ベスト・オブ「ゴルフ」はどれ!?試乗で分かった各グレードの違いとは
今回登場するのは、5ドアハッチバックの扱いやすいボディサイズに一クラス上の上質な装備を搭載し、見事に第34回カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したフォルクスワーゲン「ゴルフ」です。多数のグレードがあるゴルフですが、今回は上級グレードの「ハイライン」、比較的お手頃な「トレンドライン」、そしてスポーツモデルの「GTI」、GTI以上に走りの性能を高めた「R」の4グレードのレポートをご紹介いたします。
カー・オブ・ザ・イヤーは伊達じゃない!(投稿者:ぽんぽんさん)
「フツーの人のフツーの人によるフツーの人のためのカーレポ」を自称するぽんぽんさん。今回はハイライン以外にR、GTIの3グレードに試乗したようですが、その上でやはりハイラインがオススメとのことです。
■試乗グレード:ハイライン
外観デザイン ★★★★☆
インテリア ★★★★☆
走りやすさ ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
乗れば乗るほど素晴らしい車だと実感できます。さすがに第34回カー・オブ・ザ・イヤー受賞車です。
ひとたび走りだせば、ペダルの踏み心地、サスペンションの動き、ステアリングフィール、全てが上質。ハイラインはリアサスペンションがマルチリンク式となっている事もあるでしょうね。全てが高級感に溢れています。硬くて頑丈な良い物に乗っている事が実感できます。あ、そうそう、シフトアップの早さに最初はビックリするはずです。凄いんだから、DSG!ハイライン独自の2気筒休止システムも、こっそりいい仕事します。
安全装備はこれでもかというほど装備されていますが、特に驚くべきはアダプティブクルーズコントロール。前方の車と設定した距離になるよう、速度を自動制御。なんと減速だけでなく再加速もします!半自動運転と言っても良いのかもしれない。
GTIは内装やエンジンの回り方、エキゾーストノートもわかりやすく「スポーツしてます」という感じ。峠にいけばとても楽しめることでしょう。街乗りに限って言えば GTIの楽しさや速さ < ハイラインの静かさや楽さになる気がします。……
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走りの質感がハンパない!(辛口系男子さん)
「購入者視点」での厳しいレポートがウリの辛口系男子さん。今回はゴルフ「ハイライン」の試乗にあたり、その走りの質感を高く評価してくれている他、個々の装備やラインアップに関しても詳しく書いてくれています。
■試乗グレード:ハイライン
外観デザイン ★★☆☆☆
インテリア ★★★★☆
走りやすさ ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
【動力性能】ターボとはいえ、とても1.4リッターとは思えないほど素晴らしいトルク感がある。発進時から力強いが、過敏な飛び出し感などはなく好印象。速度がのってからの加速も力強く、中速域からの急加速も試してみたが、エンジンがなめらかかつ軽快に吹け上がり、レスポンスよく加速してくれる。
【乗り心地】結論から言うと、非常に良い乗り心地。衝撃のいなし方がすごくマイルドなのに、フニャフニャした感じは一切しない。非常に安心感のある足回りと言える。ただし、自分が試乗した試乗車には、ダンパーの減衰力やパワステの特性を切り換えられるサスペンションシステム(DCCというオプション)が装着されていた。よって、ここで述べた乗り心地に関する印象は、あくまでもDCCオプションを装備した場合の話であることにご注意頂きたい。……
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これぞ大衆車のベンチマーク!(投稿者:DELAYASさん)
もともとスーパーカー好きというDELAYASさん。試乗したのはトレンドラインというベーシックグレードですが、試乗の結果感じたのは“ゴルフの良さを知るにはこれで十分”ということだそうです。
■試乗グレード:ハイライン
外観デザイン ★★★★☆
インテリア ★★★★☆
走りやすさ ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
見た目は先代よりシャープになったイメージ。ドアの開閉感・開閉音もきちんとチリがあってる感じで、高級車のそれと同じものを感じます。ベーシックでありながらきちんと要所をおさえたサポート感あるシートに座り、エンジンスタート。先代の改良版であるがこれがしっかり進化している。
国産ハイブリッドと燃費を比べると実燃費となると差は縮まりますし、欧州車ならではの走行性能の安心感・安定力があります。装備・走りの充実を求めるのならばより上級グレードを選べばよいが、ゴルフの良さを知る分にはベーシックグレードで十分だと私は思います。……
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GTIでもシルクのような滑らかさ(投稿者:bellmarkさん)
続いては、フォルクスワーゲン「ジェッタ」にお乗りのbellmarkさん。試乗したGTIに関しては、街なかでの扱いやすさとワインディングでの楽しさのバランスが良かったと書いてくれています。
■試乗グレード:GTI
外観デザイン ★★★★☆
インテリア ★★★★☆
走りやすさ ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
まず乗って思ったのがハンドルの軽さです。GTIには可変ギヤ比のステアリングがついているので、低速でハンドルを目一杯切るときとかは非常に軽く取り回しが楽でした。そして、交通の流れに沿って街中をDCC「コンフォート」で走りました。エンジンの音はたいへん静かで、でもその存在を主張している、具体的には超低音域でボボボボボと静かに鳴ってる感じです。乗り心地は僕には非常にソフトに感じられました。
そういった調子でワインディングに近づきました。そこで、DCCを「スポーツ」に入れます。すると、7速湿式DSGが5→3に下がると同時にエンジンの音が高まります。そして明らかにダンパーが固くなったことが体感されます。でも、固くなったといっても高いボディ剛性のおかげでまったく不快ではない、というのはVWのお約束です。
信号に引っかかった時にあえてパドルシフトで3→2→1とシフトダウンすると「ブロォォォン」というブリッピング!この演出にはもうしびれました!……
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ゴルフ・ファミリーのブチ切れアンちゃん(投稿者:シマタロさん)
ラストはゴルフファミリー最強の走行性能を誇る「ゴルフR」のレポートです。投稿してくれたのは、普段スバル「レガシィ・ツーリングワゴン」にお乗りのシマタロさん。このRに関しては、普段の穏やかな乗り心地と“レースモード”発動時の豹変ぶりにかなり興奮気味のようでした。
■試乗グレード:R
外観デザイン ★★★★★
インテリア ★★★★☆
走りやすさ ★★★★★
総合評価 ★★★★☆
走り出すと、低速域でも件の排気音が“ボー”と聞こえてる。しかし音から受ける印象とは裏腹に、乗り心地はさほどハードでは無い感触に少々拍子抜けしていると、ディーラーの営業マン氏が「実は、この車には“R”だけに特別に用意された走行モードがあるんですよ」なんて、まるで悪魔の囁きみたいな事をのたまうのダ!!
それならば試さずにはおれぬと、そういう道に案内してもらい、R専用の“レースモード”開始!ム…ムムォ!!何じゃコリャア!!アクセル、ステアリング、足回り…全てがビンビンに反応しよる!さっきまでのいわゆるモッサリ、マッタリ感は何処へやら、である。しかもMTモードでのシフトアップ、ダウン時の音のキレ…というかシフトアップ、ダウン感がハンパ無い!これに乗った後にGTIに乗ったなら、ノーマルゴルフ?かと勘違いしちまうんじゃないか?と思えてしまう程の豹変ぶりである。
現時点ではベスト・オブ・ゴルフではないでしょうか?一言欄には“ブチ切れ”と書きましたが、日常モードでは過不足無い穏やかさです。まぁ、排気音除いてですが…500万と言う価格も、全体的な車の出来映えからすれば妥当かと思います。私には買えませんけど(泣)……
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ゴルフの「ここが惜しい!」
▼アイドリングストップからの再スタートが唐突。ガクンとくる。(ぽんぽんさん / グレード:ハイライン)
▼標準のシートの質感が安っぽい。特にサイドサポートの部分の触感は残念。個人的にはできればオプションのレザーシートにしたい。レザーシートにすると内装全体の見栄えはグッと良くなる。あと、アクセルペダルが吊り下げ式で、踏んだ時の感触が安っぽい。せっかく走りの質感が高いだけに残念なところ。(辛口系男子さん / グレード:ハイライン)
▼あくまで実用車であり、プレステージ性がないという見た目。(bellmarkさん / グレード:GTI)
▼基本的には目立った欠点は無い。強いて言えば、室内に盛大に入って来る排気音が、人によってはウルサイと感じられるかも…知れマセン。あとは乗り降りする時に、スポーツシートの腿をホールドする盛り上がった部分がビミョーに邪魔かな?って位。まぁ、車の全体的な魅力からしたら、至極些末な事なのですけれどネ…あ、後は500万越える価格もだけど…これは致し方ないでしょう。(シマタロさん / グレード:R)
カーソムリエって何?
カーソムリエはオートックワン運営の『カーソムリエ検定』に合格した、その名の通りの“自動車のソムリエ”。彼らが実際に試乗をし、そのクルマについて感じたことを投稿しているのが『カーソムリエレポート』です。これまでに全国1,700名のカーソムリエが、8,900件以上のレポートを投稿しています。
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