レクサスHS250h 実燃費レビュー【vol.2 100-200km】(2/2)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:オートックワン編集部
レクサスに見られる、車内のスイッチの多さ
色はともかくとして、よく見るとHS250hの車内にはスイッチが多い。
レクサスのトップモデルであるLS460が登場した時にもそれを感じ、ドライバーによって動かすことができるスイッチやボタン、ルーバーなどを数えてみたことがあった。
なんと、LS460のスイッチの数は178!後席マッサージ機能付きのロングボディのLS460Lにいたっては、マッサージ機のリモコンのボタンが一気に増えるので、200を優に超えていた。今回は数えなかったが、あの時の感じに近いのだ。
現代のクルマでは、安全や快適性、エンターテインメントを充実させるための装備が増える一方だ。
しかし、車内にそれらの装備をそのまま設置できる表面積は限られているから、装備ひとつあたりの面積を小さくするか、頻度によって整理する必要が生じる。
後者の代表の嚆矢がBMWの「i-Drive」で、パソコンのような階層構造を形成していて、装備を整理している。
i-Driveほど徹底してはいないが、アウディは「MMC」、メルセデスベンツは「COMMAND」をそれぞれ使って、よく使う装備とあまり使わない装備を整理整頓して、安全運転に寄与し、インテリアをスッキリさせている。
HS250hにも、LS460にも、それがないのだ。増え続ける装備のスイッチ類を、野方図なままにしている。HS250hを購入して、クルマにも装備類の使い方にも慣れてくると、ほとんど使わない装備をどこかに仕舞いたくてもできないストレスを感じることになるのではないか。
解決策は、i-Driveのような集中管理デバイスを用いるしかないと思うのだが、LSの登場からもうずいぶん経つにも関わらず、同じ方法論を採っているということは、レクサスには何か独自の考え方があるのかもしれない。
反対に、装備の中でレクサスのオリジナルで使いやすく感心させられたのが、マルチモニター画面上にあるカーソルがコマンドに近付くと、自動的に引き寄せてくれるところだ。これは使いやすい。
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