航続可能距離280kmに伸びた「日産 リーフ」マイチェンモデルを試す!(2/5)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:茂呂幸正
大容量リチウムイオンバッテリーを新搭載出来た理由とは
そして、最も大きなトピックは全グレードで24kWhと30kWhの大容量の駆動用リチウムイオンバッテリー仕様が選べるようになったことだ。
「航続距離を増やすなら、たくさんバッテリーを積めばいいのに」と思われがちだが、バッテリーの重量が増せば車両が重くなり、コストも高くつく。パッケージングにおいても、容積が増えれば乗員や荷物のスペースが狭められる可能性もあるワケだ。
ところが、新開発された30kWhのバッテリーは、サイズ自体は24kWhと同等ながら、リチウムイオンの高充填化やバッテリー内部の抵抗低減によって高効率化を実現。大容量化によるネガを与えないものに仕立てている。
メーターの航続可能距離表示はアナタの運転しだいで変わる!?
EVを走らせる上で、ドライバーが航続可能距離を把握することは、出先で電欠しないためにとても重要なことだ。メーター表示に目を向けると、普通充電で100%満充電した状態で航続距離を示すモニターは280km……ではない。
というのも、それまでにリーフを走らせた平均電費などをもとに「予測した」数値が表示されるからだ。つまり、アクセルを踏み込んだ走りの後に満充電にしたら、200kmを切った数字が表示されることもザラにある。とはいえ、無駄にアクセルを踏み込まない「低電費ドライブ」を心掛ければ、数字は徐々に伸びていく。
[+52kmの余裕・・・次ページへ続く]
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