新型プリウスで最も買い得なグレードは?3月決算フェアで安く買えるのか!?(1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
プリウスでも選べるようになった「4WD」
プリウスのバリエーション構成を見ると、まずはこれまで通りの「2WD」と新型プリウスで初めて設定された「4WD」に大別される。
4WDは後輪をモーターで駆動するハイブリッドならではのメカニズムだ。後輪側のモーターは最高出力が7.2馬力だから、前輪を駆動するモーターの10%程度。後輪のモーターは前輪の滑りを検知して、時速70kmを上限に作動するが、出力を考えると雪道での発進性を支援する4WDと考えたい。
それでも滑りやすい路面の発進では、前輪の駆動力もさほど高まっていない。アクセル開度の少ない状況では4WDの効果を期待できる。
ただし、今のセッティングでは路面状況に関係なく4WDで発進して必要がなければ時速10kmで後輪のモーター駆動を停止する仕組みだ。これはムダなので、将来的には路面状況を先読みする機能が求められるだろう。
また、現時点では後輪のモーターは減速時の回生による発電の機能がない。これも回生を可能にしたい。なので4WDには今後の燃費向上の余地もあるが(今のJC08モード燃費は2WDが37.2km/Lで4WDは34km/L)、それでもプリウスで4WDを選択できるようになったメリットは大きいだろう。
なお、4WDの価格は2WDに比べて19万4400円高く、4WDの相場に沿っている。積雪地域を走るユーザーは積極的に選ぶと良いだろう。
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