レクサスHS250h 実燃費レビュー【vol.2 100-200km】(1/2)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:オートックワン編集部
アイドリングストップによる静けさが心地よい
沼津ICで東名高速を降り、西伊豆方面へ向かう。
夏の間は、この辺りは行楽客のクルマで大混雑するのが習わしだったが、新しい道路もできて、国道も拡幅されているから、だいぶ楽になっただろう。
夏も過ぎた平日の午前中はクルマの数も少なく、すぐに西伊豆の海岸線へ出た。
HS250hは走行中も静かだが、赤信号で停止した時にアイドリングストップすると、さらに静かになるのが心地良い。クルマに乗っていても、外の世界と通じ合えているような気がしてくる。
初代トヨタ・セルシオの、レコーディングスタジオに閉じ込められたような、外界から完全に遮断されたような静けさと違って、HS250hは外の世界と通じるような静かさだ。
赤信号でアイドリングストップすれば、クルマ自体が発する音は皆無となるわけだから、セルシオのように車内を無菌室に隔離するかのように静粛にする必要は生じない。
無音状態になるのではなくて、外を歩いている人と同じ音を聞いている、と考えればいい。
アイドリングストップは、ドライバーとクルマに乗る人の意識を外へ向かわせる。
クルマという殻に閉じこもらず、外と気持ちが一体化する。21世紀的だと思う。窓を開けよう!
神宮外苑の絵画館前からここまでスイスイと走って来てしまったので、パーキングスペースに停め、ちょっと一服。リアシートに座ってみたり、トランクスペースをチェックしたりする。
発表直後のメディア試乗会では、インテリアとエクステリアの組み合わせを何種類か見たが、黒と明るいベージュの組み合わせは初めて見た。このベージュ、明るいからほとんど黄色に見えてしまう。
黒に黄色。斬新なコンビネーションだが、阪神タイガースである。自分で選ぶかと訊かれたら、これにシックリと来る服を持っていないので、コーディネートの自信がない。
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