日産 新型ノートはガソリンで走るEV?燃費はアクア超え実現の新ハイブリッドe-POWER(1/2)

日産 新型ノートはガソリンで走るEV?燃費はアクア超え実現の新ハイブリッドe-POWER
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燃費は37.2km/L「このセグメントの中では最も良い」とゴーンCEO

日産 新型ノート ePOWER ラインオフ式 追浜工場日産 新型ノート ePOWER ラインオフ式 追浜工場

「ラインオフ」とは量産工場でコンベアーラインから降りる…つまり、クルマなどの工業製品が商品として完成する事を意味している。そのモデルが最初にラインオフする瞬間を祝うのが「ラインオフ式」だ。

10月24日、神奈川県横須賀市にある「日産自動車追浜工場」にて、新たに追加される日産ノートe-POWERのラインオフ式が開催された。

このラインオフ式にはC・ゴーン社長兼会長も出席し、1000人以上の従業員の前で「ここ追浜で6年目に量産始めた日産リーフは、世界で最も売れているEVとなっています。ここ追浜で多大な成果に繋がる新しい一歩を踏み出すのが『ノートe-POWER』です。軽快な走りと燃費を両立した革新的な技術を搭載することで、国内生産/販売に寄与するでしょう」と“日本語”でスピーチも行った。

今回、新型ノートe-POWERのエクステリアのみ撮影が許可されたが、フロントマスクは新しい顔となるVモーショングリルに変更され、前後バンパーの変更などにより腰高感の強かった現行モデルよりも安定感がプラス。GT-R2017モデルやパリショーで世界初公開されたマイクラ(日本名:マーチ)と同じオレンジ色も相まって、よりプレミアムな方向にシフトした印象だ。もちろん、左右およびリアに「e-POWER」のバッジがキラリと。

>>新型ノートe-POWERと現行ノートを写真で比較(画像47枚)

EVの力強さ/加速感を航続距離の心配なく味わえる

日産 新型ノート ePOWER ラインオフ式 追浜工場

インテリアは新型セレナで採用のDシェイプのステアリングやリーフと同じデザインのシフト周りなどを確認。恐らくメーター周りなどもエネルギーフロー画面など、専用のデザインが採用されている…はず。

とは言え、注目は目に見えない部分である新パワートレイン「e-POWER」だろう。エンジンで発電した電気を用いてモーターの駆動を行うことで、EVの力強さ/加速感を航続距離の心配なく味わえる一台である。つまり、リーフで培った電動化技術を応用したユニットだ。

ただ、一部メディアでレンジエクステンダーEVと報じている所もあるがシリーズ式ハイブリッドが正しい。エンジンはレンジ(距離)をエクステンド(延長)するのではなく、駆動に使うエネルギーをリアルタイムに必要な分を発電するという考え方なのだ。そのため、エンジンはガソリン車と同じ1.2リッターを搭載しているはずだ。

ちなみにオフライン式の後に行われたカルロス・ゴーン社長兼会長の囲み取材では、メディアからの質問に対して「燃費は37.2km/Lでこのセグメントの中では最も燃費がよい」と語っている。

>>新型ノートe-POWERと現行ノートを写真で比較(画像47枚)

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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