フォルクスワーゲン、「ゴルフGTI パフォーマンス」の受注を開始

専用チューンの2Lエンジン、フロントディファレンシャルロックなどを搭載。FFモデル最高峰のハンドリングを実現

フォルクスワーゲン ゴルフGTIパフォーマンス

フォルクスワーゲングループジャパンは、1976年から始まる「ゴルフGTI」の歴史上、最強モデルとなる「ゴルフGTIパフォーマンス」の概要を発表するとともに、9月27日(土)から受注を開始する。

今回導入される「ゴルフGTIパフォーマンス」は合計500台の限定モデルで、その内訳は同モデル専用のボディカラーであるカーボンスチールグレーメタリック(300台)と、標準仕様の「ゴルフGTI」でも人気のピュアホワイト(200台)の2色となる。価格は435万円(税込)で、ユーザーへの納車時期は2014年11月頃を予定している。

輸入車で初めて「日本カー・オブ・ザ・イヤー」に輝いた7代目「ゴルフ」のGTIモデルがベース

「ゴルフGTI」は、スポーツモデルの代名詞として、世界的にも広く知られている「GTI」ブランドを築き上げてきたフォルクスワーゲンの伝説的なホットハッチモデルでモデルチェンジのたびに期待を超えるパフォーマンスとダイナミクスを実現し、これまでも数多くのモーターファンを魅了してきた。

今回、日本に導入する「ゴルフGTIパフォーマンス」には、2013年、輸入車で初めて「日本カー・オブ・ザ・イヤー」に輝いた7代目「ゴルフ」のGTIモデルをベースに、さまざまな専用チューニングを行い、「ゴルフGTIパフォーマンス」は、究極まで「GTI」ブランドの「価値」を研ぎ澄ましたピュアスポーツモデルとなった。

「ゴルフGTIパフォーマンス」は、専用の大径19インチアルミホイールを標準装着することで、視覚的にもワイドアンドローなプロポーションが、いっそう強調された。一方、インテリアは「GTI」伝統のタータンチェック柄のシート地を採用しているが、専用のファブリック&アルカンターラシートを採用したことで、さらに上質な室内空間を提供している。

ベースモデルの「ゴルフGTI」との主な相違点

フォルクスワーゲン ゴルフGTIパフォーマンス

▼「ゴルフGTIパフォーマンス」専用にチューニングされた2リッターTSIエンジン

現行の「ゴルフGTI」に搭載されているターボチャージャー付きのTSIエンジンは、新開発のシリンダーヘッドを採用し、ターボチャージャーにつながる水冷式のEGRクーラーは、シリンダーヘッドと完全に一体化されている。排気ガスの冷却方法は、「ゴルフGTI」の全負荷時における燃料消費量の改善に大きく貢献。さらに、同エンジンは、2本のカムシャフトの調整機能と可変バルブタイミングを備え、さらに排気側のバルブリフトは、2段階調節式を採用している。こうした追加的な制御により、性能の向上、燃費の改善、低排出ガス化を実現した。今回導入される「ゴルフGTIパフォーマンス」では、最大トルク350Nm/1,500~4,600rpm)は同じだが、最高出力は「ゴルフGTI」に対して10ps向上し、230ps(4,700~6,200rpm)になった。これにより、250km/hの最高速度と0-100km/h:6.4秒という鋭い加速が得られる。

▼専用の電子制御油圧式フロントディファレンシャルロック

電子制御油圧式フロントディファレンシャルロックは、「ゴルフGTIパフォーマンス」のために新たに開発されたメカニズム。一般的な前輪駆動車(以下:FF)がコーナリングする場合、内輪にかかるトラクションは低下し、加速時に空転し易くなるとともにアンダーステア傾向(コーナリングスピードも低下)を示す。「ゴルフGTIパフォーマンス」は、電子制御油圧式フロントディファレンシャルロックを標準装着することで、コーナリング中に、前輪の左右いずれかの空転を検知すると、電動油圧ポンプで生成した油圧によってディファレンシャル内部のマルチプレートクラッチを作動させる。そして、ホイールの回転数や車速などの状況に応じて、トラクションの低いホイールから高いホイールに駆動トルクを0~100%の間で再配分する。このような機能を搭載したことにより、「ゴルフGTIパフォーマンス」は、エンジンパワーを100%無駄なく路面に伝達し、理想的な走行ラインをとれるようになったことから、コーナーからの脱出速度が向上するなど、FFモデルの最高峰にふさわしいハンドリング特性を実現している。

▼アダプティブシャシーコントロール“DCC”

「ゴルフGTIパフォーマンス」に標準装備する電子制御式サスペンションシステム、アダプティブシャシーコントロール“DCC”は、ダンパーの減衰力や電動パワーステアリングの特性を瞬時にコントロールして、快適な乗り心地と操縦性を提供する先進的なサスペンションシステムである。ドライバーはスイッチひとつで、日常の走行に適した「ノーマル」から、快適な乗り心地を維持する「コンフォート」、そして、俊敏性を高める「スポーツ」の3つのドライビングモードが選択可能。これによりドライバーは、様々な走行状況下でも「ゴルフGTIパフォーマンス」を意のままに操ることができ、その卓越した走りを思う存分堪能することができる。

▼強化された大口径ブレーキ

動力性能とハンドリング性能の向上にともない、「ゴルフGTIパフォーマンス」は、ブレーキ性能も強化。例えば、通常仕様の「ゴルフGTI」の4輪ディスクブレーキローターのサイズは、フロントが312mmX25mmで、リアが300mmX12mmとなっているが、「ゴルフGTIパフォーマンス」は、フロントが340mmX30mm、リアは310mmX22mmと、ひと回り大きなサイズのディスクローターを装着している。また、赤い耐熱塗料でペイントされた「GTI」のレッドブレーキキャリパーは、「ゴルフGTIパフォーマンス」では、さらにスポーツマインドを掻き立てる「GTI」のロゴがハウジングに象られている(フロントのみ)。そして、放熱性に優れたベンチレーテッドディスクについては、通常仕様の「ゴルフGTI」では、フロントのみ装着しているが、「ゴルフGTIパフォーマンス」では、四輪のすべてに装着した。これにより、「ゴルフGTI」よりも、さらに強力なストッピングパワーが得られるようになり、よりハードな走行にも対応できるようになった。

▼さらに高められた快適性

「ゴルフGTIパフォーマンス」は、最新式のフォルクスワーゲン純正インフォテイメントシステム“Discover Pro”(ディスカバープロ)を標準装備している。このナビゲーションシステムは、ラジオやCDに加え、車両のあらゆる設定が画面上でできるドライビングプロファイル機能(ゴルフハイライン以上のグレードに標準装備)に加え、アダプティブシャシーコントロール“DCC”の操作なども一括して行うことができる。また、このナビゲーションシステムには、ITSスポットに対応したDSRC車載機(ETC機能付き)や、iPod、iphoneに対応した接続装置“MEDIA-IN”も付属している。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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