もっとサウンドを楽しみたいならリアウインドを開ければいいだろう。

ダイレクトに室内にエンジン音が侵入してくる。ハンドリングもパワートレインと同じようにノーマル/スポーツ/トラックの3モードがある。どのモードでも操舵力はかなり重い。

カーブではハンドルを切りはじめたときから重く、それをキープしたままなので、しっかりとハンドルを抑えることを要求される。

しかし、プロアクティブ・シャーシ・コントロールやブレーキ・ステア・システムがグリップ力を高め、リアウイングが角度を変えてダウンフォースを高め、さらにコーナリング中のブレーク性能とスタビリティを向上させるエア・ブレーキなどがそれぞれに仕事をする結果、本当にオン・ザ・レールで、カーブを走り抜けることが出来る。

足まわりには、フロント235/35ZR19、リア305/30ZR20というタイヤの組み合わせで、乗り心地は硬い印象。路面からのザラつきや細かい上下動は、クッションの薄いシートを通して、お尻にダイレクトに伝わる。

このようなスーパースポーツカーだが、意外だったのは実用性が考えられていること。フロントのラゲッジスペースは左右730mm、奥行き580mm、深さ330~480mmのスペースがある。リアは座席とエンジンの間に小さなバッグが入るスペースもある。

何日間かお借りして乗ってみた率直な感想は、しっかりと日常の足としても使える実用性とロングドライブでも疲れない快適性も備えているスーパーカーだということ。

このようなスーパースポーツカーを買うオーナーは、このクルマ1台しか保有していないということはないだろうが、気が付くとチョイ乗りにも使ってしまいそうなくらい気軽に乗れるのが、マクラーレン MP4-12Cスパイダーだ。

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石川 真禧照
筆者石川 真禧照

1947年東京都生まれ。1970年日刊自動車新聞社入社。翌年同社退社後、フリーの自動車評論家となる。1982年「I.W.OFFICE」を設立し、自動車を中心としたメディア活動を開始。「自動車生活探検家」として、『GORO』『DIME』(小学館)、『HOT DOG PRESS』(講談社)、『カーセンサー』(リクルート)など多数のメディアで活躍、現在に至る。日本モータースポーツ記者会会員。日本自動車ジャーナリスト協会副会長。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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