アクアに迫る人気「シエンタ」受注の半分を占めるハイブリッドモデルの実燃費は果たして!?(5/5)

アクアに迫る人気「シエンタ」受注の半分を占めるハイブリッドモデルの実燃費は果たして!?
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「トヨタ シエンタハイブリッド」燃費レポート/総評

トヨタ シエンタ ハイブリッド

トヨタ シエンタハイブリッド 総合実燃費/21.5km/L

トヨタ シエンタ1.5X 総合実燃費/15.5km/L

シエンタハイブリッドは高速道路での燃費だけは1.5リッターガソリンに対する優位性に欠けるものの、それ以外の走行パターンにおいては1.5リッターガソリンに対する大きなアドバンテージを持っていることを確認できた(シエンタの車重と燃費のバランスという意味では1.5リッターハイブリッドよりも搭載要件などの事情もあるにせよ、可能なことであればプリウスやノア&ヴォクシーに搭載される1.8リッターハイブリッドの方がいろいろなバランスはいいのかもしれない)。

またこれは1.5リッターガソリン、ハイブリッド共通であるが、運転して面白味こそないにせよ、このサイズで6人ないし7人が大きな不便なく乗れること(3列目まで使った際のラゲッジスペースは狭いが、6人ないし7人+荷物あるいは3列目まで頻繁に人が乗るという使い方なら1クラス上のノア&ヴォクシーのようなハイトミドルミニバンを選ぶべきだろう)、自立自動ブレーキの設定、有彩色が似合う目を引くスタイルを持つ点など、改めて見事な商品であることを感じる。このことを考えると「シエンタ」という車名(スペイン語で7を意味するシエテ=7人乗りの意味と、エンターテイメントの造語)は非常によく似合っていると納得できる。

筆者個人の希望を言わせてもらうなら、筆者がデミオディーゼルのオーナーであったということもあるが、今年結ばれたトヨタとマツダの業務提携を効果として車重に代表される負荷に強いディーゼルエンジン、シエンタならデミオの1.5Lディーゼルを搭載した仕様が出てくれば面白いのではないかとも思う(それこそトヨタが軸にしているハイブリッドとディーゼルエンジンのバッティングということにもなりそうだが)。

トヨタ シエンタ ハイブリッド

最後にシエンタの1.5リッターガソリンとハイブリッドの損得勘定を計算してみよう。

購入時の金額差は、車両価格は上級のGグレード同士(1.5リッターガソリン/198万327円、ハイブリッド/232万9855円)で約35万円の価格差があるが、ハイブリッドはエコカー減税で重量税、取得税が免税となるため、エコカー減税の減税率の差を含めた実質的な価格差は30万円となる。

ガソリン代に関してはレギュラーガソリンの価格リッター125円と仮定し、それぞれの総合燃費から計算すると1万kmあたり約2万2500円安く付くことになる。ということは約13万3500km走行時点で1.5リッターガソリンとハイブリッドの価格差30万円はペイできる計算になるが、5万kmから7万km行時点で処分するとしてもハイブリッドの方が有利な点も加味すれば長い目で見た出費は同じような結果になりそうだ。

最終的な筆者の結論としては購入時の予算、支払い(ローンを組むことも多々あるだろうが)に余裕があるなら若干の乗り心地の良さという強みもあるハイブリッド、購入時の出費を抑えたいなら1.5リッターガソリンという選び方を勧めたい。

ということを考えながらシエンタの50%がハイブリッドだという初期受注を思い出すと、ユーザーもこういった計算をして1.5リッターガソリンとハイブリッドを選択しているのかもしれないということを強く感じた。

[Text:永田恵一]

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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