アクアに迫る人気「シエンタ」受注の半分を占めるハイブリッドモデルの実燃費は果たして!?(2/5)
- 筆者: 永田 恵一
「トヨタ シエンタハイブリッド」高速道路編
今回のレポートはシエンタハイブリッドと1.5リッターガソリンエンジンを搭載するシエンタとの違いを中心にお伝えしよう。
高速道路編では主に動力性能を比べてみよう。高速道路本線への合流や追い越し加速といったアクセルを全開にした際の絶対的な瞬発力はスペック(1.5リッターガソリン/最高出力109馬力&最大トルク13.9kgm、車重1320kg、ハイブリッド/システム出力100馬力、車重1380kg)が象徴するように、1.5リッターガソリンに軍配が挙がる。
しかし日常的な発進加速や暖加速といったアクセルを深く踏まないシーンの動力性能についてはレスポンスに優れるモーターのアシストのおかげもあり(アシスト自体は車重が重いこともありそれほど体感することはできないが)、ハイブリッドの乗りやすさが光る。またエンジン音もハイブリッドのエンジンはベース自体は初代プリウスが登場した時から使われている、時間にして20年近くが経っているものながら、改良の積み重ねで快音というには遠いが、1.5リッターガソリンに対しては澄んだものである点も評価できる。
1.5リッターガソリンとハイブリッドの動力性能を総合的に比べれば引き分けといったところだ。
高速道路での燃費は20.9km/Lであった。1.5リッターガソリンの高速道路での燃費が19.7km/Lであったことを頭に置くと、物足りないと言わざるを得ないだろう。これはシエンタハイブリッドが空気抵抗の大きいミニバンであることに加え、車重がプリウスと同等と負荷が大きい車であることを考えると、特に高速道路ではアクアと同じ1.5リッターハイブリッドを使うことがシエンタにとっては荷が重かったということなのではないかと思う。といったことから想像すると6人ないし7人のフル乗車や速いペースといったさらに大きな負荷で高速道路を走ったという場合には、燃費が1.5リッターガソリンに劣るということもありそうだ。
もう1つ前回シエンタ1.5リッターガソリンの燃費を1.3リッター級コンパクトカーと車重を基準に比較したのと同様に、同じハイブリッドシステムを使うアクア(高速道路での燃費は過去データで26.9km/L)を基準にシエンタハイブリッドの燃費を見てみよう。シエンタハイブリッドはアクアに対し約25%車重が重いため、燃費と車重は反比例に近い関係があることから考えると燃費もアクアの25%落ちまでは許容範囲といえる。その基準ではシエンタハイブリッドの燃費は約20%落ちに収まっており、相対的なシエンタハイブリッドの燃費は及第点以上であるといえる。
トヨタシエンタハイブリッド高速道路における実燃費/20.9km/L
トヨタ シエンタ1.5X 高速道路における実燃費/19.7km/L
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