初期型オーナーが思わず嘆く進化ぶり! メルセデス・ベンツ Aクラス マイチェンモデル 試乗レポート(4/5)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:茂呂幸正・島村栄二
アシのアタリがソフトになった意外な理由とは
さらに、アシまわりも各段にアタリが柔らかくなっていたのだが、聞けばサスペンションの変更はないという。とかくAクラスはアシが硬いもの、と思っていただけに、しなやかさすら感じる今回の新型ではサスの設定をコンフォート方向にしたのかと思っていたのだ。
タネ明かしはタイヤにあった。コンチネンタルのスポーツコンタクトが採用されていたのである。
3年前のモデル導入期には、何を隠そうランフラットタイヤを採用するのが業界で大流行していたのだ。そして、Aクラスもブリヂストン製のランフラットタイヤが標準装備されていた。いくら進化目覚ましいといっても、ランフラットはまだまだ技術的に成熟していないのは事実だ。コンチネンタル独特の柔らかい路面へのアタリが、さらにAクラスの性格を優しくしていることは間違いない。
内外装もAクラスファミリーの進化に合わせバージョンアップ
他にエクステリアでは、以前は「シュポルト」だけに設定されていたダイヤモンドグリルを「A45 AMG」以外のすべてのグレードに設定したこと。配光モードを自動で切り替える「LEDパフォーマンスヘッドライト」が設定されたこと。
インテリアではひと世代進化した8インチのナビが標準装備され、センターコンソール上でクルクルとダイヤルを操作する「コマンドシステム」も最新世代に進化している。
たとえば、以前はこのシステムと携帯電話の接続自体がBluetoothのみだったのがWi-Fi接続も対応できるようになったりだとか、また、自宅のパソコンでGoogleマップを使って検索した目的地を「コマンドシステム」にデータ転送することもできる。
若返ったと言っても、信頼性の高い安全性能技術はメルセデス・ベンツ共通
メルセデスの安全技術系は高い信頼性を誇るもので、これがあるからメルセデス・ベンツを選ぶという方も多いと思う。もちろんこちらも進化している。
これまでの全車速追従型クルーズコントロール「ディストロニック・プラス」や死角の他車の存在を知らせるブラインドスポットアシストなどに加え、レーンキーピングアシストも採用され、さらに信頼性を高めているし、さらに自動ステアリングで縦列・並列駐車をアシストするパーキングアシストが、受注生産モデルの「A180スタイル」を除く全グレードに標準装備!!
ああもう至れり尽くせりなのだ。
ちなみに何に使うのかよくわからないけれど、全12色に色を変えるアンビエントライトも装備されている。う、うん、あったら嬉しい……かな。
[実はもうマイナーチェンジの前から・・・次ページへ続く]
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