アクアに迫る人気「シエンタ」受注の半分を占めるハイブリッドモデルの実燃費は果たして!?(3/5)
- 筆者: 永田 恵一
「トヨタ シエンタハイブリッド」郊外路編
郊外路を運転していて前述した動力性能の性格の違いを除くと、シエンタ1.5リッターガソリンとシエンタハイブリッドの2台にそれほど大きな違いはない。
挙げるとすれば乗り心地やハンドリングがハイブリッド化による重量増、バッテリーという重量物が2列目シート足元床下という低い位置に配置され重心が下がった効果なのか、いい意味での重みを感じるより落ち着きのあるものになっている点くらいだ。
なおシエンタのタイヤは標準の15インチに加え、オプションでアルミホイール付きの16インチ(8万2080円)も設定されるが、フィーリングの違い以前に16インチホイールを選ぶと、ヴィッツやアクアと同じように最小回転半径がアルファードのような大型ミニバン並に大きくなる(5.2mが5.8m、簡単に言えば小回りが利かなくなるということだ)。このことはシエンタがコンパクトミニバンであることを考えると致命的に近いマイナスであるので、16インチ仕様は慎重に選ぶべきだろう。
郊外路での燃費は高速道路とは打って変わって1.5リッターガソリンの1.5倍以上となる23.1km/Lを記録した。この燃費はテスト中車の流れがいつもより遅い傾向でそのことが幸いしたことも大きいが、信号などで加減速がある走行パターンでは減速エネルギーを電力に替えバッテリーに貯める回生制動(貯めた電力はEV走行や加速時のアシストに使える)を持つハイブリッドカーの強みが発揮された結果だ。
ただしシエンタハイブリッドは、アクアがバッテリーを配置する位置などの関係でバッテリー容量が小さいため回生制動による電力の戻しを無駄なく行うのが難しい(具体的には極力緩く長いブレーキ操作が必要)のと同じように、というよりも車重の重さもありアクア以上に難しいため運転のスタイル、ドライバーによる燃費の振れ幅は大きいのではないかと思う。
アクア(郊外路での燃費は26.8km/L)との比較に関しては、今回郊外路でのシエンタハイブリッドの燃費はアクアの15%落ち以下に収まっており、郊外路での相対的なシエンタハイブリッドの燃費は優秀といえる。
トヨタ シエンタハイブリッド 郊外路における実燃費/23.1km/L
トヨタ シエンタ1.5X 郊外路における実燃費/15.2km/L
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。