電気自動車(EV)関連ビジネスの明暗クッキリ!話題の「MIT電池」は新時代を築けるか(2/2)

電気自動車(EV)関連ビジネスの明暗クッキリ!話題の「MIT電池」は新時代を築けるか
沖縄の高速PAに設置されている急速充電器 沖縄の高速PAに設置されている急速充電器 日産リーフの30kWh バッテリーモジュール 急速充電器 日産リーフと筆者の国沢氏 急速充電器 急速充電器で充電する日産リーフ 日産リーフのモーター 日産リーフのメーター ホンダ アコードプラグインハイブリッドと沖縄の高速PAに設置されている充電器 ホンダ アコードプラグインハイブリッド 画像ギャラリーはこちら

現在の電池より圧倒的に軽く作れるMIT電池

急速充電器で充電する日産リーフ

新しい技術はリチウムを金属という形態で使う。したがって「リチウム・イオン電池」じゃなく「リチウム金属電池」です。現在の電池より圧倒的に軽く作れるそうな。

ちなみに日産リーフの最新型30kWhリチウム電池は、1kgあたりの容量おおよそ180wh。第2世代と呼ばれている2~3年後に実用化されるリチウム電池は250wh/kgを実現していると言われており、こいつを使えば現在のリーフと同じ重量の電池で3割増しの搭載が可能。実用航続距離にして300kmも見えてくる。

今の開発スケジュールのままでも、2年後に航続距離300kmの電気自動車が出てくるということである。

ホンモノの「電気自動車の時代」へ

日産リーフと筆者の国沢氏

しかし!「MIT電池」、そんなレベルではない!下を見て今の2.5倍を実現出来るのだという。

この電池が実用化されると、リーフと同じ電池重量を積めば実用航続距離450km。電池重量を半分以下にしたって現在の30kWhタイプと同じ航続距離をキープ出来てしまう。もはや電気自動車のイメージが変わる。

量産した場合、電池の価格=原材料の価格に近づくため、電池価格だって大幅に下がっていく。するとホンモノの「電気自動車の時代」になるだろう。

新しい世代の電池までどうやって繋ぐかが一番の課題になってきた。

[Text:国沢光宏]

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国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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