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試乗レポート 2006/10/5 13:34

三菱 ekワゴン 試乗レポート

関連: 三菱 eKワゴン Text: 竹岡 圭 Photo: 原田淳
三菱 ekワゴン 試乗レポート

正常進化を望んだ、eKらしいフルモデルチェンジ

シンプルでクリーンなデザイン。いわゆる「ゆるい」と称されるスタイリングと、確実な運動性能がウケて、大ヒットとなった初代eKワゴン。そのeKワゴンをベースに、ターボモデルのeKスポーツ、上質感をウリにしたeKクラッシィ、SUV風のeKアクティブなど、兄弟車種も登場し、一大eKファミリーを構築。21世紀に入って出てきた新しいカテゴリー、セミトールワゴンの先駆者となって君臨したのは記憶に新しいところ。

そのeKワゴンがフルモデルチェンジを受け、今回はeKスポーツも同時にデビューすることになった。ところが、スタイリング的にはパッと見あまり変わらないという声多数。わかるのは、今回の目玉の左リアの電動スライドドアくらいなんていう声も聞こえてくるが、実はルーフを除けば外板だってすべて変更されているのだ。大変化ではなく、弱点を克服するという正常進化を望んだ、eKらしいフルモデルチェンジなのである。したがってセミトールワゴンというスタイルも、シンプル&クリーンというコンセプトもまったく同じだ。

電動スライドドアはかなり嬉しい装備間違いナシ

さて、目玉となる電動スライドドアだが、セミトール型軽自動車としては初の試みである。特徴はインナーレール方式を採用していることだ。全長が短いセミトール型軽の場合、通常のミニバンのようなアウタースライド方式だと、開口部が限られてしまう。ギリギリまで開口部を広く取るためには、インナースライド方式を採用するしかないというワケで、あえて採用の難しいインナースライド方式を採用したというわけなのだ。

その結果、レールが見えないので、見た目がキレイなのも高ポイントだが、開口部の大きさも開口幅530mm、開口高1005mmを確保。地上高も380mmと低いので乗り降りもラクチン。幼児からご年配の方まで、身長175cmくらいまでの人がラクに乗り降りできるスペースを確保できたのだ。20cmの余裕があれば乗り降りできるというのは、狭い街中がメインとなる軽自動車となればこそ、ものすごく便利である。機動力の高さが格段に違ってくるだろう。また、小さいお子様がいるママさんにとっては、かなり嬉しい装備間違いナシだ。

後席の乗り心地は、軽ナンバー1

運動性能に直接かかわる、シートポジションも見直しが図られている。先代では前方上方視界がよくないという声があったので、ヒップポイントを10mm下げ、またスライド量も2ピッチ分増やし、それに合わせてステアリングの位置も10mm後退&5.5mm外側へずらすなど、本当に細かい調整が行われ、より幅広い体格の人へベストマッチするよう気遣われているのだ。

そして、走りのフィーリングは、eKは先代よりもさらに乗り心地の向上を目指したもの。実際特に後席の乗り心地は、軽ナンバー1といっても過言ではないだろう。しかしフワフワといったものではなく、きちんとドライバーの意思どおりに曲がる、止まるといった動きをしてくれる、素直なものに仕上がっているのが走りへの妥協は許さないeKらしい。

続いてeKスポーツのほうは、先代よりもさらなるスポーツ性能を追及するのではなく、楽しい走りと良好な乗り心地を両立するフィーリング。つまりちょっと大人になったのだ。先代のeKで培ったイイトコ取り+αで、走り出しなどのジャジャ馬らしさはキープしつつ、より安定性を高めているので、実はさらに攻められるレベルに仕上がっている。それでいて乗り心地は先代よりイイときているのだから、かなりのハイレベルだ。パワートレイン的には先代の動力性能をキープしつつ燃費や排ガス性能を向上させるということで、4ATにロックアップ機構を追加したり、触媒の容量を小さくしつつ性能を上げるなどといった改良が図られているが、アクセルペダルに呼応するリニアなフィーリングなどを見ると、さすがeKと頷かされる仕上がりだ。

カッコよさと同時に機能も織り込まれているeKスポーツ

今回のeKワゴンとeKスポーツの違いは、まずスタイリング。そしてeKスポーツにはターボモデルが用意されていると思えばわかりやすいだろう。eKスポーツには電動スライドドアの設定はないが、eKスポーツのデザインにはカッコよさと同時に機能も織り込まれている。例えば、軽自動車初のLEDリアコンビランプ、明るいプロジェクター式ディスチャージヘッドランプ、ディフレクター機能付きリヤスポイラーなど。いずれも視界の確保に役立ってくれるものだ。

また、すべてのガラスに赤外線カット素子を練りこみ、全方位UV&ヒートプロテクトガラスが採用されているのも女性にとっては嬉しい装備と言える。その他、ユーティリティ面でも凝っている。センターパネルにパールホワイトやダークグレーメタリックを採用するなど、質感を出しているのはわかりやすいところだが、目玉はマルチユースフックだろう。助手席後ろのバーにフックを引っ掛ける方式になっているのだが、このフックは別売りで販売されているので、好きなものに取り付けられるのである。これは今までにない新発想だ。万が一ぶつかってしまっても、ヒューズ方式になっているので壊れないというのも嬉しい配慮である。ちなみに前席センターにあるプチゴミ箱も同じフックで取り付けられているので、助手席後ろへの装着も可能と、自分次第にアレンジできるので楽しみが広がりそうだ。

筆者: 竹岡 圭

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